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カテゴリ:リノベーション
2016年に仙台にある住宅をリノベーション。 茂木製作所製薪ストーブを導入。2017年冬より稼働した。 約20坪の一階は西南角に置いたこのストーブ一台で全ての居室の暖房が賄えた。 今回のリノベーションでは壁断熱の断熱材増量にあわせ、全てのサッシを二重サッシまたは ペアガラスサッシに取り替え、床は唐松15ミリ無垢材のフローリングを従来の 楢合板フローリングの上に重ね張りとし、リボスで仕上げた。 床は針葉樹無垢材の暖かさが通常履き物を必要とせず、裸足か靴下で直接歩き回っている。 壁、天井はクロスをやめて、浴室以外全て、湯布珪藻土で仕上げている。 無垢材のフローリングと珪藻土の効果なのかは知らないが、かなり極端に埃が少ない。 また、その呼吸効果と思われるが、冬の乾燥気味な時期でも夏の湿潤な時期でも 概ね一定で55~75%の間で推移している。 当然、冬は薪ストーブが調理器具代わりであり常にやかんは置いてあるが 特徴的な薪ストーブの乾燥は避けられ、過剰な湿度は自然素材が調整していると 考えられる。 1階は全面フローリングとして構造上抜けない壁を残し開口部を最大限に広げ循環を確保 するために下がり壁部分も開放と、もったいないのでかつてテラス窓上部の障子枠を 下がり壁に残した。 洋風の中に和を残すことで落ち着きのある空間に仕上がったと思っている。 リビング仕上がり。 キッチンは料理好きの妻のこだわりがぎっしり詰まった作りでガスオーブン付きの システムキッチン。 当然、オール電化などになるはずもない。原発反対の観点から、出来うる限り電力に依存せず しかも、料理がプロ仕様にと考えれば、熱源はガス!しかもカロリーの高いプロパンとなる。 ただ、安全装置の付いたガスレンジは到底プロ仕様料理には向かない。 311の経験からエネルギーの分散化が普通は必要と思うのだが、何故か住宅メーカーは オール電化を勧める。原発が過酷事故を起こし、事実上、未来の電力としては不適格となった今 当然深夜電力神話は崩れる。 本当は全てのエネルギー源を自前で供給出来るのが望ましい。将来は太陽光発電或いは 燃料電池等で自家発電し、ガスや灯油を併用しながら家庭でのエネルギーを公共に 頼らないシステムが理想的だと私は思っている。 背面カウンターをキッチンルームに設けて、料理がよりしやすい環境を作っている。 カウンターは今まで使っていたタカラスタンダード製システムキッチンの収納部分だけ を生かし天版は造作で作ってもらった。勿論、上部収納はそのまま再利用している。 タカラスタンダードの場合、ホーロー引き金属なので磨けば相当古い物でも結構立派に蘇る。 とは言っても、我が家の場合は30年も前のキッチン。使い勝手は・・・・。 リホームもリノベーションもリフォームもスクラップアンドビルドも結構だが結果が 満足出来る事が大前提。 個人としては結構莫大なお金が掛かる事を考えると失敗は許されない。 そのような意味では、今回のリノベーション、満足のいく物だった。 設計、施工、監理、造作:建築工房零 担当、監理:零所属一級建築士、二級建築士 改築面積:およそ38坪 改築内容:全断熱材増量入れ替え、サッシ一部ペアガラスサッシに取り替え 全てのサッシに内窓ペアガラス追加、薪ストーブ新設、内装全面自然材 に取り替え、水回り全て入れ替え、市ガスからプロパンに変更に伴い ガス器具全て変更。下駄箱他造作家具、玄関、土間タイル工事等外壁の一部 屋根を除き殆ど全面改装。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.12.11 11:29:47
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