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テーマ:■ムービー所感■(484)
カテゴリ:フランス映画
スラップスティックで描く、田舎娘ザジの、パリでの36時間。 名優フィリップ・ノワレが、ナイトクラブで働く叔父に扮し、こしゃまくれたザジをエスコートする・・・のですが。 朝寝坊してる間に、ザジは独りで街へ繰り出しちゃう! ヘンテコな人々に出会う、刺激的な一日。彼女と一緒になってパリを歩いているような、子ども目線の冒険の楽しさが、一番の見どころといっていいかも。 コマ落としや、カットバック、早回し、ロングショット、ありとあらゆる手法を駆使した斬新な映像は、たしかに今では観飽きた感もあるけれど、いつもとは違った角度から映画を見ているような感覚がおもしろい。 エッフェル塔の高所で撮影したシーンは、ほんとにゾクゾクしちゃうのだった。 落っこちそうな叔父さんにドキドキ、すごい高さから螺旋階段を下りてくるザジにハラハラ・・・変に手を加えていないからこそ、素直に映像の遊びを楽しめる良さがある。 メトロに乗ることだけを楽しみに、母親に連れられパリにやってきたザジなのに、メトロはストで動かない―――。 子どもらしく駄々をこねた後、繰り広げられるドタバタは、とりとめがなく進行し、乱痴気騒ぎへと突入していく、、。 もうワケがわからない!という脈絡のなさが、フランス的な遊び感覚であり自由さであり魅力なのかもしれないけど、ただ、ほんとにくだらなくなっている瞬間も確実あるわけで、あとは監督との相性なのかな。 私的にはまだピンときたことのないルイ・マル監督作品。 監督/ ルイ・マル 原作/ レイモン・クノー 脚本/ ルイ・マル ジャン=ポール・ラプノー 撮影/ アンリ・レイシ 音楽/ フィオレンツォ・カルピ 出演/ カトリーヌ・ドモンジョ フィリップ・ノワレ カルラ・マルリエ ユベール・デシャン (カラー/93分) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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