[あれこれととりとめもなく] カテゴリの記事

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• ああっ今日は！

  今日は例の長渕剛がカラオケボックスで歌う日だ！帰って見なければ。 

  October 16, 2006

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  大神神社へ

  朝から大神神社にお参りをしてから、塾に来た。私は欠点だらけの人間なので、時折こうして神社にお参りをし、謙虚な気持ちになるように心がけ、よい指導をするための努力を神様に誓うようにしている。もちろんそんな美しい祈りだけではなく、「塾が成功しますように」だの「生徒の学力が伸びますように」といったゴリヤクもお願いする。でもわざわざ出かけていく何よりの理由はあの「空間」であるかもしれない。行き届いた掃除、１０００年以上残された自然、特に秋は最高だ。平日の午前中であったが、結構人がいた。大神神社から狭井神社を回り、平等寺まで回った。結構な距離だ。運動不足の体にはちょうどいい・・・って実はちょっと疲れました。狭井神社ではテレビの撮影が行われていて、ご神水のところできれいなお姉さんが水を飲んで感想をいうシーンを撮影していた。私は撮影が終わるまでコップを持ってじっと立って待っていた。長い距離を歩いた。なんだかんだと４０分は歩いただろうか。（実は他にもちょろっと行ったところがある）「歩く」というのはアイデアが湧いてくる。机に向かうよりずっといいかもしれない。思えば三輪山は神の山なので、神様に抱かれながら歩くのである。アイデアも湧いてくるというものである。本当に気持ちのよい日だった。写真は昨年撮った大神神社の鳥居の前によくいる名物猫である。こんなところに狛犬のように座っている写真は珍しいと思う。 

  October 16, 2006

• それは遠慮しておきます。

  親不知の抜歯痕はずいぶんとよくなった。しかし問題もある。親不知を抜いた痕は歯茎のところがボッコリと凹んでしまっているのだ。何かを食べるとその凹みに食べかすが詰まってしまうのである。ゆえに食後は「ぶくぶくうがい」が欠かせない。何でも聞けば、人間の体というのは凄いもので、やがて凹んだところの肉が盛り上がり、歯茎を形成するのだそうだ。今日、先生に診ていただいたら、「その痕を縫いこんでしまいましょうか」とご提案いただいたが、いや、やめておきますと答えた。口の不具合は思った以上に授業や思索に支障をきたすことを今回思い知ったからといえば格好がいいのであるが、要は痛いのが嫌なだけである。私はヘタレである。ちなみにこの凹んだ歯茎、一週間くらいで盛り上がってくるそうである。 

  October 14, 2006

• 京都へ行ってきた

  私用で京都へ行ってきた。奈良は道路事情がよくないので、私の住んでいるところから、奈良県を出るまでに凄く時間がかかってしまう。クルマで行ったので何だか相当疲れてしまった。それにしても私はやはり京都が好きだ。何を見たわけでもないのに心ときめいてしまう。よく考えれば久しぶりの京都だった。 

  October 13, 2006

• 長渕剛それから

  この間、長渕剛のことを書いて、他の方々の長渕考を拝読していると、どうも気になってＴＳＵＴＡＹＡでＣＤを何枚か借りてきた。「ライブ」という私が高校生のときにずいぶんと流行ったヤツと「俺の太陽」というヤツだ。楽しみだ。 

  October 12, 2006

• 懐かしい匂い

  先ほど自転車に乗ってちょっとコンビニまで行ってきたら何処からともなく夕食を作っている匂いがしてきた。あれは秋刀魚か、鯖か。塾の先生は黄昏時に外に出ることはめったにない。その時間は建物の中にいるのだ。だからこんな匂いは久しぶりだ。 ちょっとセンチな気分になったぞ。   

  October 11, 2006

• 親不知ようやく落ち着いてきた

  親不知を抜歯してから一週間、ようやく落ち着いてきた。今日抜糸（ややこしい）をしてもらった。私の左の親不知は歯茎の流れと並行に生えていた。ご想像できるだろうか。歯が氷山のように一部だけが露出して、横たわっていたのである。10年くらい前に、レントゲンを見たときから、暗ーい気持ちになっていたのであった。抜歯のためには、歯茎を切開し、拡げ、ちょっとやそっとのことでは抜けないので、親不知を４つかそこらに砕いてからひとつひとつを取り出していく、そういう抜歯である。ひー。しかも私は虫歯ができたことがない人間だったので、これが「初体験」なのであった。医療は進歩しているというが、あらゆる最新の器具でお膳立てをしても最終的には「ペンチ」が出てくるのである。ああ、なんとシンプルな器具であろうか。親不知はずっと、疲れると痛んだり、腫れたりしていた。おそらく時には口臭の原因にもなっていたであろう。この疫病神とおさらばできたのでほっとしているのであるが、本当に辛かった。やっとこうして書けるのはようやく腫れが引いてショックから立ち直りつつあるからである。断っておくと、抜いてくださった先生は名医である。通常なら即、口腔外科に回される症例であったそうだ。このような痛みや食事のできない時があるというのも大切な学びかもしれない。健康の有り難さが分かり、あれやこれや考えるからだ。と、えらそうに書くが私の家内がこの文章を読んだらきっと鼻で笑うであろう。抜歯以後ずっと不機嫌だったからだ。私は痛みや熱にとことん弱い人間である。自分のヘタレ具合を学ぶことができた一週間であった。 

  October 11, 2006

• 深夜のビックリ

  深夜、何気なくテレビを見ていたら、『くりーむなんとか』という、くりーむしちゅーのテレビ番組の企画で「長渕剛王選手権」というのをやっていた。とても深夜バラエティらしく、馬鹿馬鹿しくも面白い企画であった。カラオケボックスで、長渕剛のそっくりさんライブを、何曲ノリノリで聴けるかを競う耐久戦、『長渕信者選手権』であった。参加していたのはくりーむの上田と、ワッキーとラグビーの大八木淳史で、『第2回』ということだったので第1回があったらしい。聴くほうも凄いが、演奏する方も凄かった。８０曲くらい連続で歌っていた。やたらと上手いし、ギターなんて完璧だ。音もタカミネのエレアコで、これも長渕剛の音にそっくりだった。感心しながらテレビに釘付けになっていた。エントリーしていた三人は本当に長渕信者で、コピーの演奏であるが、目をうるうるさせながら一緒に歌っていた。途中、長渕信者の三人に悪魔のような茶々が入る。そっくりさんが休憩の間に、出鱈目な歌を歌うＡＤやアナウンサーが出てきて、盛り下げるのである。何時間も熱唱してきた彼らには辛い攻撃だ。深夜バラエティらしいマニアックな面白さでずっと見ていたのであるが、最後に凄まじいサプライズがあった。なんと長渕剛本人が登場したのである。カラオケボックスで、みているのは三人だけ、彼らが何が起こったかをまだ把握できていない中、本物の長渕剛がヒョイッとギターを肩にかけ、ギターコードをバーンと鳴らした。コード一発で空気は一変する。本物は格が違う。ジャリーンとしたこの音はまさしくライブの長渕剛の音、タカミネの音だ。プロはセッティングが素晴らしい。そして音と音の間、プロとアマチュアの差がコード一発で出ていた。ワッキーはその時点でもう泣いていた。「信者」にしてみれば人生最高の瞬間であろう。別室で中継していた相棒の有田が言っていた。「いや～この曲は何十万人集めた桜島ライブでも演った曲ですが、今聴いているのはこのカラオケボックスにいる三人だけですよ～」全国の長渕信者が狂うほどに嫉妬したにちがいない。「信者」なら誰でも思う、夢のような瞬間だ。何でも前回、第1回の放送を見た長渕剛が放送をとても気に入り、本人が出たら盛り上がるんじゃないのと、じきじきにオファーがあったらしい。カラオケボックスの中で長渕は手を抜かない。武道館で大観衆の前でやっているがごとくに気合の入った演奏をする。見ていた私は感動した。何回かこのブログに書いたが、私は長渕剛が好きではない。好きではないが、テレビにたまに彼が出たりすると釘付けになってしまう。もしかしたら私は実は長渕剛が好きなのかもしれない。来週もこの続きがある。「勇次」という歌をあの三人と歌うシーンがあれば最高だろう。私はあの歌は好きなのだ。   

