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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:アメリカ映画
ABBAのヒットナンバーで構成され、世界中でロングランとなった傑作ミュージカルを映画化したロマンティック・コメディ。 ギリシャ、カロカイリ島。小さなホテルを営む母ドナと2人暮らしのソフィは、結婚式を明日に控え、大きな秘密があった。それは、母の昔の日記で知った父親候補の男性を結婚式に招待していることだった・・・! 笑って泣けてハッピーになれる、とっても楽しい映画だ! 往年のABBAの名曲に乗せて、ギリシャの美しい景観のなか繰り広げられるミュージカル。世代を越えて聴かれ続ける音楽の魅力でいっぱいだ。 結婚を控えたソフィは、偶然見つけた母親の昔の日記から、父親であろう男性の名前をみつける。 母親にも婚約者にも内緒で、結婚式の招待状を送ったソフィだったが・・・父親候補が三人もいたからさぁタイヘン。 冒頭からさっそくソフィの歌が飛び出して「え、もう?!」とノリについていけるか心配になるも(笑)杞憂に終わる。 次々飛び出すABBAの歌が楽しくて、貫禄あるメリル・ストリープに魅せられて、あっという間の上演だった。 ソフィの結婚で集結したドナの親友たちが、熟女3人でパワフルなステージを演じるシーンは最高。 幾つになっても人生楽しんで生きてこう。 つくづく思った。 だってすごく楽しそうなんだもの。 現地の人たちも、娘の友達も、花婿も、父親候補のオジサマーズも、歌う踊る歌う! 能天気で、おばかでも、結婚式の日はジーンとさえてくれた。 女手ひとつで育てあげたソフィの結婚式の前日、突然むかしの恋人たちがホテルに現れて、ドナはもちろん大混乱する。 父親候補のおじ様たちも、自分に娘がいたかもしれないと知って、動揺してしまう。 誰が本物かは、ドナが知っている。そして父親自身も知ってる。 複雑な想いを抱えた2人は、明日に控えた結婚式の慌しさのなか、果たして過去を乗り越えられるのか・・・。 懐かしさも、捨てられた怒りも、なにもかもひっくるめて、ドナは過去を乗り越え素直になる。そしてソフィの父親もまた、ドナとの過去を振り返り愛を再確認する。 どんでん返しが微笑ましい。 冒険家ビルにステラン・スカルスガルド、銀行員ハリーにコリン・ファース、そして建築家のサムにはピアース・ブロスナン。 この映画はおじさまおばさま世代が熱い。 みんながそれぞれにステキに歳をとっていて、人生指南とでもいうような(笑)飾らない姿がいいのだ。 ちなみに、オジサマーズのなかで一番タイプなのは、ハリー役のコリン・ファース。ギター弾き語りが上手い。フェルメールを演じた『真珠の耳飾りの少女』でも彼はセクシーだった。 本作でのオチは、笑える。 まるでギリシャ喜劇だ!というシーンがいい。ギリシャを舞台に、まるでそのとおりなんだもの。 ひとつ残念どころをいえば、ある意味大役のピアース・ブロスナンの歌が下手なこと。これにはガックリくると思う。 逆に、ヒロインのアマンダ・セイフライドは予想以上に歌が上手で、エンドロールの『THANK YOU FOR THE MUSIC』にじんわり感動した。 音楽っていい! 監督/ フィリダ・ロイド 脚本/ キャサリン・ジョンソン 撮影/ ハリス・ザンバーラウコス 音楽/ ベニー・アンダーソン ビョルン・ウルヴァース 音楽監督/ マーティン・ロウ 音楽監修/ ベッキー・ベンサム 出演/ メリル・ストリープ ジュリー・ウォルターズ ステラン・スカルスガルド コリン・ファース ドミニク・クーパー ピアース・ブロスナン アマンダ・セイフライド (カラー/108分/アメリカ=イギリス合作) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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