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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:映画
本国ドイツで大ヒットを飛ばした、ハイテンションなラブ・ストーリー。SOSの電話を受けた主人公・ローラが家を飛び出すオープニングから、思いもよらない結末まで、三つのエンディングを用意してスピーディにひた走る。 アニメーション、写真、画面分割、早送り、コマ落とし等、あらゆる手段を駆使した映像が見どころ。 ベルリン、夏。ローラ(フランカ・ポテンテ)の家に恋人マニ(モーリッツ・ブライブトロイ)から突然電話が掛かる。ボスの10万マルクを無くし、12時までに金を作らないと殺されると懇願するマニ。彼の悲痛な叫びを聞いたローラは、金を工面するため家を飛び出すのだった! ローラが家を出た時のほんの些細な出来事が、結果を大きく変えていく、ひとつ違えば、みんな違ってしまう、不確かな未来展開が楽しい。 髪は真っ赤だけど普通の女の子ローラ。彼女が、冒頭から走りまくる姿をみてるだけでかなり爽快。難しいことは抜きにして、行き当たりばったり、愛する彼のために無茶するローラの単純明快さがいい。 困った自分を助けてくれる人は?大金を貸してくれる人は??答えは銀行頭取のパパ!パパの元へひた走ったローラを、しかし待ち受けるのは・・・なんともショッキングな愛のない仕打ち。人間、知りたくないことを知ってしまう時も、知らずにいられる時も、わずかな差しかないのかもしれない。 三度のエンディングで、ちょっとずつ幸せに近づいてく出来すぎた物語も、ポップで短尺で疾走するように観れてしまえば快作。こちらも死ぬまでに観たい映画1001本に選ばれています。 (監督・脚本・音楽 トム・ティクヴァ /81分) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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