  October 10, 2006

• やっとおにぎりが食えた

  今日抜歯してから初めて上下の歯をぐっと噛むことができた。ずっと腫れていたので口は閉じられても歯をかみ合わせることができなかったのだ。コンビニへ行ってシチューとおにぎりを一個買い、恐る恐る食べてみる。まだ腫れていて大口が開けられない。にんじんをスプーンで割り、右の頬だけでゆっくりと噛む。何せ90時間、丸4日弱、固形のものを食べられなかったのである。懐かしいという感じだ。とてもおいしかった。食べるものの有り難さと健康の有り難さを身に沁みて感じた。それだけ何も食べなかったのに体重が減ったのは２．５キロだけ。もうちょっと減っていたらよかったのに。  

  October 7, 2006

• ついでの断食

  親不知を抜いたついでに断食をした。４０時間食べなかったら、２キロ体重が減った。さきほどからスープを少し飲んでみた。口に何も入れてないので治りが早いような気がする。 

  October 5, 2006

• 今帰ってきました。

  親不知を抜き、今帰ってきました。凄い体験をしましたが、また後で（数日後？）書きます。う～ん、凄い。  

  October 4, 2006

• どうやらツイてるみたいだ

  「ツイてる、ツイてる」と当世流行りの願望実現のオマジナイがあまり好きではないと書いた私であるが、どうも最近、自分自身がとてもツイてるように思う。自分が長年、心に引っかかっていたことが解決されそうだったり、欲しいものがジャストのタイミングで手に入ったり、入塾の問い合わせがずいぶん続いたりしている。嘘のようなタイミングでいいことが続くのである。う～ん、安易に言いたくないが、やはり「ツイてる」。しかもかなりだ。今宝くじを買ったら当たりそうな気がする。願望実現の手法には、自分の願望や夢を毎日毎日書き続けるというのがあるそうだ。書いて書いてネタがつきて苦しくなっても書き続ける、そうすると一番心に隠れていた意識が引き出されて云々とあったと思う。よくよく考えてみれば、塾ブロガーの先生方は自分の思いを毎日綴る。生徒のこと、塾のこと、自分のこと、仮に書かれた日記が塾のことではなくても、頭の中は塾のことでいっぱいになっている。書くことは願望達成にとてもよいという。ならば塾ブロガーの先生方は夢を実現する可能性がブログを書いていない先生よりも高いのではないか、なんて思ったりする。私が今ツイているのはこのブログのせいかもしれない。ヒネクレタ私は、これもまた安易には言いたくないのであるが、何かに、誰かに感謝せずにはいられない気分だ。  心から感謝しています。 あ、もちろん気は緩めません。そこのところはとても大切ですから。 

  September 30, 2006

• 断食

  最近、「断食」に心惹かれている。ちょっとやってみたい「断食」。３日断食なんていい。３日断食すると宿便がでるらしい。何か修行をした感じがするではないか。授業がある日は難しそうだ。（腹が減りすぎてクラクラしそうだし）まずは一日断食からやってみようか。  

  September 27, 2006

• 丹波哲郎とわたくし

  俳優の丹波哲郎さんが亡くなった。実は私は丹波哲郎さんと話をしたことがある。といってもオーディションだけれど。恥ずかしい話ではあるが、人生のほんの一時期、役者になろうかなと思って、いろんな養成所などのオーディションを受けまわったことがあるのだ。（ああ、言ってしまった）私は丹波哲郎さんの前でパントマイムをやったのであった。（ミヤコ蝶々師匠の前でもやったことがある）確かお題は「部屋に帰ってきたら、部屋が火事で燃えていて、逃げようと思ったけど、大切なものを置いてあるのを思い出して、燃えさかる火の中を取りに戻る」というものであったと思う。私の下手なパントマイムの後、丹波さんは質問をした。 「え～、君は～、（ここでタメが入る）学生かい？」 何処にマイクが仕込んであるのかと思うくらいの圧倒されるような声だった。別に丹波氏は大きい声を出そうとかいうつもりはまったくなく、むしろ力を抜いて話していたくらいだった。役者の声とはかくあるものかと思った。それが一番の勉強になったと思う。エネルギーというか、パワーみなぎる声だった。「声」というものが、どれだけ人にインパクトを与え、力を発揮するかということを知った瞬間だった。「役者」なんて馬鹿なことを、と今更ながら思うが、人生には無駄はない。このときの経験は今にとても生かされている。私は授業をするとき、人前で話すとき、「声」というものはとても大切なものだと思っている。 

  September 26, 2006

• やってしまった！

  ああ、「２４」の４～６巻をレンタルリリース初日に借りてしまった。やらなければならないこともたくさんあるのに・・・ＤＶＤも見て、仕事もこなすのだ。マイク・ノビックは相変わらず良い演技を見せてくれる。今、５巻の途中…

  September 23, 2006

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  栗拾い

  私の家の前は細い小径があってその向こうは斜面になっている。谷になった向こうには山が見える。自然だらけ（田舎？）の場所にある。栗の木は小径の向こうにあって、私の庭からは日々育っていく栗イガが見えていた。先日この栗を拾ったのだが、今朝もちょっと採った。見事な栗でしょう？栗を採らせていただいた後は栗の木に感謝をして、日本酒をお供えしておいた。自然の恵みに感謝だ。 

  September 21, 2006

• 犬万

  先日ネット上のニュースで、『ジョジョの奇妙な冒険』が新たにゲームになるとかで、その発表イベントが作者の荒木飛呂彦氏を迎えて行われたということを知った。イベントの司会は「スピードワゴン」の二人だったそうだが、二人は熱心な「ジョジョファン」だったようだ。スピードワゴンという名前も、「ジョジョ」からつけたらしい。イベントのインタビューの中で、荒木氏のデビュー作である、「魔少年ビーティー」の話まで出したそうだから、スピードワゴンはかなりの荒木飛呂彦マニアだったのだろう。その中でこんな質問が出たらしい。「先生は白土三平のファンなんですよね」これには驚いた。「魔少年ビーティー」の絵は白土三平の影響を受けていると私はずっと思っていたからだ。解説のトリックの説明も「オボロ影の術」などの忍術の説明の仕方によく似ていた。そう私は「ワタリ」だとか「サスケ」だとかをけっこう読んでいた少年なのである。私は子どもの頃、本当に「オボロ影の術」ができないかといつも悩んでいたくらい「ワタリ」を読み込んでいた。で、ここから本題に入る。白土三平の忍者漫画を読んでいると、時折「犬万」というのが出てくる。この「犬万」というのはミミズや何やらを煮詰めて作ったもので、猫のマタタビか、それ以上の効果を犬に対して発揮するのである。「犬万」を敵の体につけておくと、野犬が集まってきて、敵を襲い、かく乱できる。そのような使い方を漫画の中ではしていた。さて、我が家では雨が降ると、ミミズが地中で呼吸ができず、地表へ出てくる。雨が止んだ後、コンクリートの上に行ってしまったミミズが運悪く戻れなくなって、干からびていたりするのだが、我が家のロビンはこれを見つけると、いつも大喜びし、自分の体をすりつけたり、においを嗅いではトロンとしている。今朝もやっていた。私は、犬がそうやっているのを初めて見たとき、「あ、犬万て本当なんだ」とかなり感動した。 いや、ただそれだけの話です。すみません。  

