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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:フランス映画
1900年のウィーン。A・ウォルブルックの気取ったマント男が揚々とした解説者となり繰り広げられる、輪舞のように回り連なる幾つもの恋。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 描かれるのは甘い恋ではなく退廃した恋。 男女が織り成していく幾つもの恋を輪舞のごとく連ねていく独特な雰囲気のある作品でした。 名だたる女優男優陣が揃ってとても豪華。 みえみえの下心や駆け引きも多くて、さすがフランスの男女は違うな~と感じました。 古典の名画特有の魅力も味わえますね~ 「一つ目のエピソード。シモーヌ・シニョレ(左)とセルジュ・レジアニ(右)」 なぞの紳士(A・ウォルブルック)が語りべとなり、歌いながらそれぞれのエピソードにタイトルをつけ、変装しては登場人物たちに絡んでいきます。 なんともユニークな存在で楽しませてくれました。 本編にも登場するメリーゴーランドのように、回り回って冒頭のシモーヌ・シニョレと最後のお話のジェラール・フィリップが出会うというのもいい感じですね。 全編通して流動的です。 カメラは自由に動き、暗転して途切れてはさらに次へと繋がっていくストーリー。 沢山の愛の形が楽しめるちょっと変わった古典作品でした。 誰かに感情移入するとかじゃなく、まるでコメディのようなタッチで描かれていく娯楽作といえるかもしれません。 個人的には下心を唯一ほとんど感じさせない変わり者の詩人を演じたジャン=ルイ・バローが良かったです。 「天井桟敷の人々」バティスト役が大好きなので、多少贔屓目もあるかもしれませんね。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 監督 マックス・オフュルス 原作 アルトゥール・シュニッツラー 脚本 マックス・オフュルス 、ジャック・ナタンソン 出演 ダニエラ・ジェラン 、シモーヌ・シニョレ ダニエル・ダリュー 、アントン・ウォルブルック セルジュ・レジアニ 、シモーヌ・シモン オデット・ジョワイユ 、ジャン=ルイ・バロー イザ・ミランダ 、ジェラール・フィリップ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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