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2006.04.03
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カテゴリ:フランス映画

  フランス青年クロードは、イギリス人姉妹アンヌとミリュエルに出会い淡い恋心を抱く。やがて妹ミリュエルにプロポーズするクロードだったが母の反対もあり一年の別離を強制される。数年後、新しい人生を歩み始めていたクロードは姉アンヌと再会、互いに惹かれあい結ばれるのだが...。青春時代のはかない恋を美しく描く。 



  19世紀初頭の恋物語。そうと意識しなければ、もどかしく感じてしまいそうでもある、詩的で切ない15年に及ぶ二つの恋愛を描きます。

姉と妹の間で揺れる主人公クロードと、そんな彼を次第に異性と意識し愛する姉妹...
三者がどんな思いを抱いているのか、なにを隠しているのか、何を求めているのか、分かりにくさが残りました。
別れや再会を繰り返す15年。
姉妹で同じ相手を愛したことで、どちらかが涙を流す段になっても、互いに激情でもって傷つけあうということはありません。
深い悲しみに沈んでも、相手を尊重していたわっている三人。それゆえ猛烈な切なさはなく、ストーリーのわりに涙がでることもありませんでした。

恋のエチュード
「パリで再会し惹かれあうクロードと姉アンヌ」


ひとりの人を何年間も愛し続けるというテーマ、私的に大好きです。
それは本当に難しいこと。絵空事でなく何年にもわたる恋愛を切実に描いたような作品は好み。
失恋の一番の薬は時間。それだからこそ、恋愛の一番の敵は距離と時間ではないでしょうか。
それに耐えうる思いを抱き続けていたミリュエルに心揺れました。

アンヌの愛の遍歴は分かりやすかったのですが、クロードはどうだったのでしょう。。
一度は求婚したミリュエルを離れたことで忘れてしまい、女友達と適度に遊び、姉を愛し、ミリュエルとの再会で愛を再燃させる...
演じたジャン・ピエール・レオからは深い苦悩を感じ取ることができなくて、少し残念でありました。


イギリスの豊かな自然広がる田園風景や、パリの街、そしてロダン美術館などartisticな映像に惹かれます。
音楽は優しく、映像も心も美しい――キレイな恋愛映画でした。
英語とフランス語が時と場合によって使い分けられ、互いの国の欠点なんかを飾らずに言い合うシーンが良かったです。
何度も交わされる手紙のシーンも印象的。


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監督  フランソワ・トリュフォー
脚本  フランソワ・トリュフォー 、ジャン・グリュオー
原作  アンリ・ピエール・ロシェ 、アンリ=ピエール・ロシュ
撮影  ネストール・アルメンドロス
音楽  ジョルジュ・ドルリュー
出演  ジャン・ピエール・レオ 、フィリップ・レオタール 、キム・マーカム
     ステーシー・テンデター 、キカ・マーカム 、ステイシー・テンデター






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Last updated  2007.08.29 23:11:25
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