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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:イスラエル映画
イスラエルの辺境で迷子になった、エジプトの警察音楽隊の、ほのぼの緩~い一夜の物語。 行き先を間違えて、とんでもない田舎町に辿り着いてしまった音楽隊一同は、女主人ディナの経営する食堂に行き着くのでした。 店に集う常連の面々に、食事と一夜の宿を提供してもらい、不器用でユーモラスな夜が更けていくのです―――。 人間交差点では、みんながなにかを拾うでしょう。 ギクシャクした家族も、恋も、老いも若きも。皆温かい。 壮年の隊長トゥフィークが、プレイボーイの若き隊員に対する気持ちだって、嫉妬よりも、若かりし日の自分を重ねているだけ。 いい雰囲気になったディナとの夜を、彼にバトンタッチしてしまうのも、優しさだったりする。 過去の過ちをほんのちょっと引きずりながら、、、。 この映画にあるテーマは、ずっと以前から幾度も語られ続けてきた。 その中には秀でた作品がたくさんあって、たとえば秀作『バグダッド・カフェ』に、似た匂いがあると思う。 それでもこの映画でしか出会えない、製作国の毛色の珍しさは、一見の価値がある。 昼と夜の気温差まで感じる、乾燥したイスラエルの魅力が収められた一本です。 監督・脚本 エラン・コリリン 音楽 ハビブ・シェハーデ・ハンナ 出演 サッソン・ガーベイ ロニ・エルカベッツ サーレフ・バクリ カリファ・ナトゥール (カラー/87分/イスラエル=フランス) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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