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カテゴリ:フランス映画
10歳の少年が繰り広げる冒険の数々を、子どもの目線で描いたハートウォーミング・ストーリー。様々な冒険に満ちた日常が、好奇心いっぱいで少し大人びた主人公のモノローグでユーモラスに綴られていく。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ドラマに分類してしまうとありがちに感じますが、コメディという目で見れば柔らかい笑いが楽しめるのではないでしょうか。 少年の成長録であり、冒険の日々であり、恋のメロディである物語。 家族の絆とぬくもりが微笑ましくて爽やかです。 欧州映画の‘少年もの’はやっぱり良いですね~ 「セザールの両親。母は妊娠中、父はちょっと訳あり?」 学校でも目立たないセザール・プチは10歳半でちょっと太めの男の子。 容姿抜群でしっかり者のモルガン(マボ・クヤテ)とは親友同士。ふたりは揃って転校生サラに恋心を抱いています。 セザールの早とちりで起こったパパの刑務所騒動や、ロンドンにいるというモルガンの父親探しの旅を通して、彼らが成長する様子を描いたヒューマンコメディ。 視点はずっと子どもたちの元にあって、セザールのナレーターならぬ独り語りが、とてもユニークです。 「左から モルガン、セザール、サラ」 子どもたちが、ラストまでに大人の意識を変えてしまう展開もほのぼの見物。 広いロンドンで、上手い具合に父親探しに協力してくれるミス・カリーナ(アンナ・カリーナ)に出会えるあたりは、ご都合主義的ではありますが、これもコメディなら簡単に受け流してしまえそうですね。 短い時間に意外と盛り沢山な内容が、うまく詰め込まれていると思います。 恋に家族に友情に。 流れを良くする為カットしたシーンを特典映像で観ることができました。 これだけすっきりした作品が出来上がったのは、編集のセンスなどもあるのでしょう。 監督はフランスの俳優で、長編映画の監督はこれがたぶん初めてのリシャール・ベリ。 少年たちのマドンナ・サラを演じたのは実の娘ジョセフィーヌ・ベリです。 太めのセザール、じつは特殊メイクで詰め物をしていたのだそう。 それもそのはず、前年の作品「バティニョールおじさん」では普通の少年でしたね。 彼の母親を演じたマリア・デ・メディロスは、個性的な面立ちが素敵。どこかで見た記憶があるとおもったら「ヘンリー&ジューン」の女優さんでした。 監督 リシャール・ベリ 製作 ミシェル・フェレ 脚本 リシャール・ベリ 、エリック・アスス 撮影 トマ・ハードマイアー 音楽 レノ・イザーク 出演 ジュール・シトリュク 、マリア・デ・メディロス ジャン=フィリップ・エコフェ 、ジョセフィーヌ・ベリ マボ・クヤテ 、アンナ・カリーナ ジャン=ポール・ルーヴ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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