  September 20, 2006

• 家の前の栗の木

  私の家の前には栗の木と柿の木がある。例年柿は実が生るのだが、栗は実が生るところまではいかなかった。しかし今年は逆で、栗だけが生っている。しかも相当。どうやら両方が生ることはないみたいだ。今日、あまりに大きなイガイガが生っているのでいくつか叩いて落としてみた。すると中から、それは立派な栗の実が出てきた。とても大きくて美しい。家内と二人でワーワーやっていたら、そこへ知り合いの方が家内を訪ねてこられた。状況をお話すると、その方も交えて、あ、あそこのが大きいですよ、なんて三人で盛り上がった。天気もよくてなんだか楽しいひと時だった。栗の写真はまたアップします。

  September 19, 2006

• 

  祝福の夜

  昨日は以前勤めていた塾のM井先生の結婚披露宴の二次会に出席させてもらった。場所はリッツ・カールトン大阪だ。よくある立食パーティーではなく、ひとり一人に席が用意されていて二次会なのにとても豪勢だった。結婚式の披露宴や二次会というのはお金をかければ豪勢にできるが、出席した人が心から出席したことを喜べる「素晴らしい宴」はお金だけでは作れない。参加してくれる友人の「温かい思い」がないと「素晴らしい宴」にはならないものだ。M井先生の二次会は、出席する人たちの祝福の気持ちが山盛りにあった素晴らしい二次会だった。会場全体に最初から最後まで温かい感情が溢れていた。本当に出席させてもらってよかった。私はM井先生が１８歳のころから知っている。ずっと一緒に仕事をしてきた。彼の大いなる成長をずっと見つめてきた。彼は自分に厳しく仕事をし、学び続けてきた。後輩にも優しく、厳しく面倒を見る男だった。だからいっぱい叱られてきた後輩たちが一番彼を慕って祝福していた。M井先生も嬉しそうだったし、美人の新婦は白いドレス姿がとても美しかった。時折、新郎が新婦に気遣いの声をかけている姿が遠目からもよく分かった。二次会には二十歳になった彼の教え子たちもたくさん来てくれていた。私も教えていた子たちだったので私も再会を楽しんだ。帰り道、体調の悪いのがすっかり直っていた。「幸せな気持ち」というのは百薬に勝るのだろう。素敵な夜だった。写真は久しぶりに再会した教え子たち（女子）と。女子は皆綺麗になっていた。男子はなにかあんまり格好良くなっていなかった。頑張れ男子！ 美人達に囲まれ、幸せそうな私。（右の男が私）  

  September 18, 2006

• 穏やかに幸せ

  みかみ先生がランチェスター戦略、つまり経営の戦略について書いたら、アクセスがかなり伸びると仰っていたが、どうも私の場合は「教育」や「指導論」について長いのを書くとアクセスが上がるようである。書きたいものと求められるもの、いろいろである。よくよく考えてみれば、一日に８００も９００もアクセスがあって、それだけの人数の方々に自分の書いたものを読んでいただけるというのはとても幸せなことである。あれ、そんなことを考えていたら、何やら心が穏やかになってきて、幸せな感じがしてきたぞ。不思議なものだ。これからも一所懸命書こう。   

  September 14, 2006

• ９１１

  ５年前のあの日、あの映像を見た瞬間にそれがテロだということを理解した。今の感覚ならともかく、あの当時、何の説明もなしに、あの映像を見た瞬間に「テロ」と理解できる人はそう多くなかったのではないかと思う。映像を見て、なんちゅう事故や、といった後輩に、いやこれはテロだ、といったのを覚えている。今、ああいうことが起こったなら、多くの人は最初にテロを疑う。それが９１１前と９１１後の変化の一つだと思う。あの日、あの映像を見て、大変なことになったぞと思いつつも、仕事が終わって、そのまま「八剣伝」に飲みに行ってしまった。あの頃はよく飲みに行っていたものだ。以前私が勤めていた塾の近くにはジオスだのノバだの、英会話教室がひしめき合っていたので、飲みに行くと、外国人もたくさんいた。その日も外国人グループが隣の席にいた。聞こえてくる会話の内容を聞いていると、どうもアメリカ人らしく、しかも「あのこと」をまだ知らない様子だったので、私は「テロのことを知らないのか？」と訊いてみた。「どんなテロだ？」というので、「二機の旅客機がハイジャックされて、ＷＴＣに突っ込んだ。ＷＴＣは崩壊した。ペンタゴンも攻撃されたみたいだが、かすめただけですんだようだ。」と言うと、一人の青年が血相を変えて「Who did it!?」と叫んだ。するともう一人が「China?」と言ったのである。あ、アメリカって中国を敵だと思ってるのかと思った。それでもまた彼らは酒を飲み出したし、私たちも飲み始めた。何にも変わらなかったようだけれど、少しずつその日から世界は変わりだしたような気がする。ただ、酔っ払いながら、サミュエル・ハンチントンの言っていることは本当かもしれないと思った。今思うが、あれは本当だったのだ。  

  September 11, 2006

• チケット

  いいお天気。教え子がチケットをくれたから息子を連れて東大寺学園の文化祭に行って来ようかな。東大寺学園には校門を入って真っ直ぐ歩くと、校舎入り口正面に石に彫られた仏画と書がある。大変立派なものだ。書は「四弘誓願（しぐせいがん）」で、榊莫山先生によるものだ。その書がとても味があって私は大好きなのだけれど生徒達は気にも留めてないのだろうなと思う。いつも行くときは合格発表のときで気楽には見ることができなかったけれど今日は気楽に見ることができる。さあ準備しよう。  

  September 10, 2006

• ２４第５シーズン（ちょっとだけネタバレあり）

  猫ギター先生が書くので矢も盾もたまらず、さらに私も書こう。とてもネタバレするので、見ていない方は読まないでください。      パーマー元大統領が出てきた最初のシーン、貫禄はあるが、やや太っていて、精悍さがややダウンしていた。現役の大統領から退いた感じがとても出ていた。これは役作りなのか、それともたまたまか？前シリーズでも、トニーアルメイダが出てきたとき、彼も太っていて、ふて腐れ、世を捨てたような感じがとてもよく出ていた。凄い！猫ギター先生の仰るように、アメリカ映画、ドラマ史上最弱のローガン大統領を演じている人は抜群に上手い。プレスの前に出るときの、威厳に満ちた自分を過剰に演出しようとして、ワザとらしいくらいの張り切り方が見事に演じられている。半開きの口をした表情は最高だ。もしかしてこのローガン大統領が、合衆国大統領としての自覚をして、どこかで変身していくような展開はあるのだろうか。もしそういうシナリオならば、彼は見事に演じきるであろう。凛々しくなったローガン大統領が見てみたい！リンという名前のＣＴＵにいきなりやってきて指揮を執る若いエリートもいい。いかにも頭の切れる感じの役柄だ。３巻の最後でエリートの弱さを露呈する。現場叩き上げの強さを見せてくれる。とてもいいシナリオだ。クロエを演じている人も上手い。嫌な女なのだが、どこか憎めないような気がするが、近くにいたらやっぱり嫌だ、くらいのラインを見事に出している。本当に脇役が異常に光っている。でも私が一番好きなのは大統領の側近のマイク・ノビックである。あの「目を閉じて落胆する表情」が最高だ。もうとても演技とは思えない。この人が出てくると、この人の演技ばっかり見てしまう。パーマー元大統領の夫人を演じている人はスタートレックＤＳ９でシスコ司令官の恋人役をやっていた人だ。そのときは癖のない感じのよい女性を演じていたのに、もう激変している。素晴らしい。私の携帯電話の着信音はＣＴＵのあの電話の音だ。以前レンタルビデオ屋で「２４」のＤＶＤの前で電話が鳴ったとき、横で同じく「２４」を借りようとしていた女性にちょっと笑われた。恥ずかしかった。真顔で出て、辺りを見回しながら、「アルメイダ？（半疑問形くらいの微妙さ）」と言えばもっと受けただろうか。  

