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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:アメリカ映画
いつの間にか、10年も前の作品になっていました。評判をよく耳にする作品です。 (あらすじ)死期を迎えた大物プロデューサーを核に、彼と確執のある息子、妻、看護人、ガンを宣告されたTV人気司会者、その娘、娘に恋する警官・・・。LAに住むさまざまな人間たちの24時間を、群像劇スタイルで不思議な糸で繋いで描く。 3時間を越える人間ドラマは、観るのにある程度気力がいります。10人以上の人生のドラマを丹念に映し出しながら、ラストは驚きの展開に。 評判となったのは、見事な脚本。それぞれがどのように交錯するかが気になるところでした。 これはさすがに予測できない! ああ、びっくり オチは竜巻に違いないと思ったのに(笑) ジェイソン・ロバーズ&ジュリアン・ムーア ジョン・C・ライリー 死を間近にした癌に罹った男がふたり。それらを取り巻く人の輪が、情けなくもいとおしく、やかましく痛々しく巡っていきます。 悔いを抱いて、それを清算したいと願うとき、周りの人間はどう反応するのか。 悔いて繰り返すまいと踏ん張る人々は、なにを見つけるのか。 すっきりまとまっていくのを想像していたけれど、大胆な非日常の後でさえ、キレイごとでは終わらない、現実的な日常がほんのりと諦めを漂わせて待っているのでした。 これだけの内容ならば、3時間必要だったことも頷けます。 演出もちょっと変わっていて、長尺を安定して見せられる、監督は才気溢れる方なのでしょう。 でも深く感ずるところはなく、良くも悪くもやはりアメリカを感じてしまいました。 いつもは脇役の多い俳優陣が、こぞって好演していたのは好印象。 死ぬまでに観たい映画1001本 監督・脚本 ポール・トーマス・アンダーソン 製作 ジョアンヌ・セラー 撮影 ロバート・エルスウィット 音楽 ジョン・ブライオン 出演 ジェレミー・ブラックマン トム・クルーズ メリンダ・ディロン フィリップ・ベイカー・ホール フィリップ・シーモア・ホフマン ジュリアン・ムーア ジョン・C・ライリー ジェイソン・ロバーズ メローラ・ウォルターズ (カラー/187分/アメリカ製作/MAGNOLIA) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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