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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:フランス映画
超モダンな邸宅に住む社長アルペル氏のひとり息子は、自分の家が大嫌い。下町のアパートに住むのんびり屋の伯父さんユロ氏がお気に入りだった。ある日アルペル夫妻は義兄に就職や結婚の世話をするが、どこでもハチャメチャになるばかり…。シュールで独創的なギャグを放つジャック・タチの代表作。 ジャック・タチ作品、今回が初鑑賞でした。 ゆるいほのぼの系笑いで有名な方で、主人公ユロ氏が登場する伯父さんシリーズの中の一作です。 台詞が少なく優しくて、のんびりゆったりなコメディ、本当にシュールですね~ 隅々までオシャレな映像と小道具の数々に、目を輝かせて観ていました。 ミッドセンチュリーと呼ばれる家具・雑貨がいっぱい。 「アルペル氏の超モダンな邸宅 魚の噴水には、笑いのツボをくすぐられっぱなしでした。 げらげら笑いではなく、にんまりしちゃう様な、ほのぼのゆったりした笑いが心地よいです。 音楽も、素朴な叔父のユロ氏を慕う少年も、そのまま自分の好みが映像になっていて、物語云々ではない楽しさ。とにかく映像を楽しむ―そんなタイプの作品でした。 「いたずらっこの少年たち」 欧州映画に登場する少年たちが、好きです。 澄んだ目で日常を見つめてるまなざしが。 撮る側の思い入れも強いようで、ヨーロッパ映画にはなくてはならない存在ですね。 男同士の関係に焦点を当てるのは、欧州人に感情移入しやすい設定だからなのでしょうか。 そして、一番気に入ったのがこちら。 ユロ氏の住むアパート。 窓や通路を通り抜けて、二階の部屋まで辿り着くまでのユロ氏の長い道のりが、ちゃんと見えるようになっています。 モダンな生活や合理的な便利さを、やんわり笑い飛ばしつつも風刺する、チャップリンの「モダン・タイムス」を思い出しました。 後半、少年がほとんど出てこず、かなりあっさりとした最後でありましたが楽しい映画です。 違うユロさんも観てみたいかも。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 監督 ジャック・タチ 脚本 ジャック・タチ 、ジャック ラグランジェ 、ジャン ロッテ 撮影 ジャン・ブールゴワン 美術 アンリ・シュミット 音楽 アラン・ロマン 、フランク・バルセリーニ 出演 ジャック・タチ 、ジャン ピエール ゾラ 、アラン ベクール 、ドミニク マリ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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