  September 9, 2006

• 素顔のままで

  Dont go changing To try and please meYou(ve) never let me down beforeのっけから最高のフレーズだ。「素顔のままで」の出だしの歌詞だ。猫ギター先生が「ビリージョエルの復権」というブログを書いておられた。私も同感だ。今年は「ビリージョエルがクルな」と思っていた。私はあの曲のイントロが大好きだ。キーボードをやっているヤツから聞いたのだが、あれは「フェンダー・ローズ」というキーボードの音らしい。あの時代のキーボードの音はとにかく「フェンダー・ローズ」らしい。私の大好きなポールサイモンの「時の流れに」のイントロも、ビートルズの「ドント・レット・ミー・ダウン」の間奏もそうらしい。人の結婚式で、あのイントロで「素顔のままで」を歌ったら、新郎新婦に素晴らしい贈り物になるだろうと思うが、私は鍵盤が弾けない。（フェンダー・ローズの音は、最近のキーボードで作れると思うが。）ギターでは（私の中では）駄目なのだ。あの曲はアコースティックギターの音も入っているではないかという人もいるが、私の中ではあのイントロが全てなのである。ビリージョエルが長いアルコール依存症から立ち直り、日本でライブを行う。チケットは取れた。楽しみだ。４年ほど前、ポールマッカートニーのライブに行った。私は生「レット・イット・ビー」も、生「イエスタディ」も聴いた。人間世界遺産とも言えるポールの生歌を聴けた。ビリージョエルも学生時代に一度コンサートに行ったが、また彼の歌が聴ける。「ストレンジャー」の口笛も、「素顔のままで」のイントロも、「ピアノマン」も聴けるのだ。コンビニエンスストアのポスターに彼の最近のライブの写真が写っていた。いい年の取り方をしていて、ちょっとジャンレノみたくなっていた。  

  September 8, 2006

• 粉もんや「八」

  私は食べ歩くのが好きな方だが、はずれの店に当たると物凄くショックを受けるタイプでもあるので、よく行く店と新規開拓の比率は５：１くらいになってしまう。おまけに気に入った店には本当に足しげく通ってしまう。で、今はこの店に週に１、２度は間違いなく行ってる。粉もんや「八」だ。美味い店というのは何を食べても美味い。はずれがない。美味い店というのは「つき出し」からメインまですべて美味いものだが、この店も何を食べても美味い。「塩やきそば」なんてもう最高だし、もんじゃ焼きは癖になる。定食の味噌汁まで美味いのである。もんじゃ焼きなんて、あんなちいさなコテでちみちみと男が食えるか、なんて思っていたものだが、すっかりはまってしまった。Im loving it.である。しかもこの店安い。安すぎると思う。見たところ材料にいいものを使っているので、もっと単価を上げないと駄目だと思う。でも店長は人がいいのである。ネギが山盛りかかった、「ネギポン酢たこ焼き６個入り」が３００円なんて、こんな値段で大丈夫かと心配になる。美味しいものを提供したくて、つい力を入れすぎてしまうのだろう。商売人よりも料理人の方が勝ってしまうのだ。実はそんな店長を見ていると自分とダブってしまう。ウチの塾も授業料を時間で割るとけっこう安いのである。でもそんなに高く取れないし、なんて私も思っているのである。う～ん、難しい。 悩んでしまうので、また店へ行って「塩やきそば」を食べることにしよう。  

  September 5, 2006

• ２４

  「２４」のシーズン５のレンタルが始まっている。今日ＣＤの返却のついでに棚を除いたら、２巻と３巻はあったが、１巻がなかった。よかった。あったら借りてしまうところだった。今借りたら、とんでもないことになるところだった。我慢しよう。 

  September 5, 2006

• 季節の変わり目が好きだ

  好きな季節は？と訊かれても昔からピンとこなかった。季節に「好き嫌い」という感覚があまりなかったのだけれど、よくよく考えてみれば、「季節の変わり目」はとても好きだ。昨日から「秋」になった。空気の感じや日差しの感じが、もうどうにも「秋」という感じだ。あ、今日から夏だ、とか、う～ん、今日から春って感じだな、という、あの感覚がいい。季節の変わり目の空気を感じたときにはいつも、昔々の、その空気を感じたときのことがフィードバックしてくる。昨日もいくつかの光景が浮かんできた。それは中学生のときのことあり、大学生や、塾講師の仕事をし始めての光景ありであった。季節の変わり目が昔の光景を思い出させる。それはとてもロマンチックでいい感じなのではないだろうか。それにしても「秋になりたて」の空気は何であんなに「いい」のだろうか。  

  September 2, 2006

• 充実した休み

  夏休み最後は家族で過ごす時間を大切にした。昨日は午前中は家内と息子と三人でプールへ行った。息子はお母さんもいるので大喜びで遊んでいた。空は緩やかに曇っていたので、今回は日焼けの心配はなかった。その後、お気に入りのお好み焼き屋「八（はち）」で塩やきそばを食べ、そこから吉野まで家族でドライブをした。行き先は「天河弁財天」。スピリチュアルな場所として、とても有名な神社だ。長渕剛もここまでヘリコプターでやって来て、結婚式を挙げたという。まあなんというのか清廉な場所である。ここはヘリコプターなんかで来てはいけない。きちんと景色が変わるのをこの目で確かめながら来るのがいいだろうと思う。なかなかの秘境だ。秘境ゆえに清廉なのだろう。こんなところで合宿ができたらいいなあとそんなことを考えた。塾からは車で一時間半といったところか。民宿がいっぱいある。できそうだ。心まで澄んできそうな場所なら、勉強もはかどりそうだ。家族サービスで来てもふとそんなことを考えてしまった。ところで天河弁財天の写真をUPしようと思ったが、何だかピンぼけしたりして良い写真がない。良い写真は「石」と「水飲み場」の写真だけだった（笑）私は写真が巧いはずなのだけれど。 

  August 31, 2006

• ねこいぬ

  我が家の犬のロビンは「ねこいぬ」だ。ロビンは家内の実家で育てられたのだが、お義母さんが足が悪くなって散歩させてやれないというので、我が家にやってきた。チワワとヨークシャテリアのハイブリッドのロビンは血が混ざってちょっぴり大きめに育った。家内の実家では悪さばかりする「馬鹿犬」扱いをされていたが、我が家に来たらすっかり良い犬になった。子犬のころ、老猫の「ニャンちゃん」と共に家の中で飼われていたため、今でもロビンは猫みたいな行動を取る。ロビンは犬のくせに猫のように顔を洗う。まるで猫が顔を洗うように、顔を洗う。不思議な感じだけど、可愛い。おまけに何だか猫みたいにしょっちゅう毛繕いをしている。余所で犬を見てもあれほどは毛繕いをしていることはない。これも猫みたいだ。ロビンには変な癖がある。食事（ドッグフード）をとった後、後ろ足をアギアギと噛んでいる。脚を噛む行為は欲求不満行動なんてことを何かの本で読んだことがあるので、心配していたが、どうも欲求不満の行動でもなさそうだ。何をしているのだろうと思っていたら、ある日突然気がついた。ロビンは脚を噛むことで、「歯を磨いている」のであった。食べたドッグフードが歯にくっついているのが気持ち悪くて奥歯に脚を差し込み歯ブラシ代わりにアギアギと噛んでいるのであった。息子が小さいころ、寝ていると必ず側でロビンも寝ていた。息子が２階で泣いていると、「泣いているよ」と教えに来てくれた。きっと息子を守ってくれていたのだろう。一日に一回は必ず神棚のある部屋の神棚の側で寝そべる。犬畜生なんていうが、もしかしたら犬は神のお使いかもしれない。ロビンが死んだら我が家は全員、絶対に「ペットロス症候群」になることは間違いない。  

