消費オヤジをターゲットに!
ワールドビジネスサテライト(TV東京)にて「消費オヤジを狙え」というような企画があった。ちょうど今、TVを見ていたところなので、記憶が新しいうちにその要点をまとめたいと思う40代~50代の中高年男性が元気だという。今まで若い女性をターゲットにマーケティングを考えていた企業が多かったが、最近になってこの中高年男性をターゲットに商品開発する企業がようやく出てきた。この年代の男性は1.世界に数個しかないような、貴重な一品にこだわりを持つ2.誰よりも早く手に入れたいと思う。その価値については値段は関係がなく、その人の「夢」を「憧れ」を追い求めることに意義がある。例えば真空管のオーディオや、ミニチュアの模型機関車セット(6,70万)、最高職人が手がけて作ったフェラーリの模型(38万)、昔の高級車の復刻版である味のある車(700万)などが人気。よく見ると実用性はあまりない。というか、全然ない。高級オモチャのようなものだ。それに多額のお金を払って「夢」を買うのだそうだ。このような「高級オモチャ」を専門に扱う中高年男性向けの通販事業が大きく成長している。(「夢みつけ隊」だったかな?」全国から「これは」という商品を掲載してもらうために、この通販会社へ足を運ぶ業者が絶えないという。むむむぅ中高年、かなり元気の様子だ。この世代は二極化されるとのコメントがあった。バブルのころにマンションや住宅を購入した人は、多額の借金があり趣味にまわすお金がないが、そのような買い物をしていない人にはお金があり余っている、最後の年功序列組みだと。これはオモシロイことになりそうだ。まず女性の購買意識と大きく違うところは、「皆と同じものではない、自分だけの一品」を強く求めるところにある。女性はとりあえず、みんながもっている有名ブランドのバックや財布を持つことで安心する。ステイタスだと考える。だから1つの金額が少々安くても、多くの女性に支持されるブランドは大きな利益を得る。しかし中高年男性は一筋縄ではいかない。「皆がもっていないもの」が欲しいのだ。「こだわり」がなんとも言えない魅力となる。だから「職人の手」でつくられた「大量生産出来ない」、「味のある」「実用性の無い」ものを、超高額で買うのである。女性とは全く違う行動パターンといえよう。きっと女性が海外でブランド品を買いあさるのを、男性が理解出来ないように、男性が「高級オモチャ」に数十万円出すのを女性は理解出来ないだろう。オモシロイことになってきた。