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2006.10.20
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カテゴリ:フランス映画


  脱獄囚が書いた実話小説を映画化。胸に蝶のイレズミをしている所から“パピヨン”というあだ名で呼ばれている主人公が、無実の罪で投獄され、13年間にも及ぶ刑務所生活を強いられながら、自由を求め執拗に脱獄を繰り返し、ついに成功するまでを描く。


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  フランスの刑務所から、南米仏領ギアナの監獄へ送られる無数の囚人達。
脱走不可能なジャングル島で、無実のパピヨンは幾度もの脱獄に挑みます。

マックイーンに脱獄とくれば「大脱走」を思います。
アクション映画の傑作としても楽しめましたが、こちらはその10年後の作品で、ジャンルは実話ドラマ。
今まで観た出演作はわずかですが、そのなかでは一位二位を争うほど魅力的なマックイーンがみられて大満足でした。
少しマッチョになって骨太になっていたような、渋さがアップしたような。
脱走を繰り返し、独房に入れられ、虫を食べてでも生き伸びようと頑張る主人公パピヨンは、七変化のように風貌が変わります。
それを様々なメイク効果を使って演じわけるマックイーンが、とても素敵に見えたのでした。

相棒ルイ・ドガを演じたのはダスティン・ホフマン。
債券偽造の詐欺罪で投獄された彼は、お金だけはたっぷりあるド近眼の男。
パピヨンを護衛として雇うところから友情が始まります。
真面目で誠実なドガが、思いもよらない出来事でパピヨンと共に脱獄することになるなど、実話とは思えないほどユニークな展開が魅力。

パピヨン  パピヨン  パピヨン
「パピヨンとドガ」     「魔の島へむかう…」     「独房で 今にも死にそうなパピヨン」

ふたりの友情物語から、独房の恐怖、過酷さからみた幻など、とにかく盛りだくさんです。
特典映像によると、監督はできるだけ原作に忠実に作ったそうですが、楽しみどころが豊富でまるでフィクションのようですね~

笑えてしまうようなコミカルなシーンあり、目を覆いたくなる辛いシーンあり。
何があっても諦めず、脱獄することが生きる希望であるパピヨンの生き様は、まさに爽快。
そこにドガとの友情が絡むことで、人間ドラマとしても見応えがあります。
性格も生き方も違うふたりが選んだ最後の決断……名優ホフマンの男泣きが、ラスト胸にグッとくるのでした。

余談ですが、ふたりがジャングルでワニと格闘するシーン、あれは本物だったのでしょうか。
すごいシーンでしたね! しかも可笑しくて、リピートして見てしまいました。


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監督  フランクリン・J.シャフナー
製作  ロバート・ドーフマン 、フランクリン・J.シャフナー
     ロベール・ドルフマン
脚本  ダルトン・トランボ 、ロレンゾ・センプルJr
原作  アンリ・シャリエール
撮影  フレッド・コーネカンプ
音楽  ジェリー ゴールドスミス
出演  スティーブ・マックィーン 、ダスティン・ホフマン
     ヴィクター・ジョリー 、 ヴィクター・ジョリイ
     アンソニー・ザーブ 、ドン・ゴードン
 






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Last updated  2007.08.29 17:49:40
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