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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:イタリア映画
バレエ学校に入った少女スージーは、次々と起こるショッキングな連続殺人に遭遇する。秘密のドアを探し当てた彼女は、140年生きた魔女と対決する―――。 語り草となっているイタリアンホラーの傑作。 冒頭から漂う、不気味で不穏な空気。スージーが土砂降りの空港に到着してから、とにかくなにかが起こる不気味な予感に支配されている。 舞台となる学校は古くて、アーティスティックで冷たさを感じる。いたるところ原色の赤ライトに照らされて、光景をさらに異様にひきたてる視覚感覚的ホラーでもあった。 学校に到着した夜に目撃した生徒が何者かに殺害されたのを皮切りに、次々と起こる殺人事件。 スージーは隣室の友人とともに、少しずつ謎に迫っていくが・・・・。 巧いんだか下手なんだかわからないジェシカ・ハーパーの演技は置いといて、魔女伝説を科学的に解き明かそうとした展開はよかった。 どんなにピンチでも、動きがワンテンポ遅いのは、この際演出の妙というべきか。。 じれったくて仕方なかったけれど、このわざとらしくて大げさなのがいいのかもしれない。 ホラーで魔術(悪魔系)といえばポランスキーの『ローズマリーの赤ちゃん』が素晴らしくて一番に思い出すけど、雰囲気的にもあちらの方がずっと好きだ。 それでも共通して嫌な予感というものが、妙味として見事に描かれているのがいい。 対決というには緩いラストと、あっけない幕切れが気になりますが、ゴブリンの音楽は怖くて絶品。 室内装飾も、色遣いも、一見の価値ありな『死ぬまでに観たい映画1001本』のうちの一本でありました。 ちなみに『サスペリア2』というのは、アルジェント監督が本作の前に撮った作品で、続編でもなんでもありません。私的には『2』のほうが楽しめた記憶。 ちなみに『第三の男』『夏の嵐』のアリダ・ヴァリが、誰よりも怖かったかも。 脚本 ダリオ・アルジェント ダリア・ニコロディ 撮影 ルチアーノ・トヴォリ 音楽 ゴブリン ダリオ・アルジェント 出演 ジェシカ・ハーパー アリダ・ヴァリ ジョーン・ベネット (カラー/99分) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.01.17 22:49:35
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