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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:フランス映画
ざわめき混み合うシャルル・ド・ゴール空港でふたりは出会った。恋人から逃げる女性・ローズと、恋人を追う男性・フェリックス。ストの影響で足止めとなったふたりは携帯電話の貸し借りをきっかけに、出発までの時間を共に過ごすことになる… 上映時間わずか82分という小作ながら、心温まる笑える素敵なラブストーリー 期待以上に楽しめました。 監督はモナコ生まれの女性脚本家 ダニエル・トンプソン。 こちらは2度目の監督作で、処女作「ブッシュ・ド・ノエル」も、女性らしい視線で三姉妹の葛藤と愛を描いた好みの作品でした。 現代人らしい恋。 幸せとはいえない生活を送っていた中年の男女が繰り広げる、会話劇が楽しい! 主要登場人物はジュリエット・ビノシュ とジャン・レノだけ。 貫禄あるふたりが、安心して観られる大人の恋愛模様を繰り広げます。 長髪気味のジャン・レノ、すごく魅力的でした。 気難しい不器用なシェフ役がよく似合います。 「出逢ってすぐ エステティシャンのローズは 仮面のようなばっちりメイクをキメていた」 厚化粧で登場するビノシュが、思いがけず顔を洗わなければならなくなる件は、在り来たりだけど良いですね~ フェリックスが見た素顔は、俄然美しいのです。 厚化粧の奥にあった本当の彼女にハッとする素敵なシーン。 そして携帯電話は、聴こえてくるそれぞれの会話から、相手の素顔の生活を垣間見る、粋な小道具として使われています。 再会にも一役買ったりして。。 「素顔を見られるのは裸を見られるのと同じことよ」 そう話していたローズ。 でも一度見られたあとは、ほとんどフェリックス前ではすっぴんだったりします。 そちらの方が美しいと感じるのも、ビノシュの凄いところですけれどね。 40歳間近にしてこの素肌。美人。 中年の恋なんて書きましたが観て感じる恋愛映画的には、なんらノーマルです。 フランス映画らしくいかにもお洒落で。 心のまま素顔のままで生きていくことが、なにより輝ける大切なことだと、微笑ましくなっちゃうステキな作品でした ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 監督 ダニエル・トンプソン 脚本 ダニエル・トンプソン 製作 アラン・サルド 音楽 エリック セラ 出演 ジュリエット・ビノシュ 、ジャン・レノ 、セルジ・ロペス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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