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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:アメリカ映画
H・G・ウェルズ原作『透明人間』の初の映画化。透明薬を発明した科学者が、薬の副作用で凶暴化して殺人を犯し、町の人々に追い詰められていく... 何度も映画化されてきた「透明人間」。こちらはその元祖で、映画ファンならずとも、ぐるぐる巻いた包帯をほどく名シーンは、ご存知の方も多いと思います。 H・G・ウェルズ原作のSFといえば、こちらも何度か映画化されている「タイムマシン」。 そして昨年リメイクされた「宇宙戦争」もそうでした。 きっと他にも色々あるのでしょうね。 どれも発想がすごい! 当時の読者にとっては、度肝を抜かれる物語ばかりだったはず。 この映画もかなり前のモノクロ映画ですが、70分という尺の短さもあって楽しく観られました。 「はじめの頃はまだ元に戻る薬の開発に必死だった…」 実験室から行方をくらましたひとりの科学者。 彼は透明になる薬を遂に作ることに成功したのだった。 しかし、元に戻る薬ができないまま、次第に副作用から凶暴になりはじめ、やがては世界征服を目論む卑劣漢へと変貌してゆく―― 警官たちの捜査の模様は、かなりちんたらして見えますが、それが逆にコメディチックでもあって面白いのかもしれませんね。 悪事はエスカレートして、殺人を犯す辺りからは独特なサスペンス調の怖さが味わえます。 当然のことながら特撮シーンでいっぱいですが、やはりこの名シーンはいいですね~ くるくると布を解いていくと...するりするり...消えていく... これだけ昔の作品でも「インビジブル」より遥かに楽しめました。 ラスト遂に追い詰められて万事窮す。 …と、ここから先、ベッドで目覚め、体が元に戻るラストシーンに録画が止まっていて大ショック! 最後の最後まで、透明人間を演じたクロード・レインズ氏の顔は一度も観られないで終わってしまいました・・ざんねん。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 監督 ジェームズ・ホエール James Whale 製作 カール・レムリ・Jr 原作 H・G・ウェルズ H.G. Wells 脚本 R・C・シェリフ フィリップ・ワイリー 特撮: ジョン・フルトン 出演 クロード・レインズ Claude Rains グロリア・スチュアート 、ウィリアム・ハリガン ウナ・オコナー 、E・E・クライヴ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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