私は知っている、このハサミで刺し殺されるのだ―。
強烈な既視感に襲われ、女流画家・高槻倫子の遺作展で意識を失った古橋万由子。
彼女はその息子から「25年前に殺された母の生まれ変わり」と告げられる。
時に、溢れるように広がる他人の記憶。
そして発見される倫子の遺書、そこに隠されたメッセージとは…。
犯人は誰なのか、その謎が明らかになる時、禁断の事実が浮かび上がる。
私は、続けて同じ作家の作品を読む傾向があります。
今のブームは恩田さん。
誰もが誰かの生まれ変わりなのかもしれないけど、殺された記憶があるのって
嫌だなぁ…。