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カテゴリ:革
2004年頃に革手袋をフルオーダーしました。
当時、ちょっと噂のお店 『ブロッサム』 が仕事場に近かったので、 会社帰りに寄らせてもらいました。 気づくともう14年以上も使っています。 あっという間ですね。 一番、仕事が忙しい時期だった ような気がします。 ブロッサムは多摩センター駅から 歩いて10分ほどの 路面店の小さなお店です。 中に入ると、すぐ目の前が作業場でした。 3名ほどの方が革を切ったり 縫ったりしています 若い方も職人見習いとして黙々と 作業をしており、 広くは無いのですが、アットホームで いやすい空間でした そんななか、店長の加藤さんも普通に 店にいて、手袋を作りたい旨を伝えると 自ら採寸してくれました とても気さくな方で、 自分は指が太く、手のひらも分厚くて これまでフィットする手袋が無く・・・ と困っていた話などをしながら、 両手を採寸し、5分ほどで あっという間に終わりました 加藤さん曰く、 「現代の若者にしては珍しく無骨な手だね ご両親に感謝しなきゃなあ」 とありがたいお言葉を 当時はちょうどテレビに取り上げられて 有名になり、忙しい時期と言うこともあって 出来上がりまで三か月待ちでした。 自分のこだわりは 「三本線」と「キャメル」です イメージとしては英国のMI5とかMI6の 職員がしていそうな手袋です。 小さいころからの憧れでした 特にキャメルの方は、時にライトブラウン と呼ばれたり、タンと呼ばれたり、 まちまちで、理想の色に出会えることが 少なかったのですが、 ブロッサムのキャメルは 自分が理想に描いていた色そのものでした 自分用に採寸してもらったので、 とにかくジャストフィットします 革はラムレザー(*1)を薄くなめして あるので、良く伸びてしなやかです。 (*1):お店ではシープレザーと呼んでいますが、 生後半年の羊を使っているとのことなので 厳密にはラムレザーです。 耐摩耗性と言う点でラムレザーは ゴートレザーなどに比べて劣りますが、 革内部に空気をためる隙間があるため、 保温性と保湿性に優れています。 また、吸い付くような滑らかさと しなやかさを持っており、 裏地を付けない革手袋では最高峰の 素材と言えます。 これを買った当時はスマートフォンが 世の中に無かった時代ですが、 スマホのタッチも問題なくできます 文庫本なども1ページずつめくれますし、 服のボタンもできますし、 折り紙もできます。 素手とほぼ同等です。 その反面、指先が存分に使えるため、 14年も使っていると、革が擦れてきました。 自分の鼻を触って脂がついたり、 電車の吊革や様々なところで付いた 汚れもありますし、 擦れて色褪せています。 こればかりはどうしても避けられません。 次に作るときは黒にすることも 検討しています。 また、けっこう大きな弱点なのですが、 ”真冬だと寒い” です。 さすがに裏地無しで、薄くなめした革は 風は通さないものの、冷たいです。 ただ、裏地を付けるとその分だけしなやかさが 無くなるので、ここはトレード・オフ条件です。 裏はヤスリがかけられており、スエード調です。 弱点も書きましたが、 これを付けていると、なんだか自信も 湧いて来る、とてもお気に入りの手袋です 仕事で海外に行くことが多いのですが、 真夏以外は必ず持ち歩いています。 ふるさと納税でも楽天ポイントが付きます 自分はスイスと台湾、タイでよく使いますが、 楽天ポイントが1~15%付くので、 とにかくお得です お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.11.11 15:23:04
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