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カテゴリ:アメリカ映画
エイミ・タンの全米ベストセラー小説の映画化。 ロサンゼルス。仲のよい4人の女友達は麻雀卓を囲み食べておしゃべりする‘ジョイ・ラック倶楽部’で、それぞれの喜びも幸運も分かちあってきた。アメリカに移住して30年。それぞれの過去の苦労が、仲間の死をキッカケに回想される。母と娘、二つの立場から見つめた8人の愛と葛藤を描く。 時々コメントを残してくださるさくらさんの、最近のおすすめ作品を観ました。 母娘の強い絆、思い出される苦しかった過去、拓かれる未来――たくさんのエピソードが、膨らむごとに切なくて泣けました。 万人に同じではなく、女性に圧倒的に支持される作品ではないでしょうか。 4組の母と娘。どの挿話にも感情移入してしまいます。 30年前、まだ女性が女性らしく生きにくい頃の中国で、4人の女性たちは4様の人生を歩んでいました。 裕福な家へ嫁ぐことを幼い日から決められていたリンド(ツァイ・チン)、結婚後夫の度重なる浮気で喪失し我が子を殺めてしまったインイン(フランス・ニューエン)、強姦されたあげくその男の第4夫人となるしかなかった母を持つアンメイ(リサ・ルー)、そして戦火を逃れるために双子の赤ん坊を捨てたスーユアン(キュウ・チン)。 それぞれに祖国と時代に運命を翻弄され、新天地アメリカへ渡ってきた4人。 彼女たちは、自分の娘にはあのような自由も救いもない暮らしをさせたくはないと、望みを託しアメリカ人として大切に育ててきました。 しかし、その娘たちが大人になった今。同じように人生につまずき、自由を謳歌できず、愛を手に入れられずにもがいているのです。 たとえ時代は変わっても、生きる国は変わっても、過去と現在は一本の道で繋がっています。 この親にこの娘あり。 自分の過去を語り聞かせることで、後悔のない今を生きて欲しいと願う母親たちの姿に胸が切なくなりました。 娘たちの悩みが、愛をうけて変えられてくところに涙が出ました。 30年前の中国と、現代のロサンゼルスでは全然違う。 けれど生きるうえでの悩み種はなくなるわけがなく、変わらない。 どんなに恵まれていても。 他界したスーユアンの娘ジューン(ミンナ・ウェン)が、メインの語り部。 母が置き去りにした双子の姉妹が見つかったという知らせを受けて、母の故郷中国を初めて訪れ、家族に巡り会うまでが縦糸となっています。 そこに4家族の挿話を織り交ぜて。 男性の存在感はきわめて低い作品です。 その代わりに、ふたつの世代の女優さんたちが見事な演技でそれぞれの個性を発揮していました。 まずは時代背景があり、そしてこれは、中国のお話でもあります。 中国の仕来たり、気質、そういったものに触れながら、良くも悪くも不幸の後ロサンゼルスで幸せを手にした4人の女性とそんの娘たちの物語りでした。 さくらさん、おすすめありがうございます 監督 ウェイン・ワン 原作 エイミ・タン 脚本 エイミ・タン 、ロナルド・バス 音楽 レイチェル・ポートマン 出演 ミンナ・ウェン 、キュウ・チン 、チャイ・チン タムリン・トミタ 、フランス・ニュイエン 、リサ・ルー ロザリンド・チャオ (カラー/138分) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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