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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:アメリカ映画
1899年、夜のパリを象徴する魅惑のナイトクラブ“ムーラン・ルージュ”。その豪華で華麗なショーは人々を魅了していた。オーナーのジドラー(ジム)は、新たな投資家として公爵(リチャード)に狙いを定め、高級娼婦から女優を目指すためパトロンを必要としていたサティーン(ニコール)をあてがうことにする。しかし、客席を覗いたサティーンは青年舞台作家クリスチャン(ユアン)をパトロンと勘違いしてしまう。それがきっかけで二人は互いに愛し合うようになるが、公爵に知られてはならず女優と作家という関係を装いながら愛し合うのだが……。 冒頭の『♪NATURE BOY』にノックアウトです。 大好きな映画「忘れられない人」を思い出して…始まったばかりでもう切ない気分。 導入部分は一気に観る人を惹き込みますね。 「オペラ座の怪人」とまではいかないけれど、出だしからワクワクしました。 豪華絢爛、適材適所なCGが心地良い。 曲は、王道を行くオペラから往年のヒットソングにいたるまで、時代と常識の枠を軽々と超えた臨機応変なもので構成されていて、見るにも聴くにもとにかく楽しい作品です。 劇中劇を楽しみ、個性的な踊りを楽しみ、なにもかもがエンターテイメントしていました。 ユアン・マクレガーがはまり役ですね。 歌唱力もあり、愛する人を失う切ない主人公を好演しています。 ニコールの存在に食われることなく、見事なラブミュージカルとなっていました。 キッドマンの美しさ可憐さも必見です。 取り込めるものはすべて取り込んだのでは――そんな多彩な魅力で溢れています。 劇中オペラの舞台をインドにしたのは、今乗りに乗っているインドのダンス映画を取り入れたのでしょうか。 1899年パリに、異国のムードも絶妙に噛み合っていました。 そこに超ベタなサティーンとクリスチャンの許されない愛を描くという、なんとも遊び心満載な映画。 この年、アカデミー作品賞に選ばれたのは惜しくも「ビューティフル・マインド」でしたが、どちらも愛を描いた素晴らしい作品です。 監督 バズ・ラーマン 製作 フレッド・バロン 、マーティン・ブラウン バズ・ラーマン 脚本 バズ・ラーマン 、クレイグ・ピアース 撮影 ドナルド・M・マカルパイン 音楽 クレイグ・アームストロング 、マリウス・デ・ヴリーズ スティーヴ・ヒッチコック 歌 デヴィッド・ボウイ 出演 ニコール・キッドマン 、ユアン・マクレガー ジョン・レグイザモ 、ジム・ブロードベント リチャード・ロクスバーグ 、ギャリー・マクドナルド (カラー/127分) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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