|
カテゴリ:園芸
ずいぶんオリーブの葉が落ちるなあ・・と
思っていたのですが、良く見るとやられていました 根本に穴が7か所も開いています 間違いなくオリーブアナアキゾウムシの仕業です しかもまあまあ大きいです 2週間前までは無かったのですが・・・あっという間に やられました 慌ててゾウムシを探したところ・・・ 3匹発見しました オリーブアナアキゾウムシは成虫で1~2cm程度 ですが、こいつは2cmあるので大型です なお、体はとても硬く鎧のようです。 力があるので枝にしがみついている状態で 落とそうと思ってもなかなか取れません。 諦めて手袋をして指ではぎ取るのが行方不明に しない最も確実な捕獲方法です。 なお、ショックを与えると死んだふりをします。 死んだふりは個体差があって、2分くらい続ける 慎重派もいれば、5秒程度で動き始めるのもいます。 ゾウムシが穴を開けるのは産卵のためです。 産卵は春~晩秋にかけて、ちょこちょこと複数回に 分けてする為、産卵の初日にでも見つけられない限り、 複数個所に同じような穴が開いているはずです。 木の幹をぐるっと見て回ると・・・ やはり、ありました 合計7個です 一度の産卵で2つの卵を産み付けることもあるため、 ワーストケースで14匹の幼虫がいる可能性が あります。 なお、これは数年前、幼虫に暴食された跡です。 木の裏側はどうしてもチェックと対処が遅れて しまいがちです。 さっそく駆除します 本来は幼虫が見えるまで樹皮を剥がすのが ベストですが、今回は針金+スミチオンでいきます。 「スミチオン」は50倍希釈で作ります。 スミチオンは40年以上使われている定番中の定番で、 幼虫には確実に効きます。 ただ、成虫にスミチオン50倍をスプレーしても 逃げられることがあります。 針金は穴の方向確認及び幼虫への物理的な攻撃を するために使います。 なお穴は深さ数cmになるので、スミチオンを注入する際は スポイトで行います。 まずは0.5mm径くらいの柔らかい針金で、 穴の内部がどういう方向に進んでいるのかを 探ります。 全てが地下に向かうわけでは無く、真上に向かって 穴を掘り進める幼虫もいます。 0.5mm径はちょっと柔らかすぎたので撚りました そのあとは、1.2mm径のしっかりした針金で ザクザク突いていきます・・・ 最後にスミオチン希釈液を注入します。 実際、駆除できているのかどうかは分かりません。 今後、おが屑が出なくなれば、駆除できたと 思われます。 ▼2020/8/16 経過報告 ここから5日間、観察を続け、穴からのおが屑も無く、 オリーブ自体にもゾウムシが見つからなかったので、 なんとかゾウムシ駆除は成功したと考えられます 癒合材で穴を埋めようと思います。 うちのオリーブはこれまでゾウムシの被害を あまり受けずにきました。 数年前に被害を受けた時も、なんとか駆除をして その後、数年はゾウムシを見なくなったのでちょっと 安心していたのが敗因です (自分が出張ばかりでオリーブの様子を みられないという最大の弱点もあります) 以下に反省も兼ねて、まとめをします ▼予防措置 ゴールデンウィーク明け位にスミチオン50倍希釈液 を樹幹散布します。 その後、7月、9月とのべ三回ほどやるとゾウムシの 産卵期をガードできます。 散布はオリーブの根元から50cmくらいまでを 真っ白になるまで行います。 そういえば、数年前まではやっていました・・ ▼オリーブアナアキゾウムシの産卵 4月下旬から10月下旬ですが、梅雨明けが 最も活発になる印象です。 産卵場所は、樹皮がやや劣化して柔らかくなって きた根元を好み、薄暗くなってくる時間帯に 長い口で木に穴を開け、産卵します。 具体的な場所は、概ね根元から15cm程度です。 しかし、例外として根元から70cmくらいの高さに 産卵するケースもあり、うちでも一回ありました。 ▼オリーブアナアキゾウムシ成虫の駆除 スミチオンが良いと思われがちですが、駆除の 即効性で勝負するなら、アースジェットの方が はるかに強力です。 動きが速い虫では無いので、ぱっと捕まえて 物理的に駆除することも容易です。 居場所は、概ね根元から1.5メートル程度までの 枝や葉裏に隠れていることが多いです。 たまに小枝に逆さまにぶら下がっていることも ありますが・・・ ▼本質対策 このゾウムシは越冬をして長いと4年も生きる ことができる強壮種です。 越冬は落ち葉の下などに潜って行います。 そのため、オリーブの周辺をたえず除草し、 落葉なども全て除去してしまえば、ゾウムシの 生育環境が無くなります。 また、枝の剪定もしっかり行えば、隠れる場所が 無くなるため、非常に見つけやすくなりますし、 当然、鳥や肉食の虫からも捕食されやすくなります。 そういう点では植木鉢に植えているオリーブに ついてはこのゾウムシの被害を受けるリスクは 非常に低く、春先のスミチオン樹幹散布も不要に 思います(安全といっても農薬ですので) ▼ちなみに オリーブアナアキゾウムシ、という立派な名前が 与えられ、オリーブ暴食の為だけに生まれてきた感 がありますが、実は日本の固有種です。 オリーブの本場、スペインにもイタリアにも トルコにもいません。 元々はネズミモチ(タマツバキ)の木に寄生している 地味なゾウムシでしたが、日本にオリーブが輸入され、 何の縁か食べてみたら「オリーブ美味しい!」と 目覚めてしまい、今に至ります どうやら普通の虫には嫌がられる苦み成分の オレウロペインというのが大好きみたいです。 オリーブは虫害にもの凄く強く、葉は込み入って しまいがちですが、それでいて炭疽病や煤病には ならないのでとても育てやすいのですが、 日本には意外なところに敵がいました。 住友化学園芸 スミチオン乳剤 100ml (郵送で送料無料)AZ ケミカルスポイト10ml HS-401E ミスターオート加圧式噴霧器4L 工進 手動噴霧器 コーシン KOSHIN 園芸 ガーデニング 花 庭 HS401E ホースリール 20m おしゃれ送料無料ホース 20m フルカバーホースリール スリム ホースリール アイリスオーヤマ ガーデニング 園芸 家庭菜園 ベランダ菜園 洗車 水撒き 散水 カラフルホース 水まき 散水 夏 水やり ガーデン 日本野鳥の会 バードウォッチング長靴 【新色追加】 メンズ レディース ウィメンズ ユニセックス レインブーツ レインシューズ ゴム長靴 雨靴 折りたたみ コンパクト 野外フェス ガーデニング キャンプ アウトドア 収納袋付き お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[園芸] カテゴリの最新記事
|
|