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テーマ:塾の先生のページ(7832)
カテゴリ:塾のこと
各学年の定員が近くなってきたため、「チラシ」を折り込んでまで、募集をかけるのがよいのかどうか答えを出せぬまま、時間が過ぎている。 もちろん、「チラシ」というのは目先の塾生を集めるためだけのものではない。世間に自塾の雰囲気や指導方針を伝えるためのものでもある。残席が少ないからという理由だけでチラシを入れないというのも正しい判断とは言えないだろう。 私がチラシを作成するときに、一番気を配っているのは自分達の「思い」が込められているかどうかということである。「システム」や「カリキュラム」のことなどそっちのけであると言ってもいいくらい「思い」を語ることにウエイトを置いている。あれもこれも書くとインパクトが弱まる。一点集中作戦である。しかもチラシは「文字だらけ」である。これでもかというくらい文字ばっかりである。 「カリキュラム」や「システム」のことはそっちのけと書いたが、「文字だらけ」の中に良質の「カリキュラム」や「システム」を構築できる「力量」があることは、読み手に感じさせたい。 さて、塾のチラシにはよく「合格実績」なるものが掲載されていることが多い。「〇〇高校〇〇名合格!」なんていう文句が特にこの時期になるとチラシに踊っている。 実は、この「合格実績」なるものを我が塾のチラシに掲載するかどうかということで私は悩んでいる。私立の入試は終わって、これからあらゆる塾がきっと自塾の「合格実績」をチラシに掲載してくることだと思う。 我が塾のキャッチフレーズの一つは「奈良・畝傍・郡山高校を目指す塾」である。そう謳っているのであれば、世間様に実績は報告するべきだろうという考え方もある。まあ確かにそんなふうにも思う。 しかし、奈良高校〇名、畝傍高校〇名なんてチラシに書き出すと、中には「あの塾は勉強できる子だけしか大切にしない」なんて言いだす人が絶対に出てくる。こちらが生徒全員を伸ばそうとどれだけ必死になっても、そういうことを言う人が出てくる。そうなるとこちらのモチベーションは激下がりだ。ぞっとしてしまう。 また、逆に全く載せないと、「あの塾は偉そうに言っているくせに、ろくな実績も出せないので、チラシにも書けない」なんてどこかで言われることだろう。それはそれでむかっ腹が立つ。私は人間ができていないのである(笑) まあただ一つ言えるのは、生徒達の受験が終わっていないのに、私立の合格実績などをチラシに載せるのはしたくないなと思う。せめて載せるのであれば、全受験が終了してからか。 馬鹿なことで悩んでいると言えば、そうなのであるが、自分達の塾の「軸」は決してブラしたくない。自分達の方針は、細部のあらゆるところにまで行き渡っていなければならない。「たかがチラシ」ではないのだ。 (今、これを書いていて改めて思ったことであるが、「合格実績」というのは良いに越したことがないが、「合格実績しか売るものがない塾」というのは色んな意味でとても危うい。)
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Last updated
February 26, 2007 06:17:16 PM
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