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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:インド映画
インド・デリー。テレビ局に勤める女性アディティ・ベルマは父の決めた縁談をここへきて急に承諾した。相手はアメリカで仕事をするエンジニア。父のラリットは娘の結婚式を伝統に則り、モンスーンの時期に盛大に執り行なおうと準備に大忙し。しかし結婚式を数日後に控えたアディティは、もと不倫相手と会い続け心の整理がつかないでいた・・・。 2001年ヴェネチア国際映画祭でグランプリ(金獅子賞)を受賞。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ とても素敵な映画でした。 自分の思うインドとは一味違う、別の角度から見た国際化が進んだインドが、スタイリッシュにエネルギッシュに時に楽しく描かれています。 乱暴にいうと、エミール・クストリッツァ+ウォン・カーウァイの作品を足して二で割ったような、そんな感じのする群像劇。 どちらも好きな監督さんですが、クストリッツァの陽気さや若干音楽、カーウァイのスタイリッシュさと流れるようなカメラワークが揃った、私的には五つ星の映画でした。 結婚式を舞台したこの数日のドラマには、家族愛や親子愛、恋や葛藤が描かれています。 人が集まると、たくさんのドラマが始まる――。 あちらこちらで生まれる様々な出来事を、インドの人々の明るい歌と踊りのなかで、国際色豊かに、身分の壁を越えて爽やかに見せた佳作ではないでしょうか。 はじめは頼りなげに見えた大黒柱の父が、いい味出していますね~ 家族の大きな問題を抱えたとき、奔走してそれにひとり立ち向かう姿には、シンプルな感動が湧き上がってきて、最後には熱いものがこみ上げてきました。 インドの踊りも音楽もすぐに浮かんできますが、これほど近代的で華やかとは思っていなかったです。 仕来たりを守りつつも弾けてる姿は、観ていて爽快になるばかりじゃなくて、適度の重さと‘インド映画にしかないもの’を感じられていいですね~ 無条件で幸福になれる―とはいいきれないけど、これを観てハッピーになれないわけがない―とはいいたい、そんな映画でした。 インドの女性たちの強く美しい魅力に圧倒されました。 監督 ミーラー・ナーイル 製作 キャロライン・バロン 、ミーラー・ナーイル 製作総指揮 ジョナサン・セリング 、キャロライン・カプラン 脚本 サブリナ・ダワン 撮影 デクラン・クイン 音楽 マイケル・ダナ 出演 ナセールディン・シャー 、リレット・デュベイ ヴァソンダラ・ダス 、イシヤーン・ナイール シェファリ・シェティ 、ヴイジエー・ラーズ ティロタマ・ショーム (カラー/114分) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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