  August 29, 2006

• 私のやり方

  やっとブログを書く時間ができた。先ほどのブログで、私は夏期特訓最後のまとめテストを作成していると書いた。もしかしたら、読んでおられる方の中には「そんなのさっさと作っておけよ」とつっこんでおられる方もいそうだ（笑）世の中には何でも段取りよく仕事をこなす人がいる（らしい）。企業では、そういうものが理想とされ、社員をそのように教育する。私もそのような仕事の仕方がよいとは思うし、生徒指導やクラス作りにおいては入念な構えと練りに練られた計画が必要だ。しかし全ての仕事がそういうわけにはいかない。というより、そうであってはいけない仕事も中にはあると思う。例えば、この「まとめテスト」、夏の特訓が始まってすぐにでも、作ろうと思えば作れる。でも、クラスの夏の勉強の進み方の様子や、授業の中で強調したことができているかどうかをどうしても見たくなる。ゆえに作成を後ろへとやってしまいがちだ。「鮮度」の高い問題で確認したいと言ったら分かってもらいやすいだろうか。職人気質が出てしまう。作りながら、この問題解けるかな、というような思いを込めてしまう。こういうこともシステムが整った塾ではやろうと思ってもなかなか難しい。自己満足と笑う無かれ、実はこういうところには結構エネルギーが宿るものだ。「システム」や「段取り」を追及してしまうと、人のエネルギーが下がってしまうものだ。「システム」や「段取り」は「マンパワー」を最大に発揮させるために存在しているべきもののはずである。（そしてそのマンパワーを利益に転換していくのである）システムの構築と維持に組織全体で疲弊しているなんて笑い話にもならないが、そういう組織は山ほどあるだろう。何か仕事が遅い言い訳をするために長々と書いてしまったように受け取られてしまうことだろうが（笑）、仕事に、人の「気持ちのノリ」や、「気力」や「魂が」込められるような「システム」こそを、構築したいと思っているのは事実なのである。    

  August 25, 2006

• ブログを・・・

  ブログを書く時間が取れない！夏期特訓最後のまとめテストを作成するのに必死だ！ううっ。

  August 25, 2006

• みかみ先生へ

  明日は午後３時以降しか授業がありませんが、朝から中３の生徒が全員自習に来ていますので、先生が来られる時間に合わせ、授業をすることはできます。新大阪からですと、大体１時間半くらいです。時間が合うようでしたら、ぜひお越し下さい。歓迎いたします。

  August 23, 2006

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  スーパーマン・リターンズ

  中３の受験生には申し訳ないが、朝から映画を見に行ってきた。『スーパーマン・リターンズ』だ。 クリストファーリーブのスーパーマンが公開されたのは私が中１のときだった。母親から、マーロンブランドという役者の素晴らしさを耳にタコができるくらい聞かされていた私はスーパーマンの父親役で最初の５分程マーロンブランドが出ているのに注目していた。幼かったので彼の演技力の素晴らしさは分からなかったが、この５分の出演で３２億円をギャラでもらったという話を聞いて大層驚いた記憶がある。今回、彼の映像と声が効果的に使われている。あまり口を開かないくぐもった声はまさにマーロンブランドの声だ。とても重みがある。さて、この『リターンズ』、よくできている。とても楽しめた。映画に関して、そんなに詳しい方ではないが、演出と監督の腕がとてもよいと思った。特撮も２０年（前シリーズ最終作より）の月日は映像を劇的に進化させた。迫力ものだ。主演の俳優もクリストファーリーブよりも甘い感じでとてもいい。ヒロインのロイスはスーパーマンが５年の間、地球を離れている間に、結婚して、子どもができてしまった。このロイスの子どもの役をしている子がまた巧い。どうして海外の映画は子役が抜群なのだろう。映画としての詰めが甘いだとか、脚本がどうの、という意見もあるだろうし、その言い分も大変よく分かる。しかしこれはスーパーマン映画である。細かいことを言うのは野暮だ。単純に楽しむのがいいと思う。 ところで、中１の頃も、「スーパーマンがもし本当にいたら・・・」と思ったが、今もふと同じことを思う。ただあの頃と違うのは「いたら・・・」の後の「・・・」の部分だ。平和でない世の中を憂い、「ヒーロー」がいるだけで物事が単純には解決しないということを分かってしまっている中年の自分がそこにいる。世の中がそう単純でないことはどうやら学べているらしい。

  August 20, 2006

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  今日も教え子と会う

  今日も教え子が会いに来てくれた。大学生の子二人だ。二人とも立派になっていて、会話をしていてとても楽しかった。「一所懸命」かどうかは、その人の立ち居振る舞いや言動や雰囲気に出るものだ。大学生の「一所懸命」は別に毎日勉強しているとかそんなことだけではないが、気遣いや心配りなんかもしっかりできて、凛としている感じだ。あんまりまだここには書けないけど、来年、あることで、塾の仕事を手伝ってねというお願いをしておいた。実現へ向けて頑張ろう。 

  August 17, 2006

• 教え子と会う

  今日と明日は昔の教え子と会う予定が入っている。今日も今帰ってきたばかり。教え子の成長を見ることができるのはシアワセなことだ。教え子の一所懸命が伝わり、こちらの力になる。教え子に会って思うのはやはり「一所懸命」頑張ることは絶対にプラスなことであるということだ。今の教え子たちにも精一杯努力をしてもらいたいと思う。

  August 16, 2006

• 平和を実現できるか？

  この間、塾が休みの日に、テレビのある情報番組の特集で、「どうすれば平和な世界が実現するか」というような特集をやっていた。ずっと見ていたのだけれど、美輪明宏やイルカ、さだまさしのインタビューがあり、パネラーの人たちもずっと色んなことを言っていたのだけれど、どうもピンと来なかった。ただ一つ、さだまさしの「話し合うことが大切だ」という意見には反応できた。ステレオタイプのモノの見方は避けなければならないけれど、左翼の人は、保守の人の話を聞かない。保守の人は左翼の人の話を聞かない。右の人や左の人だけではない。みんな人の意見を聞かない。自己主張ばかりだ。最近、人の話をしっかり聞く姿勢を見せて株を上げたのはガッツ石松くらいか。特に、「平和、平和」と叫ぶ人が、ヒステリックに憲法改正を支持する人をなじったりしていて、どうにも平和的とは言い難い。話し合いもまともに出来ない人が平和を訴えるなんて確かに可笑しい。他人の意見を尊重せず、それを封じて、耳を傾けない姿勢こそが平和を侵すのかもしれないと思う。そうやって先の戦争にも突入していったのではなかろうか。ちょっとでも異論を言うと「非国民」だったのだ。聖徳太子は十七条の憲法で「とにかく話し合いをせよ」と言った。それこそが、十七条の憲法の一番のテーマだ。（でも学校の教科書にはそうは書いていないけど。）国を治めるために彼が考えたことは「話し合うことは大切」だった。物事がスピーディーに決まらないといって、話し合いを軽視し、何でもトップが決めて突き進んでいく時代だ。一兵卒は逆らうわけにはいかない。負けるわけにはいかない、正に「常在戦場」状態だ。これは生き残る手段であり、勝った集団にいるからといって、これでは平和とはとても言えない。そういえば、その番組で、さだまさしが、今は交通事故死者がやっと年間一万人を割ったのに、自殺者が年間３万人、これは戦死者ですよ、今は「心の戦争の時代」だなんて言っていた。安直に「今」を批判することは避けたい。批判することで優位に立ちたがる人間は美しくないと思うからだ。じゃあ、自分に何ができるのかと考えれば、毎日教える生徒たちに、確固たる「自分」を育てる種を蒔いてやることと、人の意見にはしっかり耳を傾ける姿勢を教えることだろうか。

