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2009.04.10
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カテゴリ:イスラエル映画

 イスラエルの辺境で迷子になった、エジプトの警察音楽隊の、ほのぼの緩~い一夜の物語。
行き先を間違えて、とんでもない田舎町に辿り着いてしまった音楽隊一同は、女主人ディナの経営する食堂に行き着くのでした。
店に集う常連の面々に、食事と一夜の宿を提供してもらい、不器用でユーモラスな夜が更けていくのです―――。


 
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人間交差点では、みんながなにかを拾うでしょう。
ギクシャクした家族も、恋も、老いも若きも。皆温かい。
壮年の隊長トゥフィークが、プレイボーイの若き隊員に対する気持ちだって、嫉妬よりも、若かりし日の自分を重ねているだけ。
いい雰囲気になったディナとの夜を、彼にバトンタッチしてしまうのも、優しさだったりする。
過去の過ちをほんのちょっと引きずりながら、、、。


328959_01_02_02.jpg



この映画にあるテーマは、ずっと以前から幾度も語られ続けてきた。
その中には秀でた作品がたくさんあって、たとえば秀作『バグダッド・カフェ』に、似た匂いがあると思う。
それでもこの映画でしか出会えない、製作国の毛色の珍しさは、一見の価値がある。
昼と夜の気温差まで感じる、乾燥したイスラエルの魅力が収められた一本です。



●  ●  ●  ●



監督・脚本  エラン・コリリン
音楽  ハビブ・シェハーデ・ハンナ
出演  サッソン・ガーベイ  ロニ・エルカベッツ  サーレフ・バクリ  カリファ・ナトゥール

(カラー/87分/イスラエル=フランス)








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Last updated  2009.04.11 22:33:36
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