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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:フランス映画
クリストフ・バラティエ監督による、長編デビュー作。 この方、「WATARIDORI」「ミクロコスモス」では製作を務めた、ジャック・ペランの甥御さんだそうです。 「バティニョールおじさん」の好演が記憶に新しいジェラール・ジュニョが、こちらでも、人間味ある音楽家崩れの教師を好演しています。 全体に、そつなく、ありきたりでも見事で、爽やかな感動に包まれました。 世界的指揮者のピエール・モランジュは母の葬儀のため帰郷した折、少年時代の友人ペピノから、一冊の日記を手渡されます。 それは当時の音楽教師クレマン・マチューが遺した形見。 なかには、1949年フランスの片田舎、素行に問題ある子どもたちが集団生活をする“池の底”での出来事が綴られていたのでした―――― 回想形式で、未来ある少年の才能を世界へ向けさせてくれた恩人との思い出を描く作品は、「ニュー・シネマ・パラダイス」とどことなく同じ匂い。 タイトルどおりに、こちらでは合唱が大きな見所となっています。 ウィーン少年合唱団など、少年の歌声はいいものですね~。 素晴らしい歌声のモランジュ役を演じたのは、ジャン=バティスト・モニエ。 本作の合唱を担当するサン・マルク少年少女合唱団の一員だそうです。 ボーイソプラノは、なんともいえない魅力があると思います。 限りあるものだから、なお更でしょうか。 小学生の頃、私も合唱団にいましたが女の子ばかり。 今ではずい分増えてきているようですが・・いい声をした男の子は、歌わにゃ損ソン と思います。 邦画「独立少年合唱団」も好きな作品のひとつです。 笑いのなかにも、様々な理由でここにいる子どもたちの思いや、校長の虐待、マチューの仄かな恋など、ごく普通ではありますが、そつのない展開が魅力。 ラストでのマチュー先生との別れの場面が、いいですね~ 孤児で小さかったペピノが、なぜ先生の日記を持っていたのか・・・・ その明かされる最後の日の出来事は、爽やかな感動を残してくれます。 監督 クリストフ・バラティエ 製作 ジャック・ペラン 、アーサー・コーン 、ニコラ・モヴェルネ 脚本 クリストフ・バラティエ 、フィリップ・ロペス=キュルヴァル 撮影 カルロ・ヴァリーニ 、ドミニク・ジャンティ 編集 イヴ・デシャン 音楽 ブリュノ・クーレ 、クリストフ・バラティエ 合唱 サン・マルク少年少女合唱団 出演 ジェラール・ジュニョ 、ジャン=バティスト・モニエ 、ジャック・ペラン 、フランソワ・ベルレアン (カラー/97分) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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