  August 11, 2006

• 逃避衝動とのヌルい戦い

  今日は演習時間が長かったとはいえ、高３生のセンター講座とその他の補習を含めると、９時間も授業があった。それ以外の時間は、さっさと昼飯を食べている時間を除けば、ブログを書くか、ＰＣに向かって１分たりとも休まずに仕事を続けた。ノンストップである。昨日できるだけ忙しくないようにする、なんて書いたけれども、こういう仕事をしなければならないときもある。にもかかわらず、何故かまったく疲れておらず、元気いっぱいである（笑）私はどうしてしまったのだろうか。燃え尽きる前のろうそくのようで、ちょっと怖い。ただ時折、頭に「京都」が浮かぶ。この間、京都へ行こうか、なんて書きながら、結局は行かなかったのだ。（ただしギターアンプは購入した。）これは逃避衝動だろう。暇で、時間がたっぷりあれば、案外動かないものなのだ。本当に京都へ行きたいというものでもないのだろう。大人でもこういうのがあるのだから、生徒となればなおさらだろう。そういう衝動に流されないで、やることをはっきりさせ、ノルマのように勉強をこなしてほしい。理詰めで考えると、今勉強をしておかなければ大変なことになることくらい分かるはずだ。大人になるということは、ある意味、理性の力を鍛え上げ、「衝動」を抑えられるようになることかもしれない。受験勉強は正にそのためのいい訓練なのである。生徒達が今伸ばしているのは学力だけではない。こんな仕事をやりまくった日はそういうのが良く分かる。

  August 7, 2006

• できるのだろうか？

  流れるプールの排水口に吸い込まれて亡くなった女の子は本当に可哀相だ。親の悲しみは計り知れないだろう。ニュースを見るだけで辛い。世間は猛烈に、市や、管理会社や、その下請けの責任を追及している。しかしながら、私は誤解を恐れずに言うのであるが、今の日本に、これらのことをきちんと管理し、任務を遂行していく力があるのだろうか、と思っている。こういうことが起こるのは、個人や企業の「無責任さ」だけではないと思うのだ。下請け会社はアルバイトの監視員に研修をすると、給料が発生するので、研修を行っていなかったという。世間の非難は集中する。しかし、アルバイトの研修をきちんと行い、あらゆることを完璧に管理し、任務遂行して、きちんと利益を上げられるだけの報酬を市は払っていたのだろうか。下請け会社は管理会社からそれらのことを賄えるだけの報酬はもらっていたのだろうか。マスコミはこういうところを調査して、報道してほしい。責任者を追及して悦に入るのがマスコミの仕事ではない。何故そうなってしまうかということを深く切り込んでほしい。今回のことが、ただの無責任だったのか、それだけとはいえない事情もあったのかどうかを報道してほしい。「完璧な管理」ができないのなら、仕事を受けるなというのはたやすいが、それは会社を潰して、首をくくれというに等しい。「下請け」を泣かせて、泣かせて、日本の今の社会が成り立っている。ものの値段を下げるために犠牲になっているのは「下請け」なのだ。日本中で多くの「下請け」が悲鳴を上げている。「完璧な仕事」を求めるのであれば、対価が発生することも私たちは十分に理解をしなければならない。市のプールがそんなに儲かっているとは思えない。「完璧な安全」を求めるのであれば、プールの入場料が３００円上がりますが、それでもよろしいですか、と問われ、それは困るというのであれば、無茶ではないか。安易に誰かの責任にして、その無責任さをなじるだけではこういう事件は絶対に減らない。私はそう思う。

  August 7, 2006

• 文字を書く息子

  息子についてくださった『勉強の神様』はいまだお帰りにならず、息子は毎日勉強に励んでいる。家内は文字のおけいこの教材が足りないので買いに行こうと言っている。朝から一人で起き出し、カバンの中から教材を出し、「もじのれんしゅう」をしていた。「もじのれんしゅう」の後は新聞紙にアンパンマンの絵を描いてはさみで切り抜いていた。その後は、３０ピースのパズルである。一人で何度も繰り返しやっていたようである。その間、親は寝ていた（笑）家内に聞くと、一人で新聞を切り抜いて、輪っかをつくり、ノリを使って、「くさり」を作っていたりするのだそうだ。今は私の横で、新聞広告を折って「かみでっぽう」を作っている。とにかく動く。何かをやっている。インプットした情報がアウトプットされるときというのは一斉だ。少なくとも、息子はそういうタイプで、今がその時期であるようだ。親は出来る限りつき合ってやり、能力を伸ばしてやるのがよい。とはいったものの眠い。朝５時半から張り切るのはやめてほしい（笑）

  August 6, 2006

• ８時間授業もしくは大食と京都

  今日は高３生のセンター講座を２時間行ったので、８時間授業をしたことになる。結構疲れている。それくらいでなんとヤワな、とお叱りを受けそうであるが、慣れぬ高校生への授業と、午前中の小学生の英語の授業がキツかった。明日は休みである。ところで、忙しくなると私の心は京都に飛んでしまう。大の京都好きなのである。先日、猫ギター先生を京都駅までドライブがてら送らせていただいたが、そぞろまた京都に心が飛んでいる。夏の京都は暑い。奈良も盆地で暑いが、京都市内は飛び切り暑い。鴨川べりなんて、溶けてしまいそうになるくらいに暑い。でも好きなのである。話はころころ飛ぶが、猫ギター先生がブログを再開された。全国の猫ギター先生ファンを代表して、しつこいくらいに再開をお願いしてよかった。先生とは奈良のチンジュ亭という焼肉屋で焼肉をさんざん食べ、その足で、平城京朱雀門を見に行き、その近くにある「丸源」というラーメン屋で「肉そば」を食べ、翌日は昼にご一緒に土用の鰻を食した。そして、先生に私の授業を見ていただいた後は、京都に向かい、私の好きな伏見のラーメン屋「大黒ラーメン」でラーメンとチャーハンを平らげ、京大の前を通り、東大路通りにある「蛸虎」でたこ焼きと「蛸珍味」を食べた。合計何カロリーを摂取したであろうか。散々先生を連れ回してしまった。その間、何回もブログの再開のお願いをしたのである。もう無理やりだ（笑）さて、明日の休みガンガンに晴れた京都へ行って、街をブラブラし、河原町の楽器屋で前から欲しかった小さなギターアンプ（Roland Micro Cube)を買おうかな。  

