[塾のこと] カテゴリの記事

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• 冬期講習会小６あと２名

  冬期講習会の申し込みが我が塾では始まっている。おそらく他府県の方からすると、「もう冬期講習会？」という感じかもしれないが、奈良はけっこう動きが早い。冬講から新年度にかけて入塾を考えておられる方が多いので、どこの塾も冬期講習会の生徒を欲しがるのは全国どこも同じであろうと思う。６月からという非常識な時期に開塾した我が塾としては、ここで反応が悪いと落ち込んでしまうが、状況はとても順調だ。（本当によかった）反応がいいのは大変有り難いが、昨日のブログでも書いたように小６の申し込みのペースが速く、残席があまりない。というよりほとんどない。 小６の残席は本日の段階で「２」である。 明日にでも満席になってしまう。詰め込んだらもっともっと入るが、そういうわけにもいかない。ほんの少しだけ増席しようか。『品質管理』の面からも、『経営』の面からも、とても難しいところである。よく考えて行動しよう。※もちろん他の学年に関してはまだゆとりがあります。ぜひともよろしくお願いいたします。（なんてことも書いておかないと誤解されて申し込みがこなくなりそうな気がして怖い。）  

  November 14, 2006

• 突然の雨

  中３の来る時間帯に突然の雨。ほんの数分の違いが明暗を分ける。何人かがけっこう濡れてしまい、タオルを貸してあげる。自転車通塾が多いのでこういうタイミングの雨が困る。中学生は降るのが分かっていても家を出るとき降っていなければ傘を持たずに来てしまうものなのである。（実は私もそうだったりする） 

  November 14, 2006

• そんなことを言っていたら・・・

  先のブログで小６の記載のミスのことを書いたが小６の申し込みが一番多い。一番多くて・・・定員になってしまいそうだ。どうしよう。嬉しい悲鳴であるがそれはちょっと・・・ 

  November 13, 2006

• ミスった～！！！！

  昨日入れた折込チラシ本科生の『募集要項』の表に「小６」が抜けてたー！！小５と小６は授業料も時間帯も同じなので、「小５」のところを「小５・６」とするだけのことをミスってしまった。   あああ  電話予約を頂いたお母様にご指摘いただく始末・・・小６のお申し込みが一番多いので小６の募集がないと思っておられる方はないと思うけれど・・・オチコンデシマウ・・・というわけで本科生は小６も大大大大募集しておりますので皆様よろしくお願いいたします。 電話はけっこうかかってきてかなり嬉しいがミスをしたので凹んでいる。複雑な心境とはまさにこのことだ。 

  November 13, 2006

• 

  チラシ作成

  数日前に徹夜をしたとブログに書いたのであるが、実は今度の日曜日に折り込まれるチラシを作っていたのであった。まじま先生みたく公開してしまおう。色が黄色なのはみかみ先生のブログか、メルマガに載っていたことを参考にさせていただいた。ああそれに、告白してしまおう。実は私、この夏のみかみ塾の夏期講習会のチラシを独自のルートで入手して大いに参考にさせていただいたのである。黙っていると健康によくなさそうだったので、ホンダ先生に「ごめんね」とお電話をした。先生は快く了承してくださった。こんなチラシで徹夜をするのかと笑われるかもしれないが、ここへたどり着くまでに何度も何度もボツにされた原稿やデザインというのが存在するのである。表はデザインで、裏は一面文字だらけである。何文字くらいあるだろうか。とにかく「文字」でギチギチにした。これは私が前に勤めていた塾のチラシとは真っ向逆のコンセプトだと思う。拙いチラシであるが、全身全霊作成した。子どもを思う親の思いに負けてはいけない。そんな思いで夜中の職員室で作成したチラシだ。自己満足といえばそうだろうと思うが、「思いを込める」ことは忘れてはならないことなのでそれでいいと思っている。参考にさせていただいたみかみ塾のチラシ、一番参考にさせていただいたのは、その「思い」の込め方であった。どのような小さなことにも「思い」を込める、そういうことを勉強させていただいた。ホンダ先生に感謝である。 

