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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:アメリカ映画
ある日、神父ムーア(トム・ウィルキンソン)が悪魔に呪われたという19歳の女子大生エミリー・ローズ(ジェニファー・カーペンター)に悪魔祓いを施した末、死に至らしめたとして、過失致死罪で起訴された。 彼の弁護には、野心的な女性弁護士エリン(ローラ・リニー)があたることに。エミリーの死は神父の過失だったのか、それとも・・・・。 色々前評判を聞いていましたが、思った以上にシンプル、オーソドックスでした。 ジャンル分けするとホラー。でも恐怖を期待すると肩透かしを食らう、法廷ものでもあります。 悪魔を信じない。それでも実話を基にしているため、こんなこともあるのかと、興味深く観られる作品でした。 体が硬直し、悪魔が見え、声が聞こえる。 恐ろしい恐怖に襲われた信心深いエミリー・ローズの運命は、医学に掛かっていたのか、悪魔祓いに掛かっていたのか・・・ ‘悪魔’といわれると疑問だけれど、これを日本に置き換えれば悪霊払い・鬼払いと馴染みやすいもの。 そんな目に見えない現象は確かにあるはずだ、と私は思ってしまいます。 結局、予想通りの結末で、特筆すべきものは思い浮かばないけれど、ホラーと法廷ドラマの配分がよくできてるので、(ホラーとして観なければ)普通に楽しめるのではないでしょうか。 誠実な神父の思いと、弁護士エリンが経験した恐怖と迷い。 19歳で命を絶たれたエミリーの運命。。 誰も抗うことのできないものがあるとすれば、それは、こんな目に見えない正体不明の力なのかもしれません。 信じようが信じまいが、それは確かにあるのかもしれないと思うのでした。 幾度もでてくる午前3時、丑三つ時を、ムーア神父はこう説明します。 昼の三時と対になるこの時間は闇のパワーが一番強くなる、と。 小さい頃から不吉と聞かされてきた丑三つ時、日本でなくても不気味な時刻だったのですね。 やっぱりなにかあるのかも・・・ 光と影。すべての物事に両面性があるのなら、今自分たちが見ている世界にも、同じく影となる世界があってしかるべきと、観る傍からぼんやり考えてた映画でした。 ホラーでこの余裕、怖さと緊迫が少ないということ? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 監督 スコット・デリクソン 脚本 ポール・ハリス・ボードマン 、スコット・デリクソン 音楽 クリストファー・ヤング 出演 ローラ・リニー 、トム・ウィルキンソン キャンベル・スコット 、ジェニファー・カーペンター コルム・フィオール 、ジョシュア・クローズ (カラー/120分) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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