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カテゴリ:アメリカ映画
ある日、ニューヨークのセントラルパークで、大勢の人間が次々と自ら命を絶つという異常現象が発生する。原因が分からないまま逃げまどう人々がパニックに陥るなか、フィラデルフィアの高校教師エリオットたちも、安全な場所を求め避難するのだが・・・。 『シックス・センス』以降、新作が出るたびに観続けているシャマラン監督の最新作。 期待を裏切るとまではいかないけれど、緩やかな下降線を辿っている印象は変わらなかった。 二番煎じ、よくいえばシャマラン監督らしさが、好みに向かない方にはがっかりで終わってしまうかも。 不気味な前兆、突然始まる得体の知れない恐怖、人間たちの畏れ。 いつでも描きたいことは同じで、持っていきかたが上手くて、これだけ似たような導入部や展開を観てきても、なおかつ引きつけられるものがあるのは、わたしは流石だと思う。 ニューヨークから始まり、徐々に東海岸の都市へと拡大していく惨状。 はじめバイオテロかと思われるも、その死の法則からテロではないとわかるや、ますます恐怖がアメリカ中を覆う・・・・。 科学の先生である主人公というのも定石どおりで、妻や同僚家族とともに逃げながら、彼は法則を見つけようと試みるのだった。 動作が止まりおかしな言葉を発したあと自ら命を絶っていく何者かにやられた人々の描写は、耐えずこちらにも恐怖を与え続けて、主人公たちと一緒になって安全な場所へ行きたい焦燥感に駆られてしまう。 中盤で思いがけず法則のヒントを得るあたりから、少しずつトーンダウンしていった感が否めないかも。 あれ?と思っているうちに、それが答えだったりして、あっけない。 半分しか、驚き、納得できない答えだった。 というか、90分という長さも丁度いいし、前半楽しませてもらったので、もっと単純にやられた!と思えるだけで満足したのになぁと思う。 『サイン』のようにどうしようもない愛すべきラストだって、満足だったのだから! 上手くまとめるよりはユーモアを交えて騙しちゃうくらいのノリのほうがこの監督には似合っているような気がする。 そしてシャマランが好きな人は、それでかえって満足できちゃうような気もするのだ。 主人公エリオットの妻を演じたズーイー・デシャネルは、ブルーの瞳がとてもキレイで見惚れてしまうほどの美人だったけれど、演技が下手すぎ(ると思った、字幕だけど)。 友人を演じるコロンビア出身のジョン・レグイザモは、いつかどこかで観たはずと調べたら『ランド・オブ・ザ・デッド』だった。 はじめ観たことあるし、クセのある顔がシャマラン監督かと(笑)ずいぶん出ずっぱりだなぁと思ってたら、ちゃんとした役者さんでした。 ちなみに監督、今回は声のみの出演となっています。 監督・脚本 M・ナイト・シャマラン 撮影 タク・フジモト 音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード 出演 マーク・ウォールバーグ ズーイー・デシャネル ジョン・レグイザモ (カラー/91分) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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