  November 10, 2006

• たったひとつ

  独立して自分の塾を開いたことに何の迷いもなかったが、一つだけ心残りなことがある。前の塾で、可愛くて、可愛くて仕方がなかった中２（現中３）の生徒を卒業まで教えることができなかったことだ。もちろん中１（現中２）も可愛かったけれど、受験までの一年を残して去ることはとても辛かった。生徒達は温かく送り出してくれたけれど、ずっとそう思っていた。もちろん今もそう思っている。申し訳ないという思いとは別に、もう一つ心残りなことがある。それはあの子たちの成長を見届けることができなかったことだ。私はあの子らを担当するにあたって、新しい指導法を用いた。自分の指導の集大成のつもりで（自分の中では）壮大な実験を試みた。実験といえば聞こえは悪いが、失敗はないという確信はあった。満を持してトライしたのである。その指導に私は大きな手ごたえを感じていた。実際彼らの英語の学力は例年と比較してもとても高いものだった。また、指導法だけでなく、日常の接し方から、彼らに発する言葉まで、それまでに指導してきた生徒とは少し違うスタンスを取った。ここらあたりは、説明するのはとても難しいのだけれど、「エモーショナルなもの」をとても大切にしたといえば、一番正確に近い説明になるだろうか。その結果が自分で見れないことに関しては非常に心残りであった。もちろん、今その子らを引き継いで教えてくださってる先生方は指導力の高い、私が心から信頼している先生方なので、さらに彼らを伸ばしてくれることを確信している。自分が教えなければ・・・なんて傲慢なことを言うつもりはない。ただ自分が見ることができなかったことが寂しいだけだ。 受験生はどの子も大変であるが、超難関校を受験する子は、特に秋のこの時期からが辛い。心が折れそうになる子もでてくる。なかなか順調にはいかないものである。「駿台」の模試なんて少し体調が悪ければ、成績はかなり変動する。毎日が戦いだ。毎日毎日必死でやっても伸びない気がしてしまう。奈良や畝傍を目指していれば、する必要の無かった苦労だ。小学生のときは「できる自分」しか見ていなかった子らだけに、その苦しみは大きいと思う。「人は苦しみの中からしか学べない」今、彼らは人生で最も大きな「学び」を得ている。この受験が終わったら、一回りも二回りも大きく成長していることだろう。 私は、彼らがくれた色紙やメッセージ集を毎日見ながら、彼らの頑張りを日々祈っている。みんな頑張れ。   

  October 30, 2006

• 『道場』作り

  今朝も中３は中間試験＆受験勉強のための「勉強会」だ。皆黙々と勉強を進めている。教室に響くのはページをめくる音と、鉛筆を走らせる音だけだ。塾を作ったときに、『勉強する気迫に満ちた場所作り』に、私は何よりも気遣った。「教材」や「カリキュラム」というのは、とても生徒の学力を伸ばすのに必要な要素であるが、私は「勉強しようという気持ちを高める場所」を作ることを最重要視した。これは私の塾作りの「方針」である。物事には様々なアプローチがある。どれが正解というのはない。しかし「方針」がないのはまずい。たとえ、間違った「方針」でも、「方針」がないということよりは１００倍いい。私は自塾の方針を「勉強しようという気持ちを高める場所作り」に置いたので、その達成には全力を注ぎ込まなければならない。軸をぶらすことは許されない。もちろんこれは私が「教材」を軽視していることを意味しない。私は最初に「神聖な道場」をイメージした。イメージしたことを実現するするためにイメージを具体化する。私達が教室をピカピカにしておくのも「神聖な」の具現化なのだ。敬意が払われ、古くともいつもピカピカに磨き上げられた道場がイメージだ。もちろん、そういう道場の掃除をするのは門弟であるが、塾では生徒に掃除をさせているわけではない。その代わり自分の消しゴムのカスを床に落とさず、自分で集めて捨てさせるということにしている。それが「道場」に対する敬意だ。私はきれいでない教室が悪いと思っているわけではまったくない。私がもし「野武士の集団」をイメージしていたら、「きれいな教室」は作らなかったかもしれない。猫ギター先生の塾なんてそんなイメージだ。そんな迫力が先生の塾にはあった。一方、私は塾の先生というのは「野武士の集団」であるべきだと思っているので、職員室が奇麗でなければならないとはこれっぽっちも思っていない。机の上に参考書や種々の本が山積みになって雑然としているくらいがいいと思っている。『銀行のように整然とした職員室』なんて私の価値観にはまったくない。そんなのは作っちゃいけないと思っているくらいである。今のところ、イメージの具現化は、私のイメージ内の範囲では成功していると言える。今後はそれをさらに研ぎ澄ませていきたい。「建物」のことを「道場」と呼ぶのではないと私は思っているのだ。  

  October 22, 2006

• ボンくん

  私が勤めていた塾に、昔「ボン君」というあだ名の学生講師がいた。「ボン君」なんてあだ名がついたのは、まつ毛の長い育ちのよさそうな顔と、彼が社長の息子だったからなのであるが、彼はとても優秀な先生だった。生徒を引っ張り勉強させる腕にかけては、ピカイチで、塾には優秀な専任が数多くいたが、彼にはタジタジだった。彼は今、大学を卒業した後、銀行に勤め、そこを退職し、親父さんが作った会社を継いでいる。所謂二代目であるが、そんじょそこらのボンクラ二代目ではない。彼はいつか親父さんを越える仕事をすると私は思っている。彼はブログを書いている。そして私のブログも読んでくれている。彼のブログの内容と会社のＨＰの内容から、彼がランチェスター戦略を学んでいるのではないかと思い、コメントを入れてみた。すると彼の返事にはこう書かれていた。勉強しているという程ではありませんが、製作業者の社長さんの書かれた「小さな会社★集客のルール」という本は読みました。kamiesuさんのブログから見つけたみかみ先生のブログは私も読ませていただいています。経営者として奮いたたせてくれる凄い人ですね。ランチェスターについては自分なりに解釈と実践はしているつもりですが、今の私にはみかみ先生に負けない「努力」の方が必要だと感じています。「ボン君」はやはり素晴らしかった。多くの塾の先生がみかみ先生のブログをむさぼるように読んでいる。私もその一人である。しかしながら、中には安易に「うまい手」を探すために読んでいる人もいることだろう。でも彼はみかみ先生のブログから「努力」の凄みを感じ取り、そうありたいと言うのである。みかみ先生のブログから「努力」というキーワードを読み取って、それを目標にしているなんて只者ではない。「セミリタイア」なんていって、安易にお金を儲ける方法はないかと一部で言っている「今」は、ある意味チャンスである。精一杯働いてそういう連中を引き離すことができる。彼はそう思っているのだ。私が造園を頼むなら絶対彼の会社にするだろう。きっと素晴らしい仕事をしてくれるに違いない。（すまんボン君、今、私は君のところで薔薇の木を３つ買っただけだが。）独立した事業主という点では私は「ボン君」の後輩だ。だから毎日ブログを読んで「やる気」をもらい、勉強させてもらっている。 

