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行きかふ人も又

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2011.06.05
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カテゴリ:映画

 

academy_poster_for_satyajit_rays_pather_panchali_1955_1275187.jpg  

 1920年代インドのベンガル地方を舞台に、過酷な大地に生きる一家の暮らしを描いた

三部作の、第一作。

父と母、姉と弟オプーの一家四人は、学はあるけれどまともな職に就けない父のために、

極貧の生活を強いられていた。ボロボロの家、居候の伯母さん、食べるものさえままなら

ない生活のなかにあるのは、『ブッダ』ではないけれど、生・老・病・死の苦しみ、そのも

の。

切実な苦悩がインドの厳しくも美しい自然環境のなかで、独特な死生観と宗教観を生

むことに、強く納得させられる作品だ。

過酷な日々にも、健気に手をとりあって生きているオプー姉弟の、愛情と生命力あふれた

無邪気な表情を見ていると、胸がじーんとしてきた。普段、自分が大切なものをいっぱい

見過ごして暮らしていることに気づく瞬間。

 

中盤、かねてから身体の弱かった姉が、病に倒れてしまう件が悲しい。とつぜんのスコー

ルに濡れながら、楽しげに踊った翌日から、高熱にうなされる日が続く。悲嘆に暮れる母

とオプー。出稼ぎに行ったまま戻らない父親が、ようやく土産を抱えて戻った時には、時す

でに遅く、姉は死んでしまった後だった・・・。

深い悲しみに打ちひしがれるは父親は、ある決意をする。生まれ育ったベンガルを捨て、

ヴァーラーナスィーへ旅立つと。もっと良い生活が待っていると信じて――。

 

『死ぬまでに観たい映画1001本』にも選ばれている本作。モノクロが美しいたくさんの名

シーンと、正統派の感動が味わえる傑作だった。

  Pather Panchali.jpg 


監督・脚本/ サタジット・レイ

原作/ ビブーティ・ブーション・バナージ

撮影/ スプラタ・ミットラ

音楽/ ラヴィ・シャンカール

出演/ サビル・バナルジー  カヌ・バナルジー  コルナ・バナルジー

(モノクロ/125min)

 






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Last updated  2013.12.15 10:34:17
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