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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:スウェーデン映画
(あらすじ)ベルイマン、コメディのベスト作。初老の弁護士は16歳の妻アンと暮らしていたが、昔の愛人デジレとよりを戻す。一方、アンは前妻の息子と駆け落ちし、デジレのパトロンは妻の元に戻り、弁護士宅の女中は御者と結ばれる―――。今世紀初頭のスウェーデンの地方を舞台とした牧歌的喜劇。 かなり得手ではない作品だった。ラブコメというジャンルをあまり観ない私には、もどかしくて甘い。 恋も愛も命がけというくらい深いものが観たいのは・・・若干おかしい、これまた偏執的側面であるのかもしれないけど、気楽なラブコメには心が惹かれないのだからしようがない。 どこでほのぼのし、どこで楽しんだらいいのか全然わからないお話だった。 まだ10代の新妻と弁護士の関係からして眉唾物で、作り物の主人公たちが作り物の恋をする舞台でも観ているよう。 幾重にもすれ違う恋が、納まるべきところに納まる最後は、気持ち良さがあったけれど。 神学を専攻する弁護士の息子を執拗に誘惑する女中とか、新妻のハイテンションとか、とにかくついていけなくて困ってしまった。 ベルイマンといえば描き方は異なれど神を持ち出すイメージだけれど、この作品の神に限っては悪趣味な無神論的なものに感じられる。欲望を前にした弁護士の息子の情けなさといったら・・・。 それでもハッピーエンドへと面白いように展開していくのだから、一歩下がって観ている私には、盲進してるようにしか思えず。唯一の感情移入は女優のデジレだけ。 『野いちご』『叫びとささやき』は大好きだったのに!ベルイマン氏の作風の違いに驚かされるばかり。 死ぬまでに観たい映画1001本 監督・脚本 イングマール・ベルイマン 音楽 エリック・ノードグレーン 出演 グンナール・ビョルンストランド ウーラ・ヤコブソン エヴァ・ダールベック ヤール・キューレ ビビ・アンデショーン ハリエット・アンデルセン (モノクロ/109分) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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