  September 28, 2006

• ＨＰをマイナーチェンジしよう

  先週の金曜日に入塾の申し込みが一件あり、チラシを見ていただいたのですか？とお聞きしたら、となりの市からの申し込みで、チラシは見ておられないとのこと。塾のことはＨＰでお知りになったということだった。我が塾はエリアを絞るために駅前には出していないのだけれど、実は数名ほど近隣の市から通っていただいている。また一人市外からの生徒が来てくれる。なんと有難いことか。できるだけ早く成績を上げられるようしっかり指導したい。そういう生徒がいてくれる理由の一つはＨＰである。私はＨＰはとても重要なツールだと考えている。インターネットがなければ、私は独立を躊躇していたと思う。ＨＰやブログがあれば、塾の中身が見てもらいやすい。個人塾というのは外から見ると得体の知れない部分があるが、ＨＰやブログがその問題点を大きく解消する。自分達の塾のメリットやあるいは指導方針などを広くアピールできる。それでもお金はほとんどかからない。だからこの楽天ブログもほとんどは中規模以下の塾の先生が執筆されている。大手塾の先生はブログはあまり見当たらない。塾の様子や先生の人となりがつかめる「ブログ」のメリットはとても大きい。にもかかわらず、大手塾は積極的な策としてブログを活用しない。その理由はここでは言わないが、書かない理由は私には分かる。インターネットは、資金がなくとも、社員の数が少なくとも、知恵とアイデアさえあれば、個人の力でも戦うことができる「貧者の剣」だと思っている。今の我が塾のＨＰは、私達の「思い入れ」だけで作ったシロモノでしかない。教務の面の思い入れが強すぎる部分がある。ビジネスとしての配慮に欠けすぎている。ここらあたりをちょっと修正したい。ここから先は中３の受験指導に没頭しなければならないので、早いところやらなければならない。「生徒のことにできるだけ時間をかける」仕事体制作りが我が塾の方針だからだ。  

  September 25, 2006

• もちろん

  みかみ先生へこの件、協力します。 kamiesu「徳」や「善行」を積みながら～の部分に深く賛同いたします。  

  September 24, 2006

• 有益な情報です（小ネタですが）

  全国の学習塾の先生方、耳よりな情報です。皆さんの塾では黒板をお使いですか、それともホワイトボードをお使いですか。もし、ホワイトボードをお使いならば、耳よりな情報がございます。 ぜひお試しください。 ホワイトボードの字を消すヤツがありますね。（ところで、「黒板消し」の正式名称を「ラーフル」というのをご存知でしたか。）あれ、ボードに備え付けのヤツはすぐ駄目になりますね。ですから、雑巾をつかっていらっしゃる塾もあるのではないかと思います。でも雑巾はいけません。インクのかすが固まり、それが溝に落ちて、しかもそれはちょっとベトベトしていてとても汚くなります。そこで登場！ アクリルたわしです。「アクリルたわし」をご存じない方はネットで調べてください。洗剤入らずで油汚れまできれいに取れるというあの「アクリルたわし」です。あの「アクリルたわし」がホワイトボードの「字消し」に最高なのです。一度使うと、まーこれが、ホワイトボードのベタベタまできれいに拭き取れるは、力はいらないわ、何よりインクのかすが落ちません。絶対におススメです。ぜひ一度お使いください。我が塾ではこれを導入後、ホワイトボードの掃除がとても楽になったと、Aki先生に感謝されました。ちなみに我が塾のアクリルたわしは私の家内のお手製です。  

  September 22, 2006

• 口コミ

  昨日から新しい生徒が二人入ってきてくれた。とてもうれしい。今日も体験授業を受ける子が一人いる。立て続けだ。昨日、入塾した子のお母さんに話を聞くと、お知り合いの方が、「あの塾がとてもいいらしいよ」と勧めてくださったらしい。「いいらしいよ」ということは、そのお母さんに話してくださった方も、誰かからそう聞いたということだろう。よい「口コミ」が広がっていることはとてもありがたい。そう話してくださった方のところまで言ってお礼を言いたいくらいである。よい授業をし、よい指導をしているだけでは、実は口コミは広がらない。それは痛いほど知っている。けれど、策を弄しても、「よい中身」がなくては絶対に口コミにはのらない。中身も中身以外もしっかり磨いていこう。     

