ヨメナ(小松菜)を放射能検査に出した。
今年6月に収穫した小松菜を試験的にフリーズドライにして保存食化したものを8月28日、仙台市の持ち込み食品放射能検査に依頼した。産地は、石巻市(旧河南町)の畑。因みに、生の小松菜は、2013年5月に依頼して、結果は「未検出」だった。土壌の放射能はセシウム合計で約246Bq/kg(野焼き灰が含まれる)(この検査は「小さき花市民測定所仙台」さんで2013年8月1日測定。)耕起し野焼き灰が含まれるので、かなり濃縮された土壌と言えるが平米当たりの蓄積量に換算すると、およそ16,000Bq/平米(2013年6月現在の値)となり、2011年夏に実施された文科省航空モニタリング測定(地表面へのセシウム134、137の蓄積量の合計)では旧河南町は、1万<3万未満の範疇に入いる地域にあたる。今回は、同じ土壌で栽培した「小松菜」をフリーズドライにして保存食品化を試みた。濃縮率は考えていなかった為、不明ではあるが重量比で1/9位にはなるであろうからこれで出た数値は、生の小松菜の9倍と見て良いと考えている。生の小松菜では、測定下限値が、合計4.7Bq/kgだったのでもし、測定下限値ギリギリ含まれていたと仮定したらおよそ43Bq/kg出る事になるが、結果は「未検出」測定下限値は、合計で約8Bq/kgスペクトルを見せて貰ったが、カリウムは、確かに10倍近く出ていた。これで、一口に安心とは言えないが、昨年10月以降、仙台市の放射能検査が始まって以来、一年分の作物の大方は、検査でき、畑の作物については今のところ、放射能が検出された物はなく一応一安心ではある。放射能測定持ち込み食品も、測定下限値が、出来るだけ低くなるように準備した。しかしながら、この地は、宮城県内でも、最も放射能の蓄積が少ないと思われる地域であり自分なりにも除染もし、十分に耕起した土地での事であり、他でも安全であるとは到底言えない。本来なら、県民の健康と安全を守るべき行政が率先して調査し結果を公表した上で農業や漁業の促進を図るべきであろう。残念ながら、我が県では(特に村井知事の姿勢に)積極的な調査も行われてはいないと認識している。2011年~2012年にかけて行われた厚生労働省の食品における内部被爆調査 によると宮城はワーストワンであり、福島は三番目で如何に、宮城県民が汚染食品を食しているかがわかる。これは、県が被爆に対する認識が低く県民の健康や安全より復興と産業促進を優先させた結果であろう。このような中で、現在でも放射能が海に垂れ流されている事を考えれば、とても県内の漁業を消費者としては、支援できないのは当然であり、風評被害は県が自ら招いていると言っても過言ではない。風評被害を避けるには、積極的に検査を行い、調査結果をつまびらかに公表し消費者の支援を仰ぐ他は無い。行政が対応しないのであれば、風評被害を嘆くのではなく自らが積極的に調査公表して支援を仰ぐなり賠償の請求を行うべきであろう。