お気楽★涙犯

明日は親父の納骨の日
明日から居なくなるようでなんだかさみしい感じがする
なので今夜は親父の部屋の仏間から涙犯の部屋に連れて来て
最後の夜を一緒に過ごしている

今は親父の好きだった裕次郎のCDが流れている
涙犯も親父の影響で裕次郎の歌はほとんど知っているし歌えた
声の高さもちょうど良くとても歌いやすかったのでよく歌っていたものだ

親父とは涙犯が大学１年の頃から二人で飲みに何度か行った思い出がある
高校までの親父の存在は『恐い』の一言。
高校の頃の涙犯はチンピラなんて恐くもなんともなくよく喧嘩をしてた
しかし、親父だけは恐い存在だった
親父から殴られたりしたことなど一度も無かったが
涙犯にとっては唯一とても恐い存在が親父だった

親父に誘われ何度か飲みに行くうちに
今までの『恐い』という感覚は無くなり
一人の男として見るようになり
いつしかライバルに近いものになっていた

しばらく一緒に自営をしていたので
お互いに隙を見せないような変な関係になっていた

それは長くは続かなかったが
年を重ねていく親父に対して譲るという気持ちが生まれてきた
しかし、それを親父が少しでも感じようものなら
涙犯にまた勝負を挑んで来る親父だった
きっと今夜、部屋に自分が連れてこられたことに対して
涙犯にまた勝負を挑んできてるかもしれないな(笑)

涙犯が親父から教わったことはなんだろう…？
・喧嘩は絶対に負けるな
・勝てると思う喧嘩はするな
・群がって喧嘩をするな
・相手によって自分の意見を変えるな
・友達は大切にしろ
・人生を楽しめ
・人からの恩を忘れるな(恩をきせるな)
これくらいかな？…
だったよな！？　親父！　いくつ守れてるだろう？

明日は親戚と親父の友達、おふくろの友達が納骨式に来てくださる
親父の友達は兄弟分だそうで50年以上のお付き合いの方や親父のことを『親父』と呼んでおられる方など…　え？　やばい方？　って感じの方がほとんどだけど全て素人さん(笑)　けどなるほど～って感じる方々ばかりで涙犯も大好きな方ばかり。
涙犯もこの方たちみたいな生き方というと生意気だけど、そんな生き方が出来たらな～　と憧れてしまう『男』って感じの方たちばかりだ。
ちなみに、おふくろの友達は普通のおばちゃんだ(笑)

心配していた天気も晴れの予報
親父は末っ子のうちは新家だから墓を建てないといけなかった
高校時代の恩師が僧侶で宗派も同じだったので
この度、恩師のお寺にお墓を建てることにした
もちろん葬儀からずっとお世話になっている

この恩師がまた大好きな人で
涙犯の高校の先輩でおまけに応援団の先輩でもある
確か親父の教えと同じ教えだったな～(喧嘩に関して)
そんな人が恩師であり僧侶だなんて大丈夫って感じ(笑)
お寺はボロボロで檀家さんからお金を集めたりするのが大嫌いな方

山を切り開いて墓地を整地したりするのは恩師を中心として
後は配下？の後輩の方々で
涙犯も健常者であれば強制労働が待ってたはず(笑)
でも皆さん進んで楽しく作業されていた様子

完成したお墓は写真では見たが未だ実際には見てなく
明日見るのが初めてだ
墓地は二区画買った、それはおふくろのほうのお墓を移動させるため
おふくろは一人っ子なのでお墓を看るのは涙犯で終わりになるのと
今での墓地は階段があるため、涙犯は障害を持ってからというもの、お墓の前まで行くことが出来ずいつも駐車場で待っていたからだ。
これでやっとお参りも出来るし大好きだった祖父母と将来近くに居られるというわけだ
少しばかりだけど責任が果たせたような気がする
祖父母やご先祖様もきっと喜んでくださることだろう

明日はどんなに体調が悪くても行くつもりだけど
今のところ大丈夫そうなので安心している