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行きかふ人も又

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2011.09.24
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カテゴリ:アメリカ映画

 【ガールフレンド・エクスペリエンス】

 
 スティーヴン・ソダーバーグ監督作品で、
DVDに同時収録されている2作品をまとめてup。

(あらすじ)  ニューヨークのマンハッタン、エリートたちを相手に高級コールガールとして働くヒロイン・チェルシーの日常をドキュメンタリー・タッチで描く。


 22歳のチェルシーは、セックスだけでなくガールフレンドと過ごしているようなひとときを提供する高級エスコート嬢。
チェルシー役を演じたのは、アメリカの人気ポルノ女優サーシャ・グレイ。
これだけでは低予算のしょうもない作品みたいだけれど、意外にも、エスコート嬢のプライドや将来の不安、裕福な顧客たちの赤裸々な人間模様まであぶり出されている。
PG12指定で、怪しいシーンはひとつもない。

仕事を理解してくれる恋人がいて、公私ともに幸せだったチェルシー。
なのに、妄信している人格学なるもので運命的な相性と出た顧客に強く惹かれて、恋人を捨ててまでその男の元に行ってしまったのはなぜだろう、、。


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人格学はほんとうにあるのか知らない。人格心理学とも違う?占星術の占いの一種みたいで、そんなものに縋っているチェルシーは、やっぱり孤独なのだ。
彼女ばかりじゃなく、社会的地位のある顧客たちにも、それぞれ抱えた問題や苦悩があって、都会に生きる現代人の現実を想う。

時間軸をずらした編集で、飽きることなくチェルシーの素顔を覗いていられた。顧客たちにみせる包容力ある顔、友人と話す顔、恋人に見せる顔、仕事欲に燃える顔。
登場する人みんなが、それぞれに仕事にたいする欲を持っていて、名誉心というのとはすこし違うけれど、ガツガツした隠しきれない欲望が、性欲なんかよりもメインに描かれてあることが印象的。高級エスコート嬢を連れて歩くことさえステータス。
だとしたら、チェルシーのプライドや将来の不安や孤独や占いに縋ってしまう日常は、職業など関係なく、女としてもっと身近なものに思えてくる。



    監督  スティーヴン・ソダーバーグ
    脚本  ブライアン・コッペルマン  デヴィッド・レヴィーン
    撮影  ピーター・アンドリュース
    出演  サーシャ・グレイ  クリス・サントス  マーク・ジェイコブソン

    (カラー/77min/THE GIRLFRIEND EXPERIENCE)




【Bubble/バブル】

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 ソダーバーグ監督は、デビュー作『セックスと嘘とビデオテープ』や『オーシャンズ11』のシリーズが好きだ。
実験的なインディ作品にも広く挑戦しているそうで、『ガールフレンド・エクスペリエンス』に続き、こちらも低予算の小品で、異色な犯罪ドラマとなっている。
ふと思い出すのはマイク・リー監督の『人生は、時々晴れ』。
あの、つらくて侘びしくて投げ出したい気持ちよりは、ずっと希薄されているとしても、荒んだ日常に溢れた嫌悪感はかわらない。
ファーストフードばかりの食生活の貧しさ、惰性的な人付き合い、深い孤独。


(あらすじ) オハイオ州郊外。父親の面倒を見ながら小さな人形工場で働く中年女性のマーサは、同僚の青年カイルとの惰性的な友人関係で、孤独を紛らわせていた。そこへ、若いシングルマザーのローズが、新たな従業員として雇われることに。カイルとローズが親密になり、疎外感と嫉妬を覚えるマーサだったが・・・ある時ついにローズが殺される事件が起こる――。


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救いも飾りも、なにもない淡々としたドラマ。犯人も動機さえわかりきっているだけに、投げ出したい気持ち倍増。不快感いっぱいな1時間は妙に長い。
工場で量産されている人形たちは不気味で、マーサ、カイル、ローズの家々はどこも落ち着かず、画面の中に拠り所が見つからない疲れに充たされた。なんともやるせない作品だった。




    監督・撮影・編集  スティーヴン・ソダーバーグ
    音楽  ロバート・ポラード
    出演  デビー・ドーブライナー  ダスティン・アシュリー

    (カラー/74min/BUBBLE)







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Last updated  2011.09.26 17:46:24
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