  August 1, 2006

• ツイてる

  「ツイてる、ツイてる」をいう言葉を言っていると、段々本当にツイてくると思って、口癖にしている人がいる。文の終わりに「ツイてる、ツイてる」と書いてあるブログがちょくちょくある。私は、この「ツイてる、ツイてる」がブログなんかに書かれているのを見るとゲンナリしてしまう。はっきり言って嫌いなのである。この言葉は斎藤一人氏が流行らせたのだと思う。世の中に氏のファンは多い。ゆえに、こんなことを言ってしまうと、世の中の多くの人を敵に回すかもしれない。 あまりに「ツイてる、ツイてる」を嫌うので、自分でも何故だろうと思い、分析してみた。 実は私は斎藤一人氏のファンなのである。氏の本を何冊も読んでいる。氏の言葉を見ると、心落ち着く。もちろん「ついてる」もそうなのである。何やら文面から暖かな波動が出ている感さえある。なのに、なぜブログで「ツイてる」を見ると不快なのだろうか。あれこれ考えて結論が出た。あるとき気づいたのである。人によって「ツイてる、ツイてる」が馴染んでいる人とそうでない人がいるのだ。ある人のブログに「ツイてる」と書いてあっても何とも思わない。でも、また違う人のブログで、その言葉を見るとゲンナリしてしまう。それは、その人が「ツイてる」をきっかけに、よりよい人生にチェンジしようとしているか、はたまた、そう思っているだけの「カブレ」で、「ツイてる」が、他力本願の呪文にしかなってなっていないかが、ブログの文面を通してうっすら見えてくるからである。後者に対してさもしい感じを受けてしまうのだ。ちょっと書くのを躊躇った内容だけれど、「ツイてる」が好きな人は、シアワセな体質なのだから、私がこんなこと書いても、穏やかに受け止めて下さるだろうと思い、書いてみることにした。 

  July 29, 2006

• 前髪も切ってください

  今日は昼から授業だったので、朝一番に行きつけの美容院に髪を切りにいった。何かこう変化が欲しかったので、「パーマもかけてください。お任せしますのでいいようにやってください。派手になっても、爆発してもかまいません。」と言ってしまった。いつも髪を切ってくれる店長さんはとてもいいお人柄で、しかもやり手だ。髪に鋏を入れる手つきを見ているだけも楽しいが、この人との会話がまた楽しい。私が何気に、「一見さんになかなか思い切ったカットなんてできませんでしょう。」と言うと、「その通りです。」と言って、面白い話をしてくださった。「一回目に来た方に、いきなり今までと違う髪形を薦めてはダメなんです。様子を探りにこられた方がほとんどなんです。それまでのお店を否定してはいけないし、違う髪形もリクエストでもない限り薦めません。初めてのお客さんは大抵、今までのイメージそのままに、と仰るんです。でも、そこは長年やっていますから、色々分かるんです。実はこの方、前髪を切りたいんだな、とかね。前髪は切らないで、と仰っていても、実は切りたいなんていう人が多いんです。だから前髪は最後に残しておいて、他のところを切りながら、お客様にリラックスしていただくんです。そうして和んでくると、前髪も切ってもらおうかな、なんて仰るんですよ。そういう本音の引き出し方もね、キャリアですね。」「あとね、どういうふうにしましょう、ってこちらが聞いたときに、最初に触ったり、目が行ったりする場所は、その人が一番いじりたい、なんとかしたい場所ですから、見逃してはいけないところなんですよ。」うーん、プロだなと唸ってしまった。「先生もね、今日パーマかけてください、なんて仰ったでしょう？だから、なんか仕事の方が落ち着いてこられたのかな、なんてね、失礼ながら思ってたんですよ。落ち着くとね、髪形なんかに意識がいくものですからね。あとはね、さらに何かにチャレンジしようとか、ね。」うーん、うーん、これまた唸ってしまった。私はこういう鋭い「プロの目」が大好きだ。こういう人は絶対塾の先生になっても成功するだろう。髪を切られながら、「絶対負けたくない」と思ってしまった。 

  July 28, 2006

• あかんたれ

  昨日、家でテレビがついているのを何気なく見ていたら、あかんたれ」という３０年くらい前のドラマをやっていた。志垣太郎の代表作であるらしい。家内がそう言っていた。家内はこういう雑学に厚い。私より年下のくせに。ドラマを見ていて、感心することしきりだった。脚本の仕上がり、台詞と演出の緻密さ、役者の所作と動き、どれも凄みがあった。レベルが非常に高いのである。今、日本のドラマは正直見る気がしない。脚本が甘く、演出も演技も稚拙だからである。上手い役者も自分が上手い演技をしていますよ、といった感じの鼻につく演技になっていることが多い。下手な人が多いので、上手い人が浮くのである。「あかんたれ」はちがう。「番頭」は番頭のような動きをしているし、頭の悪い「女中」は、表情から所作まで「頭の悪い」感じなのである。全員が上手いのでとても自然に見える。台詞の中に出てくる昔の言い回しや関西弁がまたぐっとくる。言葉が美しいのである。今あんなのを書ける人はいまい。当時の「テレビ」は「映画」より低く見られ、だからこそ、「負けてたまるか」という気概を持って、よいものを生み出そうとしていたのではないかという気がする。作り手の高い情熱とプライドが感じられた。テレビ業界の人間は３０年前の「あかんたれ」を見て反省せよ、なんて書こうとしたが、作り手は見る側が見てくれるものを作る。テレビドラマの質の凋落は、そのまま見る側の知性の凋落であろう。「あかんたれ」のドラマには感動したけど、ちょっと落ち込んだ。この３０年で「あかんたれ」になっていたのは日本人だったからである。   

  July 27, 2006

• 計画

  この夏は忙しい。いや毎年忙しいのだけれど、今年は「忙しい」のニュアンスが違う。まずこの夏は「書き物」が多い。このブログもそうであるし、『ＳＨＩＤＯＳＯ教育研究所』の準備を始めている。そしてmixiではかつての教え子向けに『駄文』を書いている。これは新しい試みだ。『ＳＨＩＤＯＳＯ教育研究所』に関しては、前から時折ここでもやりたいこととして書くことがあったけれど、私は、塾の先生が集まって生徒への指導力を伸ばすべく切磋琢磨できる有意義な場所を作りたいと思っている。学校の先生と違って、孤独になりがちな私たちの仕事に新鮮な息吹を吹き込み場所になれば幸いである。誰かのために、なんて言うつもりではなく、自分のために、そしてそれが参加してくださった方のためにもなれば、幸い、という考え方だ。「集う」ことは「馴れ合い」を排除する意識があれば有意義なものになるはずである。以前どなたかに「コンサルタント」になるおつもりですか、と質問されたことがあったが、お金を儲けるつもりはない。お金儲けを否定するつもりはまったくないが、（私もお金もちになりたいですよ）このことに関してはお金を儲けるつもりはないということだ。（こういうことをはっきり言っておかないとトラブルになりますよ、ともアドバイスいただいた。）作りたいのは「研究会」みたいなサークルなのである。しかも飛び切り熱いヤツである。mixiの「かつての教え子へのメッセージ」は何人かの教え子達に強くリクエストをされたということもあるけれど、これは自分の可能性を広げるためのチャレンジであることが一つ、もう一つ理由があるけれど、それは秘密。あとは「進学塾SORA」を軌道に乗せるための作戦立案実行ＰＡＲＴ２をやらなければならない。いい授業をしているから生徒が集まってくれるものではないのは当然である。先生としての自分を磨き、経営者としての自分を磨き、行動に変換していく。生徒をガンガン鍛えながらそういう努力もしていきたい。ところで、ブログのコメントをこの夏ストップしたのはその忙しさが理由その１で、理由その２は「気分転換」です。ご心配くださった方々どうもすみません。  

