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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:アメリカ映画
アメリカン・コミック『ヘルブレイザー』の映画化。 特殊な能力を持つ男・コンスタンティン(キアヌ・リーヴス)は、人間界に侵食しようとする悪を退治し地獄へと送り返すため孤独な戦いを続けていた。ある時彼の元に、自殺で双子の妹を亡くした刑事アンジェラ(レイチェル・ワイズ)が訪れる。妹の死の真相究明を願う彼女の話は、起こりつつあるこの世界の異変になにか関係あると睨んだコンスタンティンは行動を開始するのだが・・・・・・。 子どもの頃から他の人には見えないものが見えてしまう少年だったコンスタンティン。 悩んだ末に自殺を図った彼がみたものは、紛れもなく地獄の世界でした。 息を吹き返し現実を受け入れ、やがて大人になった彼は悪魔払いになります。 しかし自殺した魂は二度と天国へ行くことはなく――死後は必ず地獄へ行くことを約束された身となります。 希望もなく冷淡で鬱屈した、さらに肺ガンで死ぬ運命と医師から宣告までされている――それがこのお話の主人公。 疲れきったようなキアヌの表情と、絶えず吸い続ける煙草、ダークスーツ姿がいいですね~ 赤茶色の映像とありえない設定も、なんとなく気になっていて、公開当時から観たいと思っていた作品でした。 カトリック独特の捉え方は、シリアスな作品だと引いてしまいがちですが、エンタテイメント溢れるものならすんなり楽しめて好きです。 「エクソシスト」のような悪魔祓いと、こちらはさらにCGを満載にして、ファンタジーもアクションも加えたような盛りだくさんな内容。 第二次大戦以降行方不明になっていた魔術のある剣が、メキシコのとある場所で男に拾われて、彼に乗り移った悪魔が人間界をのっとろうとする...のですが、この作品のキーとなるはずのその剣の存在感があまりに薄いのが気になります。 その代わりタバコの存在感だけは抜群! 前情報で聞いていた通り、禁煙促進映画といわれても仕方ない感じです。 ミュージックビデオの監督フランシス・ローレンスが、初めてメガフォンを取った劇場デビュー作で、展開がスムーズでない感じも多々ありますが、それなりに上手くまとまっていて2時間飽きませんでした。 映像は流石に良くできているのではないでしょうか~ 悪魔、地獄、そういったものを興をそぐことなく見せてくれ、雰囲気の似た「マトリックス」と比べスケールは小さいけど、ネオが好きだった方には同じようなタイプとしてキアヌの魅力を堪能できるかもしれません。 自分では好んで観なかったキアヌの作品も、30半ばの彼には魅力を感じ惹かれたりします。 演技が巧いと思えたことはまだないけれど、ネオはあたり役でしたし。 今度のくたびれた感じの、タバコ吸いすぎて肺がんになっちゃった、地獄行きが決定している、そんな主人公コンスタンティンも私好みです 「ここが地獄」 霊感のある双子の妹をその力ために亡くした、自らも霊感のあるヒロイン・アンジェラを演じるのはレイチェル・ワイズ。 彼女は美人で演技派で好きな女優さんです。 キアヌのあまり調子の変わらない淡々とした演技と、彼女の熱演。 なかなかお似合いです。 ふたりのくっ付きそうでくっ付かない関係にも、触れそうで触れない唇にも注目 これから観る方のために、エンドロール後のおまけのワンシーンもお見逃しなく キャストも豪華です。 「ナルニア国物語」で魔女を演じたティルダ・スウィントンが天使の役、ピーター・ストーメアがサタン役で出演しています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 監督 フランシス・ローレンス 製作 ロレンツォ・ディボナヴェンチュラ 、アキヴァ・ゴールズマン ベンジャミン・メルニカー 、ローレン・シュラー=ドナー アーウィン・ストフ 、マイケル・E・ウスラン 製作総指揮 ギルバート・アドラー 、マイケル・アグィラー 原作 ジェイミー・デラノ 、ガース・エニス 脚本 ケヴィン・ブロドビン 、フランク・カペロ 音楽 ブライアン・タイラー 、クラウス・バデルト 出演 キアヌ・リーヴス 、レイチェル・ワイズ シア・ラブーフ 、ジャイモン・フンスー マックス・ベイカー 、プルイット・テイラー・ヴィンス ティルダ・スウィントン 、ギャヴィン・ロズデイル ピーター・ストーメア お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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