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カテゴリ:アメリカ映画
街ゆく人にもらった筆記用具で絵を描いて暮らすジミー・ミリキタニは、カリフォルニア生まれの広島育ち。 18歳でアメリカに帰国するも、第二次大戦がはじまり、若い日々を日系人強制収容所で過ごした。 戦後、長く住み込みで働いていたが、市民権を放棄したため社会保障がなく、いまではニューヨークの路上アーティストとなってストリートで暮らしている。 911のテロをきかけに、監督が保護するかたちではじまったアパートでの共同生活は、ミリキタニ氏の思いがけない人生のドラマを引き出していった。 かつての同僚との再会や、ミリキタニ(三力谷)姓の詩人との接触、80年の数奇な半生を辿る旅。家族や自分やHOMEを取り戻していくまで――。これぞ本物のドキュメンタリー。 かつて画家を志していた孤独な老人が、時代のうねりに飲み込まれていった80年という時の歴史を、いま改めて振り返ると、そこには思いがけないほどのドラマと、ひとりの人間が生きた証のような、深い轍が見えてくる。 憎しみに染まった過去は昇華されて、老アーティストはあたらしい人生を歩みはじめた。 それが、ハッテンドーフ監督の興味からはじまり、審美眼と行動力とをへて、類稀なやさしさによって開かれたことが、なにより素晴らしい。 監督 リンダ・ハッテンドーフ 製作・撮影 リンダ・ハッテンドーフ マサ・ヨシカワ 音楽 ジョエル・グッドマン 出演 ジミー・ツトム・ミリキタニ ジャニス・ミリキタニ ロジャー・シモムラ (カラー/74min) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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