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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:イタリア映画
1978年、猛暑のイタリア。10歳のミケーレはある日、遊び場の廃屋で穴を発見した。穴を覗き込んだミケーレは信じられないものを発見する…。なんと、少年が一人繋がれていたのだ。あまりの驚きと恐ろしさに誰にもその少年のことを聞けないミケーレだったが、ある晩、大人達の会話を盗み聞きしてしまう――。 このどきどき、ノスタルジー溢れる少年の日常と成長の過程、とっても楽しめました。 広大な麦畑の向こうにある廃屋の傍で、ミケーレが偶然見つけてしまった穴。 そこにはなんと、毛布に包まった少年がいた・・! 怖いけど確かめたい好奇心、助けたいとおもう優しさ、少年を救うべく行動する勇気… サスペンスフルに展開される、良い作品でした。 「とにかく映像が魅力的 どこをとってもしっくりくる 美しい・・」 子ども嫌いな人に、是非観てもらいたいですね~。 主人公ミケーレの持っている穢れのない心と勇気に、ハッとさせられるのではないでしょうか。 子どもの持ちえる可能性。反対に暗黙の妥協で包まれた大人の世界。 だれでも一度は子どもだった―当然だけど忘れてしまってる事実を思い出させてくれるようです。 「怯えていた少年も次第に心を開き… ミケーレはこっそり穴から外へ連れ出してあげるのだが」 大人たちの会話を聞いてしまい、襲い来る恐怖... 誰にも言えない、そして両親もその事情を知っている大人のひとりとわかった時から、ミケーレの孤独な闘いが始まります。 閉じ込められた少年との間に育まれる友情が、やがて驚きの結末へと一気に向う。。 どきどきしながらの109分は、あっという間でした。 全編に渡り、美しい自然と構図でいっぱいの映像は、作品の印象をさらに強めて、より大きな切なさを生みます。 ミケーレの最後の笑顔が…素晴らしい… こういう作品すごく好みです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 監督 ガブリエレ・サルヴァトレス Gabriele Salvatores 製作 マルコ・キメンツ Marco Chimenz ジョヴァンニ・スタビリーニ Giovanni Stabilini マウリツィオ・トッティ Maurizio Totti リカルド・トッツィ Riccardo Tozzi 原作 ニコロ・アンマニーティ 『ぼくは怖くない』 脚本 ニコロ・アンマニーティ フランチェスカ・マルチャーノ 撮影 イタロ・ペットリッチョーネ 音楽 エツィオ・ボッソ 出演 ジョゼッペ・クリスティアーノ マッティーア・ディ・ピエッロ アイタナ・サンチェス=ギヨン ディーノ・アッブレーシャ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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