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カテゴリ:食の安全
9月22日に試しに収穫したニンジンが適当に育っていたことから
今日は全部掘り出した。 タキイ種苗の黒田五寸一袋(250円位)を全部蒔いて、80本ほど の収穫。 前作は大根を同じく80本収穫後、昨年12月からくただを厚く敷いて、今年の 7月まで草刈りだけを行い、7月中旬にくただを除けてニンジンを播種。 今回、ニンジンにとう立ちが一本、腐れたものが数本見られた。 更にギシギシやスギナが繁茂する事から、かなり土壌が酸性に傾いていると 思われ、ニンジンの腐れがウィルス性の物の可能性を鑑み、普通はやらない 耕起を行い、多めの牡蠣殻石灰を土壌消毒もかねて土に混ぜ込んだ。 20センチほど耕し、牡蠣殻石灰を200㏄/平米程度を混ぜ込み堆肥を同程度入れて攪拌 レーキで馴らして終了。 ここでの作付けは当然ながら自然栽培ではなく、普通の有機栽培となってしまうし、 今後、一年は自然生態系の攪乱から他の栽培系とは異質なものになる。 最後に畝に収穫した野菜の残渣を敷き詰めて、養分を土に返す。 人間が頂く分は有機肥料として別段で返し、人間が食べない部分は人間が搾取した場所に 戻してやるのが基本。 自然栽培の場合、収穫した跡地が草で覆われているのが普通なので多少短く刈り取って 刈草と一緒に重ねておきます。 次の作物の作付けは直播ならば、種まき部分だけを除草しそこに種を蒔きます。 苗の移植ならば、最低限ポットサイズ分だけ穴を掘り、極力生態系への影響を 少なくする方法で移植します。 但し、人間が食べてしまう分だけ自然の回復は遅れますからその分の補給は追肥と言う 形で補っていかなければ作物は育ちません。 かといって、余程バランスが取れた土とバランスが取れた生態系の自然が無い限り有機栽培 と言えど自然系の殺虫剤(すとちゅう等)が必要になります。 私もまだまだ発展途上ではありますが、昆虫が住みたい畑は基本的に大きな食害にあう事 は無いと思っています。 昆虫が住みたい畑に害虫も住みやすいのですが、益虫も留まりやすい環境と言う事で 私の畑では5年以上前からアブラムシは見たことがありません。 アブラムシがいないと他のカメムシの類も大きな悪さはしません。 アブラムシとテントウムシだましやカメムシの幼虫や卵は七星テントウムシの餌になります。 テントウムシは藁や枯れ草が堆積した所で繁殖や越冬をしますからその環境を整えれば おのずと生物的殺虫剤?が勝手に食害を減らしてくれます。 この他にもカマキリや蜘蛛など有益な昆虫が沢山いれば、おのずと殺虫薬など不要になります。 生物的環境が整った畑を作るにはまず、一切の除草剤や薬剤を使わない所から始まります。 最初の年はそれまでの環境により落差は有りますが、殆どの場合大きな食害に合います。 除草剤や化成肥料がどのくらい使われていたかに寄りますが、私の所では二年目までは アブラムシが発生していましたが三年目以降は見なくなりました。 テントウムシだましはそれより長く4年目くらいまでは食害が見られました。 その間は手で除虫して耐え忍んでいました。 テントウムシだましは今でもいますがジャガイモやナスがボロボロになる様な事は 一切なくなり、植物は生育を全うできています。 一年以上耐え忍ぶ覚悟は必要ですが、一度循環が出来れば、肥料代も薬代も殆ど要らない 種代だけで作物が得られる事も夢ではありません。 農薬フリー化成肥料フリーの作物は味も大きく違います。えぐみが無く甘みが強く作物 本来の味が楽しめ、恐らく健康に医食同源の見地から健康にも関わり合いがあると 思います。 空いている土地があるならば、庭でも一坪くらいやってみる価値はあると思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.09.28 14:06:40
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