  July 27, 2006

• 思うところがあって…

  思うところがあってこの夏は「コメント受付」及び「掲示板」を停止いたします。よろしくお願いいたします。

  July 25, 2006

• 猫ギター先生と

  猫ギター先生に奈良に来ていただいた。２０時２０分、大和八木駅へ到着された猫ギター先生を車で迎えに行く。で、食事をした。焼き肉を食べた後、こともあろうにラーメンを食べたので、ここ１０年で一番腹が割れそうな事態に陥っている。報告その他はちょっと待ってください。 すみません。

  July 23, 2006

• 持った扇子をばったと落とし、小膝叩いてニッコリ笑う

  私は大手塾を退職して、小さな塾を作った。小さい組織なら「即断即決即行動」が可能だ。大きい組織はなかなかこうはいかない。自分の意思がきちんと反映された、迅速に行動できる組織が、これからの時代で勝てると判断したのである。だからみかみ先生のこの考えには正に「我が意を得たり」である。特にこんな部分。 仕事偏差値っていうのもあると思う。人が多くなると、必ず組織のメンバーの仕事偏差値が下がってしまう。少なければ少ないほど、自分のパワーが薄まらないので効率的だ。多い人数で、仕事偏差値をある程度に保とうとするとマニュアルが必要だが、マニュアルのある会社で僕は働きたくない。「お前にまかす！」と言ってくれるところで働きたい。だから、僕はみんなに一任している。完全に一任している。人数が多いと誰に一任していいのかもわからない。 僕はこれからの時代は、有能でコンパクトな会社が最強だと思っている。大企業では小さい会社には勝てないだろう。 ものづくりをする会社や販売をする会社ならともかくも、「塾」が組織を大きくするメリットはあるだろうか。私個人の意見では、「ない」なのだ。吹けば飛ぶような組織ではいけないが、ジャストサイズは間違いなくある。私は私の信念に基づいて行動していきたいと思う。みかみ先生ありがとうございます。ただブログのタイトルが「あああ」なのがよく分かりません（笑）        

  July 20, 2006

• ９割仕上げてから倍時間がかかる

  ようやく保護者会の資料の目途がついた。こういうものは9割作ってから、山の五合目。そこから倍の時間がかかる。時間を置かないと誤字脱字は見つけにくい。どうしても間違いが見つけられない。生徒のテストも同じなんだろうな。 まあとにかくできました。ふう。

  July 18, 2006

• ちちんぷいぷい

  今日はテレビを見る時間が長いので、ついついテレビをネタに書くのであるが、私が本気で勉強するために見る番組がある。関西の方しか分からないのが申し訳ないのであるが、その番組名は毎日放送の「ちちんぷいぷい」である。なんと午後２時から４時間もやっている夕方の情報番組である。新聞に載る記事から独自の問題提起までとても分かりやすく解説してくれるのである。司会は関西ではとても有名な角淳一氏であるが、私が注目しているのは番組にレギュラーで出演している石田英司という方である。こう書いた段階ですでにニヤリとしている関西の方は多いはずである。私はこの番組で何も解説を聞いて勉強をしようと思っているのではない。この番組は関西では超高視聴率の番組である。この番組のスタッフが作った選挙速報番組は久米宏を持ってくるより強力なのである。その秘密は「わかりやすさと愛すべきキャラクター作り」である。塾の先生が保護者会などで話をするとき、私が聞いていて思うのは話が難しすぎるということである。専門用語を使いすぎたり、グラフを示していきなり説明したりするのである。自分たちが使う専門用語は聴いている保護者がいつも使っている語とは限らない。言い換えるか、ゆっくり言うか、説明をつけるかをしなければならない。また親は特にお母さんは生徒みたいに毎日グラフを見ているわけではないので、グラフを示したら、そのグラフが認識できるように、縦軸と横軸の説明をしたりする配慮が必要である。この番組はこのあたりが絶妙なのである。特にこの石田英司氏の解説は抜群だ。大阪の賢いおっさんがコテコテの大阪感覚をにじませながらもきらりと光る解説を分かりやすくしてくれるという感じである。しかもとても愛されるキャラなのだ。この人をテレビに持ってきた制作者は凄いと思う。保護者に話しをするときは、このちちんぷいぷいで石田氏が解説するわかりやすさと、スピード、わかりやすさにすればよい。テレビ番組を制作するプロ中のプロが一流の演者を使って、主婦（つまりお母さん）に分かりやすいように設定しているのである。この番組から学べることは多い。とかなんとかいいながら私はこの番組が好きなだけなのかもしれない。mixiでもコミュニティに入ってるし・・・。  

  July 16, 2006

• オホーツクはるかなり

  休日の朝、結局庭の草むしりを運動に変えて、家族のことを考えているkamiesuです。ゆっくり休んで気持ちがいいです。ゆっくり家でテレビを見ていると、桂ざこば師匠が色んな番組にずっと出ていた。この人は歳と取るにしたがっていい感じになっているような気がする。昔から好きだったのだが、歳をとっていい感じになっていく芸人さんというのはとてもいい。昔、ざこば師匠が笑福亭鶴瓶と一緒に「らくごのご」という番組をやっていた。この番組は関西では伝説になっている番組だ。客から３つの「お題」をもらい、その「お題」を即興で噺に入れるいわゆる「三題噺」やり、どちらがよい噺を演じることができるかを競うというものだ。あるとき、さだまさしがゲストで出たとき、鶴瓶師匠が自分の友人でもあるさだまさしに「俺らだけが噺を作るのは損や。まっさんもお題を入れて歌を作れ」と言い、さだまさしはそれを受けた。お題は「干瓢」「北方領土」「ト音記号」だった。はたしてこれを一つの歌にできるものかとテレビを見ながら思った。後日、コンサート会場で、その歌を歌うさだまさしの映像がオンエアされた。タイトルは「オホーツクはるかなり」。 オホーツクはるかなり　　　　　　　　　　　　　　　　作詞作曲さだまさし父はまもなく７５の　春を迎える栃木に移り住んで　５０年復員してすぐに　鬼怒川のほとりにやってきた彼の故郷はもう　外国になっていたからそれから干瓢をむくことに　３０代を過ごし黙々と干瓢を育てて　４０代を過ごしいつの間にかいつか　５０を迎えた頃ようやくこの土地の人となったそんな父の人生を　唄にしたいと思ったのは母を亡くした去年の春のこと急に老けこむ父を　勇気づけたくて勿論僕は楽器ひとつ弾けず　ト音記号も上手に書けないけれど胸をついて出てくるメロディーを心に刻むことはできるだろうとわがままを言って　長い休みをとって僕は今知床で　はるか遠くにかすむ父の故郷を見つめているそれがどこの国の持ち物かを世間は悩んでいるらしいがそんなことはどうでもいい　僕には父の故郷人は悲しみの井戸を　掘り続けながら生きて時折喜びの水を掘り当てるものらしい僕ははるかにかすむ　国後を見つめながら父がその父の墓を　まだ覚えているだろうかとそしていつかそこへ連れてゆくことが僕の仕事だと　今強く思っている父は今日も猫背で　干瓢をむいているだろうか父は今日も猫背で　干瓢をむいているだろうかオホーツクはるかなり父の故郷は誰のものでもない　父のものなのだオホーツクはるかなり父の故郷は誰のものでもない　父のものなのだ ざこば師匠は「さだまさしはえらいやっちゃなー。ほんまにえらいやっちゃなー。」と言って大泣した。この人は本当に存在が「芸」だなと思った。「オホーツクはるかなり」この曲に実は「北方領土」という言葉は出てこない。しかし聴く人の心には「北方領土」という言葉が間違いなく浮かび、その映像を浮かべるだろう。さだまさしの高段の「芸」である。私も涙してしまった。もう１５年近く前のことになるが、北方領土の問題は今だに一向に前に進んではいない。

  July 16, 2006

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