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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:イタリア映画
この映画をはじめて観たのは、もう何年も前。 わけがわからず詰らなかったはずなのに、ラストの鉄球場面が頭から離れなくて、この度再見してみる。 あの当時、政治的な映画だということを知っていていたのだっけ、、、。 いま観ると、とても政治色が濃くて“国営放送局RAI委嘱の劇場公開を約束されたTV映画”であることにみょうに納得した。 オーケストラの面々が、自分の楽器について自由に語るドキュメンタリー風でありながら、にわかに暴走し始め、さながら国家間の争いの様相を呈する。 誰もが身勝手な行動をとり、指揮者に楯突いてもうメチャクチャ! そこへ突如現れるのが、なにもかもを破壊する巨大な鉄球で、13世紀に建てられた歴史ある寺院の礼拝堂を壁ごとぶち壊していくのだ。 礼拝堂でのリハーサルは混乱を極め、それを取材に入っていたTVカメラが映像に収めている――という構図になっている。 改めて観たところで、やはり面白くはなかった。 物語がないし、エンターテイメントに欠けるし。これは大好きなフェリーニの数多い監督作のひとつとして、ぜひ観ておきたいファンに限りガッカリしない作品なのかもしれない。 ただ、破壊シーンだけは、何度観ても圧巻! ほんとはカラーです 監督/ フェデリコ・フェリーニ 製作/ ファビオ・ストレッリ 脚本/ フェデリコ・フェリーニ ブルネッロ・ロンディ 撮影/ ジュゼッペ・ロトゥンノ 音楽/ ニーノ・ロータ 出演/ ボールドウィン・バース クララ・コロシーモ チェーザレ・マルティニョニ (カラー/72分/イタリア=西ドイツ合作) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.10.17 15:10:59
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