|
テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:アメリカ映画
こちらもサンダンス映画祭の作品で、低予算ながら話題となったサスペンスです。 ‘実話’と冒頭にテロップが流れますが、ありえないことではないでしょうね~ だたジェスチャー的なものでもありそうな気がします。 バカンスでカリブ海に来ていた夫婦が、ツアー客で満員のダイビングボートに乗り海へ出ます。 しかし満喫して戻ると、スタッフのミスで既にボートはいません‥‥。 足の届かない、360度岸の見えない大海原で置き去りにされた二人の周りには、サメが現れ始めます! 上映当初から結構な怖さを期待していたのですが、実際は意外と地味でした。 オープン・ウォーターとは大海原のことだそうです。 置き去りにされた二人は、ダイビングポイントから潮に流され、いつしかサメのうごめく外海へ出ます。 何時間も水に浸かり続けるうちに起こる、疲労、寒さ、波酔い、空腹、そして助けの来ない恐怖、希望と落胆... 予想のつく範囲内で、こじんまりと展開されていく感がありました。 お決まりの仲たがい、そしてじんわりと忍び来るサメの恐怖。 水深の深い海域で、水面下が見えず、足に何かが触れたら…? 海で泳ぐことのある方には、想像して余りある怖さだと思います。 しかも置き去りにされて助けがこないまま、辺りにサメが居るとわかったら、それはもう尋常じゃないほどのパニック! 主人公夫婦に感情移入すればするほど、震え上がる感覚に置かれる作品かもしれません。 個人的には、なぜか怖さを満喫できなかったのですが、足のつかない海で泳ぐことと縁遠い生活をしているからかもしれませんね。 それと恐怖をわざと煽るような作り方をあまりしていないこともあります。 例えばあまり水中内を見せないことで、観るものの想像力に任せる部分も多いのです。 海と関係深い人ほど色々感じるのかな~と思ったりしました。 CGなど一切なしで、すべて本物のサメの中に入って撮影したという映像は、たしかにすごいです。 主演のふたりははんぱじゃなく怖かったでしょうね。 よく頑張った! って言いたくなります。 怯えた表情もきっと本物なのでしょう。 「負傷し消耗し憔悴しきるふたり…」 終盤までほとんどオーソドックスな展開に、ただラストだけは「あっ」と驚きました。 賛否両論で後味悪いという感想もあるようでしたが、好きかも。 でもこうなると、やっぱり‘実話’というのはジャスチャーなんでしょうか。 地味で低予算ですが、ゾクゾクくる恐怖を味わいたい方には良いかも。 これからの季節にぴったりですね。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 監督・脚本・撮影・編集 クリス・ケンティス 製作・撮影 ローラ・ラウ 音楽 グレーム・レヴェル 出演 ブランチャード・ライアン ダニエル・トラヴィス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[アメリカ映画] カテゴリの最新記事
|