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March 5, 2007
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カテゴリ:生きる

我が塾の定員残席数が全学年合わせても、10名を切った。どの学年もまんべんなく席が埋まっていった感じだ。このままいくと4月までに全学年ほぼ定員でスタートすることができそうである。これはとても有難いことだ。

私はどうしても一年で塾を満席にしたかった。何としてでも一刻も早く、塾を経営的に軌道に乗せたかった。ぼちぼち何年かかけて、というのは考えられなかった。だからそのための努力をし、とにかくフル回転で頭を使い、「工夫」をした。

まず、「経験」だけで戦ってはならぬと思い、本を買い、読み漁った。みかみ先生のブログなど、もう何度も読んだ。私のPCの「お気に入り」なんてみかみ先生にはとても恥ずかしくて見せられないくらいである。

塾生獲得の最大のツールといえば、折込チラシであるが、そのチラシは自分自身の「思い」と「工夫」と「経験」を注ぎ込んだ。結果、冬期講習会などはチラシ1000枚につき、1件くらいの申し込みがあった。このご時世でこの数字は、非常に高いヒット率だと思う。次々とかかって来る電話に胸を撫で下ろした。

塾生の親御さんも生徒を次々と紹介してくださった。だからウチの塾生は同じマンションや町内に何人も固まっていたりする。保護者の方々には心からお礼を申し上げたい。

ところで、何故、私が一年で塾生を定員にすることにこだわったかというと、理由は二つある。

一つは、自分自身の向上のための勉強時間と、生徒のことを考える時間を存分に取りたかったからである。

そうできる環境を早く作り出すことが、「勝つこと」だと思っていた。

「塾」の先生の仕事というのは意外に生徒以外のことにウエイトがかかっている。特に大手はそうだろう。その中でも「塾生獲得」のために「頭脳」と「時間」を割く割合はとても大きい。それに振り回されている塾も少なくはない。

それなりに能力がある自分達が、どこの塾よりも、「自分の勉強のため」と、「生徒のこと」にたっぷり時間を割くことができれば、誰にも負けない。単純明快であるが、「最強」の戦法である。それこそが、自分自身の利益であり、生徒達の利益であると考えたのである。

そして、私が一刻も早く塾を軌道に乗せたかったもう一つの理由、独立を考えたのは実はこのことがとても大きな理由になっている。

私は学習塾の経営以外にどうしてもやりたいことがあったのである。

(つづく)

 

 






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Last updated  March 5, 2007 10:03:03 PM
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