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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:イギリス映画
1946年、ロンドン。作家ベンドリックス(ファインズ)は、再会した旧友ヘンリー(レイ)から、妻サラ(ムーア)が浮気しているらしいとの相談を受け、嫉妬を感じる。 実は戦時中、ベンドリックスは彼女と愛人関係だった。 2年前の夏、逢引のさなかに爆撃を受けてから、関係は終わっていたが、サラへの想いが再燃した彼は、探偵に素行調査を依頼する。 そして2年前の爆撃時に起こった、意外な真相を知ることになるのだった――― 先日の「プルートで朝食を」のニール・ジョーダン監督。 原作はグレアム・グリーンの「情事の終わり」。同じタイトルで過去に一度映画化されています。 サスペンス調で描かれる、過去と現在が交差する展開。 そこが釈然とぜずに、感情移入しにくい作品でした。 ニール・ジョーダンで期待していただけに、ちょっと残念です。 主演男優レイフ・ファインズは顔立ちが美しい。 美しいけれど、巧いけれど、いつも名演とは思えない役者さんです。 悲劇にあっても、絶望にあっても、崩れない容姿に感情はなかなかえぐられません。 美男子ゆえ、ですね。 特徴ある、風貌の良さある俳優さんのほうが、私的には好みです。 美男子は汚れになろうとしますね。 ブラピ、オダギリジョー、過去にはリバー・フェニックスも。 美を壊してこそ、醜いものが生みだせるようになると思うから、格好良いだけでは、美男子なだけでは物足りないです・・・ 全体が暗い。 さほど官能的ではなく、爆撃があった日の秘密を知っても、あまり驚きはありません。 心が動きませんでした。 無神論者だったサラが、奇跡の出来事によって生き方を変えてしまう・・・ 実は浮気ではなく、神に傾倒していたサラなのでした・・・ 共感しにくい題材でもあります。 二人の人物像と背景が、ぼやけていたから余計、絵空事と感じてしまう。 互いがどうして、肉体以外のどんなところに、惹かれ合ってるのか、わからないまま。 文芸作品の趣は、同じくレイフ・ファインズ主演の「オーネギンの恋文」を思い出させます。 同じように、もやもやを残して終わってしまいました。 監督・脚本 ニール・ジョーダン 製作 スティーヴン・ウーリー 、ニール・ジョーダン 原作 グレアム・グリーン 撮影 ロジャー・プラット 音楽 マイケル・ナイマン 出演 レイフ・ファインズ 、ジュリアン・ムーア 、スティーヴン・レイ ヘザー・ジェイ・ジョーンズ 、ジェームズ・ボラム 、イアン・ハート (カラー/101分/イギリス・アメリカ合作) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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