  September 12, 2006

• キャッチフレーズ

  我が塾のキャッチフレーズは「奈良・畝傍・郡山を目指す塾」というものである。奈良県の公立難関高を目指す塾という意味なのであるが、よくよく考えたら、ちょっと陳腐な感じがしないでもない。いいかげんな塾でも言うだけなら言えそうなコピーだ。せっかく、「全員を伸ばす」ということにこれだけ日々頭を悩ませているのであるから、「生徒全員を伸ばす塾」とした方がいいのではないかという気もしてきた。これはいいかげんな塾には言えないコピーであろう。もちろん、「奈良・畝傍・郡山を～」も私たちの方針であることは間違いないのであるが、それだけではちょっと我が塾の本質をついていないような気もしているのである。う～ん、どうしようかな？今日も「八」の塩やきそばを食べながら悩むことにしよう（結局昨日行った） 

  September 6, 2006

• 目安

  我が塾では小５から中３までの生徒を教えている。小学生は国語・算数・英語の３教科で、中学生は５教科というラインナップになっている。選択制は行っていない。すべて必修科目である。小５から英語を教えているが、これは中学受験をしない子が受験組に圧倒的なアドバンテージを持つことができる教科だと思っている。だから「楽しく」やることよりも高い学力をつけることを主眼においている。つける学力の目安は、小５から入ってくれた子は小学校終了前に英検４級、小６から入塾してくれた子は英検５級くらいだと思っている。そしてその中から英語を飛び切り勉強した子が、中学卒業までに英検２級が何とか取れないかと思っている。全員ではない。飛び切りできる子だ。準２級は何とか全員に取らせたい。今年の中３でも準２級を受けようと問題集をやっている子はいる。もちろん英語が苦手な子も出てくるだろうから、絶対に全員、ということは難しいだろうが、それくらいのレベルの集団作りが目安だ。ポイントは「英検の○級が目標」ではなく、高校受験を目指して英語の勉強をさせていたら、ついでに受けた英検にも合格した、というスタンスでいることだ。とにかく学力をつけさせたい。２学期からもガンガン鍛えなければならない。指導する側がそういう姿勢であることを生徒達にもしっかり伝えなければ、温度差が生まれてしまう。ここのところも重要だ。９月１日と２日の授業で何を話すのか、ここはとても大切なところだと思う。   

  August 30, 2006

• HP大リニューアル

  進学塾SORAのホームページを大リニューアルした。夏休みに入ってからコツコツと作り上げていて、大層時間がかかってしまった。何せホームページビルダー１０を出鱈目には使っていたが、サイトを一から作るのだから、勉強しなおして作ったのだ。ホームページはもう文字だらけである。写真なんてほとんどなしだ。正直に告白すると、エネルギーがずいぶんとこちらへいってしまって、ブログの内容がこの夏薄くなってしまった。ところで、これは持論なのだけれど、塾の魅力は「選べること」だと思っている。だから選んでもらうだけの個性が立っている方がよいし、好き嫌いが生まれたとしても、こだわりを持って運営していくべきだ。「選べること」が魅力の「塾」なのだから、選ぶ側が選びやすいように、その塾の考えや、方針その他を表明することが、顧客サービスであり、当然やっておくべきことではないかと思う。そういうわけで、この「ホームページ」という媒体は、我が塾の広報部門の大切なツールになる。チラシも大切だけれど、チラシでは塾の内容を表現しきれない。ホームページの内容を読んでもらって、納得して選んでもらいたいと思っている。（一方、非常に不親切にしてある部分もある。それは「作戦」だ。）例えばウチのホームページには一年間通ったらいくら掛かるかが明確に表示されている。訊ねにくいことはしっかり表示しておいた方が親切というものだ。月謝は安いけれども、何だかんだといってお金を取るような塾へのアンチテーゼでもある。進学塾SORAのホームページはまだ完成品ではないと思っている。めずらしく経営的な視点でモノを言ったけれど、このホームページは我が塾の「主張」でもある。自分たちの教育への思いの「表明」でもある。何せ「思い」は山盛りあるのだ。どんどん更新をしていきたい。このブログのように。

  August 23, 2006

• きれいな塾

  我が塾では授業が終わると掃除を始める。これがとても丁寧なのだ。Aki先生が特にきれい好きな上に、自然派な人なので、アルコールや重曹、あるいは炭酸水でピカピカにしてくれる。アレルギーのある子にもやさしい。生徒が使う机は毎日、アルコールで拭き上げる。床は毎日掃除機をかける。生徒が来るまでに、換気をしっかりしておき、空気をきれいにしておく。トイレなんてもうピッカピカだ。これ以上ないというくらいきれいだ。何せ毎日掃除している。廊下にも埃なんて微塵もない。これくらいきれいにしておくと、生徒も教室を汚さない。消しゴムのカスは床に落とさないで、授業が終わると、各々が集めてゴミ箱に捨てている。（これは決まり）机にも壁にも落書きなんて一箇所もない。しかもこれらが、ガミガミ毎日言いまくることもなくできている。素晴らしい。禅寺のような凛とした学習環境が目標なので、きれいなことは大切だ。よい環境を作ると、生徒も穏やかできちんとするのだ。

