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行きかふ人も又

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2007.03.24
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カテゴリ:インド映画


  インド・デリー。テレビ局に勤める女性アディティ・ベルマは父の決めた縁談をここへきて急に承諾した。相手はアメリカで仕事をするエンジニア。父のラリットは娘の結婚式を伝統に則り、モンスーンの時期に盛大に執り行なおうと準備に大忙し。しかし結婚式を数日後に控えたアディティは、もと不倫相手と会い続け心の整理がつかないでいた・・・。
2001年ヴェネチア国際映画祭でグランプリ(金獅子賞)を受賞。


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  とても素敵な映画でした。
自分の思うインドとは一味違う、別の角度から見た国際化が進んだインドが、スタイリッシュにエネルギッシュに時に楽しく描かれています。
乱暴にいうと、エミール・クストリッツァ+ウォン・カーウァイの作品を足して二で割ったような、そんな感じのする群像劇。
どちらも好きな監督さんですが、クストリッツァの陽気さや若干音楽、カーウァイのスタイリッシュさと流れるようなカメラワークが揃った、私的には五つ星の映画でした。

結婚式を舞台したこの数日のドラマには、家族愛や親子愛、恋や葛藤が描かれています。
人が集まると、たくさんのドラマが始まる――。
あちらこちらで生まれる様々な出来事を、インドの人々の明るい歌と踊りのなかで、国際色豊かに、身分の壁を越えて爽やかに見せた佳作ではないでしょうか。


monsoon%20wedding.jpgMONSOON WEDDING



はじめは頼りなげに見えた大黒柱の父が、いい味出していますね~
家族の大きな問題を抱えたとき、奔走してそれにひとり立ち向かう姿には、シンプルな感動が湧き上がってきて、最後には熱いものがこみ上げてきました。


monsoon-wedding-.jpg15.jpg




インドの踊りも音楽もすぐに浮かんできますが、これほど近代的で華やかとは思っていなかったです。
仕来たりを守りつつも弾けてる姿は、観ていて爽快になるばかりじゃなくて、適度の重さと‘インド映画にしかないもの’を感じられていいですね~
無条件で幸福になれる―とはいいきれないけど、これを観てハッピーになれないわけがない―とはいいたい、そんな映画でした。
インドの女性たちの強く美しい魅力に圧倒されました。


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監督  ミーラー・ナーイル
製作  キャロライン・バロン 、ミーラー・ナーイル
製作総指揮  ジョナサン・セリング 、キャロライン・カプラン
脚本  サブリナ・ダワン
撮影  デクラン・クイン
音楽  マイケル・ダナ  
出演  ナセールディン・シャー 、リレット・デュベイ
     ヴァソンダラ・ダス 、イシヤーン・ナイール
     シェファリ・シェティ 、ヴイジエー・ラーズ
     ティロタマ・ショーム


  (カラー/114分)



 





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Last updated  2007.03.28 10:42:20
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