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聖歌は生歌

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2006.02.14
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カテゴリ:アレルヤ唱・詠唱
四旬節 詠唱

 教会は、灰の水曜日から、復活徹夜祭で洗礼を受ける洗礼志願者が、最後の準備にかかる期間、そして、すでに洗礼を受けたわたしたちが、神に対して至らなかった点と、神に対して作った借りを、反省し、神にこころを向けなおす期間でもある、四旬節に入ります。
 教会の典礼は四旬節の間、「主をたたえよう」という意味の歓呼の叫び、「アレルヤ」を控えますので、ミサの福音朗読の前も「アレルヤ唱」ではなく、アレルヤのつかない唱句である「詠唱」を用います。
 ホームページのほうにも、解説を書きましたが、ここでは、四旬節第1主日の詠唱を例にして、歌い方を解説します。

 詠唱は、上にも書いたように、基本的には、アレルヤ唱の「アレルヤ」句を取ったものですから、歌い方は、アレルヤ唱の「唱句」の部分と同じです。「聖書と典礼」の楽譜を見て見ましょう。各小節の前半は、冒頭、全音符で始まり、どちらも後半は、八分音符の連鈎れんこうで書かれています。これと同じ四旬節第1主日の詠唱が『典礼聖歌』260に載っていますが、こちらは、後半も、八分音符一音だけ音が変わっている前半のG(ソ)と、テージスになる後半のE(ミ)以外は、終止の四分音符を除き、付点四分音符以上の長い音符になっています。
 このことからも分かるように、実は、本来は、すべて、八分音符の連鈎れんこうで書くべきなのですが、そうすると楽譜が大変長くなってしまいうので、長い音符で代用しているわけです。ですから、冒頭から、すべて八分音符で途切れることなく歌ってゆかなければなりません。これは、ことばが長くなっても同じで、『典礼聖歌』(合本)で、
  • 分かち書きがしてあるのは、ことばの意味を分かりやすくしたり、読みやすくするため
  • 字間があいているのは、楽譜の長さをそろえることができないため
であって、決して、そこで、息継ぎをしたり、間を空けたり、伸ばしたりするのでないことは、何回も指摘している通りです。

 というわけで、四旬節第1主日の詠唱を八分音符で書いた場合、次の太字が、テージス=連鈎れんこうの第1拍目、となります。

とはンにはなー* みのってー*

この先、四旬節第2主日以降の詠唱については、皆さん、ぜひ考えてみてください。もしわからないことがあれば、メールをお送りください。

【参考文献】
「聖書と典礼」3月5日号(オリエンス宗教研究所
 





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Last updated  2006.02.15 19:15:04
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