  August 21, 2006

• 夏のスケジュール

  進学塾SORAの夏期特訓は小５、６が、４０時間、中１、２が６０時間、中３が１００時間ある。（コマ数ではなく、実際の時間数）基本的には盆休みを除いて、水曜日と日曜日が休みで週５日塾へ通うことになる。小学生は金曜日も休みで週４日の通塾だ。通常授業＋特訓授業ではなく、通常授業の時間数を増やすことによって特訓授業となっている。そのため、特訓授業を受ける、受けないはオプションではなく、必修ということになる。夏は生徒と顔を合わせる頻度がとても高くなるので、指導がとてもしやすい。朝から夕方まで生徒の顔を見ることができる学校の先生は正直羨ましい。話は脱線するが、学校の先生は、生徒の掃除の時間の様子や、給食の準備の様子なども見ることができる。これは相当に羨ましい。ああいう作業の様子を見ると、見えてくるものはたくさんあるからだ。話を元に戻すが、なぜこういうことを書いているかというと、夏の授業のコマ数や授業の内容をブログに記載されている先生もおられて、それを読むと非常に参考になるので、自分も書いておいた方がよいのではないかと思った次第である。ＴＯＭＡ先生は春も授業の内容や仕事の進行をブログに書いておられた。夏も書いておられるが、あれは凄い。長年塾をやってこられた方の凄みを感じる。先日猫ギター先生もそう仰っておられて、勉強させてもらいにぜひいつか行きたいなんて話で盛り上がった。できたら夏の授業の内容なんかも書いていきたい。  

  July 29, 2006

• 僕はここにいる

  「授業の組み立て」にはこだわりを持って仕事をしてきたと自分では思っている。既成の常識を徹底的に疑い、教授内容を速やかに定着させるべく、自分なりに再構築することを是としてきた。既成のものへの「疑い」と「勇気ある構築」が自分のポリシーであった。数日前、猫ギター先生に授業を見ていただいて、先生はその後、ご丁寧に感想をメールしてくださった。拝読させていただくと、まさにそういう自分が大切にしていることを見事に指摘してくださっていて、改めて自分のポリシーを再確認することができた。自分で大切にしていることも、長い年月が経てば、空気のように「当たり前」になってしまい、案外見えなくなるものだ。自分の「こだわり」や「哲学」は、「自己観察」や「他者観察」を継続的にしないと見失うものかもしれない。そういった意味で自分にとっては、人と会ったり、「ブログ」を読む機会は貴重である。それは自分の立ち位置の確認作業なのである。以前の塾に勤めていたときには、「自分のやりたいこと」を全部やれていたわけではない。「勤め人」であるということはそういうことだ。そのフラストレーションがある意味、逆に「自分のやりたいこと」を明確にしてくれていたという部分があった。しかしながら、今は自分の塾を作ったので、「自分のやりたいこと」が全部やれてしまう。それはとても有り難いことであるが、あまりに自由度が高いと、「自分のやりたいこと」が霧散しやすい。「自分のやりたいこと」にやれることに「満足」してしまう危険性もある。「満足」はいけない。もちろん自分は完璧ではないし、受験に向かって生徒と「くんずほぐれつ」する気概もあるつもりなので、手抜きをすることはないつもりだが、気持ちを引き締め、緊張感を全身に漲らせ、「向上」を目指すことを忘れてはいけない。「疑い」や「批判」は常に自分に向けられるべきものだ。それは「向上」を願う人間には不可欠なものだからだ。  

  July 26, 2006

• 羨ましい…がしかし私も。

  まじま先生がmasa/k先生の塾へ見学に行かれたという。masa/k先生はすごい先生だ。ブログを読んでいると先生の感性の鋭さや教養の高さ、指導のこだわりが見えてくる。だからこういう機会を持てた両先生が羨ましい。感性を研ぎ澄まし、仕事を目いっぱいやっている人間同士が出会い、会話をすれば、それらは増幅し、大変なことになる。私も春に尾道と山口へ行ってそう感じた次第である。だから夏前にこういう機会をお持ちになった両先生がとても羨ましいのであるが、実は私も今日、猫ギター先生と会うことになっている。先生が奈良へ、私の塾へ来てくださるのである。今回も有意義な話ができるにちがいない。先生にご相談したいこともある。意見を伺いたいこともある。ただ単に楽しみたい会話もある。旨いものを食しながらあれやこれやと話したい。そして猫ギター先生に私の塾を見てもらおう。春にした約束を果たせるのはとてもうれしい。 

  July 22, 2006

• 保護者会と三者懇談の準備

  今、保護者会と三者懇談の準備を進めている。「保護者会」は今後の勉強の進め方や、私たちの塾の指導方針や考え方を保護者の方にお伝えする場だ。それを親の隣に座っている生徒本人にも聞いてもらう。方針を親に分かってもらうのとそうでないのとでは指導のしやすさが全く違う。また高校入試のシステムが昨年大きく変わったので、どの学年にも新しいシステムについてお話をしなければならない。情報を持てるものと持たざる者の差はとても大きいからだ。「三者懇談」は、ひとりひとりの子の学力向上のために必要なアドバイスは課題などを本人に伝える場だ。それを親御さんにも聞いてもらう。またひとりひとりの生徒と様々な勉強に関する「約束事」をする。また、三者懇談は塾への要望などがあれば、それを聞かせて頂く場でもある。親御さんに頻繁に会い、信頼関係を築いておくことは、子どもを伸ばすのにとても大切なことだと私は思っている。だから塾の先生と話すのが面倒くさいとか、塾へ頻繁に足を運ぶのは嫌だという方には私たちの塾は合わないだろう。授業とは別の場であるが、子どもを伸ばすためには大切な機会である。万全の体制を整えて臨みたい。

