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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:アメリカ映画
この作品の面白さは、そのストーリーから。 地球から出発して1年6ヶ月、地球時間では2000年もの時が流れているとう設定です。 無事帰還できても、彼らが生きた地球は最早ない・・・そんな旅を続けている宇宙飛行士たち。 彼らは未知の惑星に不時着し、彷徨った挙句に、原始の頃の人間を発見するのです。 しかし、人間は下等な生き物で言語も持たず、すべてを支配するのは猿。 そこはまさに猿の惑星なのでした――― おなじみの猿が、未知の惑星でありながら英語を喋っていることに、ツッコミたくなるのは当然。 しかし、そのツッコミこそが、ラストで大きな衝撃への伏線になっていたりするから面白い! 唯一生き延びる主人公テイラー(チャールトン・ヘストン)は、文字が書けること、話ができることを、必死で猿のジーラ博士(K・ハンター)や彼女の恋人である考古学博士に訴えます。 次第に友情を結んでいく件は、今観ても十分に楽しむことができました。 不時着した直後はじれったいけれど、逃走劇のあと、ラストの衝撃までは、後半物語が加速していきます。 考えられた作りは、さすがシャフナー監督。 明らかにされていく、この惑星の秘密・・・これは、けっこうなサプライズだと思います。 テイラーが美しい原始人ノバ(リンダ・ハリソン)を見初めるあたり、進化した人類の種の保存までを考えているなんて、このお話の奥の深さがよくわかりますね。 続編は4本が作られていて、どれも未見ですが、さらに内容は掘り下げられているそうです。 この作品についてはヤスカイさんが、先日ブログでアップされていたので、ご興味のあるかたは足を向けてみてくださいね。 随分まえ、子どもの頃に観た以来でした。 有名なわりに記憶に残っていなくて、面白かった記憶も薄いのは、内容が案外難しく知的なテーマを扱っていたからだと思われます。 こちらも、死ぬまでに観たい1001本の映画に選ばれています。 それにしても、チャールトン・ヘストン。 若かりし頃、どんないい演技をしていても、「ボウリング・フォー・コロンバイン」で見せた無神経なあの後姿が消えない。 ‘全米ライフル協会’のイメージは消えてはまた浮かぶのでした。 監督 フランクリン・J・シャフナー 製作 アーサー・P・ジェイコブス 、モート・エイブラハムズ 原作 ピエール・ブール 脚本 ロッド・サーリング 、マイケル・ウィルソン 撮影 レオン・シャムロイ 音楽 ジェリー・ゴールドスミス 出演 チャールトン・ヘストン 、キム・ハンター 、ロディ・マクドウォール リンダ・ハリソン 、モーリス・エヴァンス 、ジェームズ・ホイットモア (カラー/113分/アメリカ製作/PLANET OF THE APES) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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