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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:アメリカ映画
ある日突然、謎の原因で死者が甦り、人間を襲ってはその肉に喰らいつき、襲われた人間もまたゾンビと化す。果てしのない増殖を繰り返し、もはや生き残った人間はごく少数にまで減り、人間たちは要塞都市を築き、ゾンビの侵入に怯えながら生活していた。 そんな中、ゾンビにある驚くべき変化が起こっていたのだった―――。 ゾンビ生みの親、A・ロメロによる最新作。 主人公は傭兵たち。金持ちや権力者が優雅に暮らしている傍で、スラムにはそうでない人々が沢山暮らしている。 そんな二分に分かたれた要塞都市のむこうで今、ゾンビたちが知恵を持ち始めていた―――! ただエグイだけじゃない、ちょっぴり哲学的チックであるのが、最近のゾンビのよう。 初のゾンビ映画である『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』は「死ぬまでに観たい1001本」に選ばれているので、近く是非観てみよう。 知恵を持ち、少しずつ道具を扱えるようになったゾンビたちは、決して超えられないと思われた河を渡り始める。生肉を求め迫り来る。仲間意識を持つあたりも、かなり不気味だ。 ゾンビを殺すには頭を狙え―――!とにかく超リアルな、血と生肉の乱れようは当然ながらグロイ。肉体が砕け散るシーン、銃で殺しまくるシーンは、PG-12では早い気がするほど。 あまりにも豪快な殺戮シーンと、今までなかった食べられるシーンに溢れる内臓系のショックな映像はキモチワルイ。 怖いものみたさで、みてしまうのだが。 要塞都市の欲深な建設者の運命、彼を欺き街を出ていこうと目論む主人公の傭兵たち、そしてゾンビが迫るスラム街の人々は助かるのか・・・。 それぞれの運命はご覧になってからのお楽しみ。 『ドーン・オブ・ザ・デッド』は手をぶらんとして無心で歩くゾンビが全力疾走するのが新しかった。今回は知能を持つのが新しい。 ストーリー性と怖い演出でいえば確実に前者が勝っているけれど、こちらは映像が見所といえそうだ。 役者さんも前者のほうが好き。 監督・脚本/ ジョージ・A・ロメロ 製作/ マーク・キャントン バーニー・ゴールドマン ピーター・グルンウォルド 音楽/ ラインホルト・ハイル ジョニー・クリメック 出演/ サイモン・ベイカー デニス・ホッパー アーシア・アルジェント (カラー/93分) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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