  July 10, 2006

• 歌を忘れたカナリア

  歌を忘れたカナリアは後ろの山に棄てましょかいえいえ　それはかわいそう歌を忘れたカナリアは背戸の小薮に埋けましょかいえいえ　それはなりませぬ歌を忘れたカナリアは柳の鞭でぶちましょかいえいえ　それはかわいそう歌を忘れたカナリアは象牙の舟に銀のかい月夜の海に浮かべれば 忘れた歌を思い出す子どもならともかくも歌を忘れた大人のカナリアをわざわざ月夜の海に浮かべてくれる優しい人はいないので大人のカナリアは絶対に歌を忘れてはならぬと自らを戒めておかなければならない。私はそう思っている。

  July 6, 2006

• まじま先生と話す…

  まじま先生にお電話をさせていただいた。先生はあんな風に書かれるが、私には全然そんな風には感じられなかった。むしろ、ゆったりとしていて余裕があって、お若いのに独特のゆとりと威厳があるように感じられた。まじま先生は電話でもかっこよかったのである。私などは最初電話をさせていただいて、「あの進学塾SORAのkamiesuと申しますが・・・」と言った後、「ごうまじまじ先生はいらっしゃいますでしょうか・・・」と言いかけて、ふと、電話なのに「ごうまじまじ先生はないよなあ」と思い、まじま先生と言いかけて、噛みそうだったので、結局どもりながら「じ、塾長先生はおられますか」と言ってしまった。カッコ悪いことこの上ない。あ、でも確かに最初電話に出られたあきらん先生に、塾長先生はおられますか、と言った後、先生に妙な沈黙があったことは確かである。新しき時代のファーストコンタクトというのは本当に面白い。松江塾の先生方、これからもよろしくお願いいたします。そのうち訪問させていただきたく思います。 

  July 4, 2006

• 

  進学塾SORA教室

  こんな感じです。きれい好きなAki先生がエプロン姿で毎日除菌アルコールをシュッシュして机を拭くので、とても清潔です。

  June 27, 2006

• 高校生の様子

  SORAには高校生の自習室がある。人数限定で自習生を募集したのである。広告で「いいかげんな勉強をする人にはやめてもらいます」と書いたのがよかったのか、この生徒たちがとてもいい。とても真剣に皆勉強をしてくれる。まだ、「真面目にやっている」だけであって、「殺気」が籠もるにはほど遠いが、それはこれからの私たちの働きかけ次第だろう。奈良の高校生が勉強する場所としては比類なき迫力で勉強する集団を作りたい。しかしながら、気迫に関してはまあいいのであるが、この子たち、勉強内容でいえば、問題が大ありだ。このままでは浪人するのではないかと心配になった。受験までのシナリオの設計ができていない子がほとんどなのである。一人ひとりと面談したわけではないが、毎日勉強する様子を見ていると、状態が透けてみえてくる。「受験」は締め切りが決まっているので、計画をきちんと立てた人間の方が勝ちやすい。また締め切りまでの時間内での勝負なので、その期間内で根性を爆発させた者の方が勝ちやすいのである。となれば、勝つ可能性を上げたければ、「計画を立てる力」を磨き、「根性」を磨いて瞬発力を上げることが大切となる。この２つ、一人でやっているとなかなか磨きにくいものだ。指導する人間と共に頑張る仲間がいるのがいい。というわけでその２つが揃った場にしようと作った高校生自習室、ぜひ自習生諸君は頑張って欲しい。俺たちも頑張るぜ。  

  June 21, 2006

• 初授業

  今日は初授業を行った。中１と中２だ。中１の授業。２種類のテキストを配布して、名前を書かせたのだが、１名を除いて全員（といってもそんなにいないが）が「なまえペン」を持っていたのである。そして自分の名前をていねいにゆっくりと全員が書いていた。凄い！なんという集団だろう。中２もよい子ばかりだが、中１のこのエピソードにはノックアウトされた。「絶対にこの子らはすぐに伸ばせるな」と、その瞬間に思ってしまった。こういう子らはすぐに伸ばせるのである。ここ半年ブログに書き続けてきた私の考えや実践を妥協なくできる場所としてSORAを作った。えらそうに言うだけではいけない。私はやりたいこと、やらねばならないことを全部やる。しかも集まってくれた子がこの子たちなのである。びっくりするような学力がつくだろうとワクワクして授業を終えた。少々傲慢に聞こえるやもしれぬが、進学塾SORAが「教室の教育力」が最高に発揮される奈良で一番の塾になるのは私の予想よりずっと早いだろうと確信をした。

