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カテゴリ:園芸
カイガラムシが孵化し始めました。
このところ暖かい日が続くからか、 例年より少し早い気がします。 すぐに対処しないと、とても厄介です。 庭木は毎日チェックできないものの、少しでも 時間があれば、見て周るようにしています。 やっと葉が出てきたアオダモを今朝がた何気なく 見たところ・・・ 何か変です。 出始めの若葉がある程度、丸まっているのは 分かりますが、それにしても丸まり過ぎています。 そして一部は若葉なのに黒っぽく傷んでいます。 良く見ると、ずいぶんと蟻が枝にいます。 こうなってくると、ほぼ間違いないのですが、 枝を手元に引き寄せ、見てみると カイガラムシが群生していました・・ 例年、どこかの樹木に必ずカイガラムシが 発生しているので、もう慣れましたが、 この時期にささっと対応するのは最良の対策です。 生まれたばかりの今なら殻も柔らかく、駆除も 非常に簡単です。 ここで全滅させておけば、煤(スス)病を 防げますので、しっかりやりたいと思います。 過去の経験から、一番効果的な駆除方法は 手で除去したのち、スプレーをまく方法でした。 ・・・結局、地味ですがこれが一番です スプレーだけでもカイガラムシは死ぬのですが、 死骸がずっと幹に付着したままとなり、 非常に汚らしく、残留排泄物があるため、 周辺に煤病が発生し、黒っぽくなってしまいます。 カイガラムシは樹液から吸い取った糖分から 自分の殻を作り、余剰なものを排泄します。 (蜜滴と呼ばれる甘い汁) これを狙って、カイガラムシの周りに蟻が たくさん現れます。 また、蜜滴は煤病の原因である糸状菌の養分です。 駆除の具体的な手順ですが、 ・手袋 ・歯ブラシ ・洗面器 ・駆除スプレー を用意します。 歯ブラシで除去したカイガラムシが飛んでくる こともあるので、長袖が良いですし、 気持ち悪かったら帽子とメガネ、マスクなど をすると良いです。 タワシをすすめる人もいますが、この時期の カイガラムシと樹木の状態は、どちらも 柔らかいため、タワシでは樹木が傷んで しまい、おすすめできません。 柔らかい使用済みの歯ブラシが良いです。 まずは、ひたすら手動で駆除します。 ①上の枝から下の枝に向かって除去をします。 (下からやってしまうと、後から上で除去した カイガラムシが下の枝に着地してしまうことが あるためです) ※除去の際は、適宜、洗面器の水で歯ブラシを すすぎながら作業をします。 カイガラムシを除去する際、 排泄物が漏れる ため、それを洗い流しながらこそげ取らないと、 煤病の元になってしまいます。 ②右回りに樹木をぐるっと回って駆除します。 ③次は、左回りで駆除をします。 ④背伸びをしたり、しゃがんで見上げたり、 様々なアングルでチェック&駆除をします。 ⑤一通り終わったら、10分ほど休憩し、 改めて枝をチェックします。 最後のチェックは意外と有効で、見えない ところにいた動きの活発な成虫が、 まだ何匹か見つかると思います。 うちのアオダモは樹高が2メートル程度なので、 これで90%以上は駆除できます。 カイガラムシは葉っぱには付きませんが、 幼虫のカイガラムシは樹液を吸い取りやすい 若い枝を好むので、末端に群集します。 結果的に花や葉が混み合っているところに群生 することが多いので、良く目を凝らして チェックします。 幼虫は若葉と同じような色合いをしており、 透き通った薄緑色で一部、赤茶けた色です。 (成虫になると、どんどん白っぽくなり、 太い幹でも食らいつくようになります) 手動での駆除が一通り終わったら、最後は 駆除&防虫効果のあるスプレーで仕上げます。 (雨の日は避けたほうが良いです) 自分はいつも住友化学の”カイガラムシ退治” エアゾールスプレーを使います。 殺虫効果に加え、枝に浸透して一ヶ月ほど 防虫効果が続くため、とても信頼できます。 ただ、樹木への影響を考え、極力少ない量を スプレーするようにし、カイガラムシが まったく見つからなかった枝や幹には スプレーしません。 もちろん成虫が移動してくることも考えられ ますが、それらは日々のチェックで駆除すれば 良いと考えています。 こういったやり方で、いままで樹木が傷んだり 病気にかかったりすることは無いので、 自分としてはこの駆除方法がベストだと 思っています。 なお、このスプレーは今回アオダモに付いた カイガラムシとは別の種類で、殻が硬い カイガラムシの成虫に一番効いたので、 それ以来、愛用しています。 けっこうな勢いでスプレーが出るので 高いところにも届きます。 意外と値段が安いので助かります カイガラムシの移動速度ですが、幼虫の場合、 とても遅くて1~2cm/分程度です。 しかし、これが成虫になると、かなり早くて 15~20cm/分も移動できます。 成虫は好みの場所を見つけ、幹に管を差し込むと そこから先は基本的に移動しなくなります。 こうなってくると、吸い取った樹液で殻を 固くしてくるので、歯ブラシで軽くこすった 位ではびくともしません。 かなり力を入れ、強くこそげ取らないと剥がれ 無くなります。 孵化したばかりの今、絶対にすぐ駆除すべきです 【クーポン配布中】住友化学園芸 殺虫剤 カイガラムシエアゾール 480mlボルンの後継品です お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.04.21 11:04:47
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