本当にしたかったこと
結婚したい! と騒いでいた子が居ます。言い続けて、ようやく結婚しました。でもね困った事にちっとも幸せそうに見えないんです。結婚した相手とのおつきあいの時間が長かったからでしょうか。例えば新鮮に感じないとか。違うような気がします。『結婚』がしたかったんです、その子。彼と一緒になりたかった訳ではないんです。だからといって20代も半ばになって改めて探すのが面倒だし、何よりつきあって7年くらいになる相手は性格等を解ってるから自他ともに扱い易いと思ったのでしょう。結婚に対する憧れが強過ぎて恋は盲目ではなく結婚は盲目になっていたのかな。結婚が決まったという時点から、相手(彼)の事や彼のご両親に対する不満が募って行きました。会うと「普通 ○○じゃないですか?なのに・・・」と愚痴のこぼしまくり。そんなにしてまで結婚するのは考えた方が良いかも、と思わずお節介を言ってしまったくらい。だってね、結婚相手にさえ不満が有るのにそのうえソリが合わなさそうな義理の両親とやっていける?結婚前からその状態なんだもの。マリッジブルーもあるかな?その子の話を聞きながらそんな風に思いながら。そして、どうにかこうにか憧れの結婚をしました。よく結婚をゴールインと言いますが、彼女の場合は本当にそうだったのかもしれないと思います。結婚して始まったのは、今まで以上に出て来る旦那様への不満。義両親への不満です。旦那様より若干収入の高い彼女。生活費を折半と言っても、当の旦那様は独身時代に買った大型バイクのローンが残っているから旦那様の小遣いはゼロに等しい(そうです)。だから足らなくなると、彼女が出す羽目に。それも不満。新婚の時くらい二人で生活すれば良いのに、最初から義両親と同居でした。開店休業状態のお店を経営している義両親。生活費を入れろ!と言われても、旦那様にはそのお金がないから結局彼女の給料から出す。コレも不満。結婚記念日くらい二人きりで食事をと思いレストランを予約。二人で行こうとしたらお祝いしてあげたいからと言われ義両親も一緒に行くことになったは良いが、支払いは彼女。「お祝いって言って強引に付いて来るんですから、普通・・・」。と、これも不満。でも!気持ちはあるのでしょうからと翌年は自宅でお祝いしようとしたけど全ては彼女が仕切った。それも不満。母の日や誕生日にプレゼントが無いと催促され。↑あげてます!義理の兄夫婦が来た際に貰った物はこれ見よがしに自慢され。↑直前まで要らないと言っていたのに。兄夫婦には去年の誕生日に何を貰ったと言われ。↑何気にそれ以上の物をよこせと言われてる気がする。なのに、彼女の誕生日には何も無い。それらも不満。その上、夜はなんとなく耳を澄ませている気がする。子供はまだかと催促。だからといって面倒見る気は伺えないのも不満。ハッキリ言って彼女の給料だけで一家4人が暮らしてるように聞こえる。そんな状態の生活で家を新築し、家具も一式買い替えたらしい。ローンは彼女の給料から。人様の事だけど、大丈夫か?と思わざるを得ない。子供を作れ!金を入れろ!と彼女をコキ使って生まれても面倒を見る様子が無い。一体彼女が望んだ結婚はどんなものなのでしょうか。仕事も休めない、せっかくの休日も心が休める場所も無い。そんな結婚を望んでる人なんて絶対に居ないと思うんだけど。そんなところに、彼女に子供が出来ました。すると会社の方から「パートに変更しないか」と言われキレた。生活は彼女が背負ってるから仕方無いよね、と思ったら違った。彼女は美容院の店長。客の私が知ってるくらい赤裸々にココに挙げた以上の事を来る客来る客全てにぶちまけてるんです!!私は半身内のような立場だから仕方無いにしても、他のスタッフに聞けば関係ないそうです(笑)。だからなのか、どんどん客が減ってしまった。しかも、妊娠の体調不良で休むことこそしないもの今までの半分以下の仕事しか出来ない。そりゃー、会社としては立て直す為には彼女の立場を変えたいですよね。ちなみに、たとえ客がソファで待っていても機嫌が悪いと挨拶しない。客が減るのも道理としか思えない。忙しいを連呼して、スタッフに当たり散らすもんだからスタッフも顔色を見て行動し、彼女が休みのときは本当に和気あいあいのんびり。ま、店内の彼女の様子はさておき・・・。「普通・・・」と言い出す彼女にアドヴァイスは通じない。彼女の本当の身内曰く、もともと人の話を聞かない子だったけど結婚したらますます聞かなくなったそう。客の前でも平気で旦那をバカ呼ばわりし、その時居ない客の悪口も言う。彼女の愚痴を聞くだけのそんな店に誰が好んで行こうか。しかも、毛先だけ切ってというのに5センチくらい平気で切る。前と同じにしてというのに、必ず勝手にアレンジしちゃう。違う!というと、その方が良いんですよ!と押し切る。そんな店に誰が2度と行くもんか。客が減って給料が減る、当然のこと。それにしても、彼女はしたかった「結婚」をしたのです。彼がいつまでも煮え切らないので彼女が散々催促して結婚しました。「普通、そういうときは・・・」って彼に言って聞かせて。いまさら相手を捜すのも面倒と。だから彼女曰く「好きでもない空気のような」彼と結婚したのです。長くつきあうと、確かに付き合い初めのような感覚は無くなり代わりに違うものが生まれて来ると思いますが。人様のことだけど、自業自得としか言えないような気がしないでもない。でもね、それでも「離婚」と言い出さないのは立派です。たぶん彼女のプライドが許さない故耐え続けてるだけなんだという気がしますが。結婚のきっかけや結婚後の形は様々・・・彼女のしたかった結婚は、本当はこうじゃないと思うんだけどそうなるように仕向けちゃったのは彼女自身なんだよね。彼女自身がそれに気付くまで続くんだよね・・・