  June 19, 2006

• 夏期講習チラシ

  今日は進学塾SORAの夏期講習会のチラシの入る日だ。４歳の息子にこんな時間に起こされてしまった。塾の準備で、最近、息子をじっくり遊んでやることもできなかったが、よく見ると彼は何やら「長く」なっている。家内に聞くと一ヶ月で２センチも身長が伸びているという。そういやブカブカだった幼稚園の制服がだんだんぴったりになってきているような気もする。なぜ息子が私を起こしたかというと、幼稚園でつくった「父の日」のプレゼントを渡したかったらしい。きれいなセロハンに包まれたプレゼントをもらった。そうだ今日は「父の日」であった。プレゼントもうれしかったが、もっとうれしかったのは朝から息子がきちんと鏡文字ではなく、自分の名前を書けるようになったのを見せてくれたことだ。うれしかったのでもう一度書いてと言うと、あまのじゃくの彼は「いらん」と言う「父の日」だからといって、そう簡単には何度も私を喜ばせてはくれないらしい。あ、そうそう「夏期講習チラシ」というタイトルの日記だった。我が家の進学塾SORAのチラシはすでに紙ひこうきになっていた。 

  June 18, 2006

• 塾としての姿勢

  SORAの広告を作るときに、私はSORAがどんな塾であるのかということや、教える人間の考えがどのようなものかということを徹底的に書いた。全部を元原稿から文字カウントしたら６０００字あった。原稿用紙にしたら１５枚以上である。なぜそこにそんなに力を入れたかというと、誤解を恐れずに言えば、「選べる自由」と「やめる自由」があるというのが「塾の魅力」の一つであるべきだと思っているからだ。学校も私学となれば、選ぶこともできるのだが、公立の小中学校は選べない。ましてや「やめる自由」は現実ほとんど学校にはない。「選べる自由」というのが塾の魅力であるならば、我々がまずやらなければならないことは、自分の塾がどのような塾だということを、子どもやその親にはっきりと示すことだ。それをきちんと示さないまま、もし生徒が入ってきて、塾がその生徒や親の思惑と違っていた場合、大変生徒にも親にも迷惑をかけることになってしまう。相性の良し悪しを外して考えてみても、「誰にでもぴったりの塾」というのはかなり難しい。成績のよい悪いならともかくも、やる気満々の生徒と勉強を完全に投げた生徒が同じ塾で勉強をするのは難しいだろう。子どもの判断だけで決めてしまうのはよくないのは言うまでもないが、通っていた塾が、自分の思惑と違っていたというのであれば、生徒には塾を「やめる自由」があるのでスパッとやめて新しい塾を探すことができる。だから、生徒にやめられるととても悲しいのであるが、それでも、きちんと理由があって塾をやめようとしている子や親を限度を超えて引き止めるようなことを塾はしてはいけないと思う。塾のしつこい勧誘や引止めはとても見苦しいし、業界の信用を下げてしまう。そういう相談をいくつか受けた。また、説明会参加の受付のお電話で、数件、ご自宅の電話番号を言うのを拒まれた方もおられた。しつこい勧誘の電話が掛かってきたら嫌だと思っておられるからだろう。もちろん私たちはそんなことをするつもりはない。でも塾とはそういうところだと思われているのはとても悲しい。    

  June 17, 2006

• 授業開始

  来週の月曜日、１９日から正式に進学塾SORAの授業が始まる。中学生に関しては期末試験の直前なので、その対策からのスタートとなる。この短い期間の勉強で、今まで以上の点数をできるだけ取らせたい。「できるだけ」なんて自信なさげなことを言うようであるが、大体どこの学校でも期末試験は月末に行われる。ファーストコンタクトから１０日程度で「結果」まできちんと出すのはなかなか難易度が高い。しかしながら、そういう時期でも進学塾SORAへ通いたいといってくれた生徒とその親御さんの期待に報いるためにも全能力をフル活動させて取り組みたい。今日も少人数、勉強しに来てくれた子たちがいるのだが、基本的には問題をさせながら「観察」をしていた。その子の（勉強をする上での）特性や癖を掴みにかからなければならないからだ。問題ドサッと配り、一通りの解説をし、最後までしっかりやれと怖い顔をして言うのはどこの塾でもやっていることで、それで伸び悩んだからこそ、SORAに来てくれた子たちなのである。進学塾SORAは実力主義の塾なのであるが、内申点を取らないことには公立進学はままならないので、がっちりと取り組む。私立志望であろうと公立志望であろうと本人の希望をできるだけ叶えたいというのが方針だ。私たちは、今日本で一番授業へのモチベーションの高い塾講師ではなかろうか？ 

