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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:アメリカ映画
ティム・ライス作詞、アンドリュー・ロイド・ウェバー作曲で1971年にブロードウェイで初演されたロックミュージカルの映画化。 監督は『ジャスティス』『夜の大捜査線』のノーマン・ジュイソン。 イエスの受難という、監督曰く「いつの時代にも通じる超時間的なテーマ」を、聖書の舞台であるイスラエルの遺跡で撮影した異色な作品。 出演者たちがトラックに乗ってやってきて、砂漠に小道具や衣装を運び込む場面から始まるという、ユニークな導入部が印象的でした。 イエスの映画といえば、メル・ギブソン監督の『パッション』が記憶に新しいです。かなり衝撃を受けた鑑賞当時、おすすめされたのがこの『ジーザス・クライスト・スーパースター』でした。 徹底的にリアリティを追及した『パッション』もいいけれど、こちらは、イエスが心を吐露するロックなミュージカルという形式がおもしろい! 舞台を飛び出した、映画ならではの自由さとスケールがあります。作曲者のウェバーはこの演出が気に入らなかったそうですが、、。 聖書に感じるところはなくても、ひとりの人間としてのイエスには心を動かされますね。 イエスばかりじゃなく、マリアが、ユダが、ローマ皇帝が、歌で心を表現していくので間口は広い。 ジーザス・クライスト(=イエス・キリスト)というだけで嫌悪してしまう人にもきっと受け入れやすいはずです。 有名な役者は出演していないようですが、歌に力がありました。当時としては斬新だったはずのダンスだけが、今ではちょっと時代を感じさせるかな。 私的には、死海のほとりで裁判が開かれるシーンが好きです。 この場面で使われる楽曲、どこかで聞き覚えがあると思ったら・・・「さんまのからくりテレビ」ですね! わたしだけが知らなかった(?) 磔刑となるイエスの姿を見ると、自分の罪深さにふと気づかされますね。ブルーになるほどではないけど。 宗教の別を超えて、人間としてすごい人だとほんとに思う。 監督・製作/ ノーマン・ジュイソン 原作/ ティム・ライス 脚本/ メルヴィン・ブラック ノーマン・ジュイソン 撮影/ ダグラス・スローカム 作詞/ ティム・ライス 音楽/ アンドリュー・ロイド・ウェバー アンドレ・プレヴィン ハーバート・スペンサー 出演/ テッド・ニーリー カール・アンダーソン バリー・デネン ジョシュ・モステル (カラー/106分) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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