  June 16, 2006

• ｆine day

  ホンダ先生からＣＤが届いた。素晴らしい仕上がりだ。何度も聴いてしまう。曲のボーカルの声とホンダ先生の普段の授業の「それじゃいくよ～」といったほんわかした感じとのギャップもまた面白い。生徒に「思い」を伝えるというのは私たちの仕事の大切な部分だ。音楽というのは「思い」を伝えるには十分過ぎるほどのパワーも持つ。であるならば、先生の「思い」を伝えるのに音楽を使うというのは反則スレスレの超メガトンパワーだ。私にも大切な音楽がある。昔、塾の卒業式で教え子たちが歌ってくれた歌、その塾をやめるときにまた別の教え子たちが歌ってくれた「空も飛べるはず」。その瞬間は刻み込まれ、「永遠」になった。「fine day」も多くの受験生が聴き、自分を勇気付けるだろう。そしてその「感情」は受験が終わっても、曲を聴くたび、新鮮に蘇ることだろうと思う。ピュアな「思い」に反応して、ピュアな「思い」が生み出した曲は、生み出した本人の意思以上に多くの人の「大切なもの」になっていくのは間違いない。 +　　　　　　+ 　　+◆☆◇ζζ 　+　☆￡★※☆★ 　　 |＼∂∬ζ★※ 　　 |　＼ζ☆※§ +　　|　　￣￢★ 　+　|　　／　　+ 　ホンダ先生、えらい！＿∧ |　／　　+ 　∀・)|／　　+　　+ 　つ≡c ／   

  June 15, 2006

• 「元気」と「勇気」は使うほど増える

  一昨日、私が大阪に打ち合わせに行っている間に、ある私立の高校の先生が訪問された。Ｈｏｒｉ先生が対応したのであるが、その先生はＨｏｒｉ先生とも面識がある先生だった。それにしても情報の回るのは速い。いずれはご挨拶に、とも思っていたのであるが、先にご訪問いただいて恐縮であった。その先生がいうには、「いや～、Ｈｏｒｉ先生、えらい顔色ようならはりましたなあ！」ということである。そしてこんなことも言われたという。「いや、今だから言いますけれども、今元気なのは皆個人塾の先生ばかりですよ。」そうだろうなあ、というのは私の正直な感想だ。この楽天の塾ブログを見ていても、個人塾の先生方はとても元気だ。バイタリティーに溢れておられるように思う。こんなことをいうと「弱小塾はお金がないので、せいぜいブログで宣伝してんじゃないの」という声も聞こえてきそうだが、それならそれで逞しいではないかと思う。私たちの「元気」はすべて生徒のために向けられる。自分たちが「活性化」しているのは自覚していたが、久しぶりにお会いした方にそう言われるとやはり嬉しいものである。  

  June 14, 2006

• 消しゴム

  今日も何人もの生徒たちが試験を受けに来てくれた。生徒が帰った後の教室には、消しゴムのカスが少し残っていた。ピカピカの新品の教室に「魂」が宿ったような気がした。消しゴムのカスがこんなに愛しいと思ったのは初めてだ。

  June 12, 2006

• 正々堂々

  第１回入塾説明会が終了した。チラシに記載した人数制限ぴったりでお話をすることができた。盛況な会であったと言えるだろう。私もHoriもこの塾を作った自分たちの思いを精一杯語った。こういう会は久しぶりなのと、「入れ込み過ぎ」になる自分の気持ちを抑えるのに懸命で自分のベストが出せたとは言い難いが、私たちの思いは伝えられたのではないかと思っている。説明会が終わってから、資料の誤字を訂正し忘れていたのを発見したのはショックであった さて、ここには細かな内容は書けないが、今日は説明会に参加された方々に色々なことを教えていただき、応援の言葉をいただいた。またご相談もいただいた。改めて、私たちは、誇りを持ち、胸を張り、正々堂々、公明正大に子どもたちを教えていくという思いを強くした。いつまでも教え子の自慢でいられるような先生でありたいと思う。 ブログの中でも、温かい励ましのお言葉や応援のメッセージを下さった皆様にはこの場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。また卒業生や、そのご父兄の方々からもたくさんの激励やお祝いをいただきました。素晴らしい塾を作るべく全力を尽くします。本当にありがとうございました。これからが頑張りどころです。 

  June 11, 2006

• 入塾説明会

  世には素晴らしい「教育観」が存在する。その「教育観」はその人の生き様や社会観を反映している。優れた「教育観」のないところに、優れた「教育」は存在しえない。しかしながら、素晴らしい「教育観」があれば、即時にすぐれた「教育」がなされるかといえばそれは違う。いかにすぐれた「教育観」があっても、高度な「技術」や「ノウハウ」がなければ、優れた「教育」は存在しない。世の中を見渡すと、これがどちらかに傾いていることが多いように思う。優れた「理念・教育観」だけが存在し、良いことを言っているがただそれだけの場合、「技術・ノウハウ」だけで「教育観・理念」の存在しない「行為」。子どもを育てるときには「優れた教育観」と「優れた教育技術」の両方をバランスよく、否、突出して持っていたい。明日は入塾説明会。何も今言ったことを明日語るつもりではない。しかしながら、心にはそういうことを秘めている。そういう気持ちの中から生まれた『進学塾SORA』の方針を分かってもらえるよう精一杯話をしたい。う～ん、とうとう出航だ。  

  June 10, 2006

• 『たまり場』作り

  進学塾SORAには小さい自習室兼図書室がある。Hori先生と今日からこの部屋を作っていきたいと思う。説明会には間に合わないけれど、生徒を受け入れ、ここで勉強をさせながら、完成させたいと思う。未完成といっても壁紙が貼れてないというわけではない。生徒の居心地がよくて、使いやすい環境を完成させたいという意味だ。本棚をいれて、気に入った本や、古今東西の参考書を入れたい。あ、これいいやんと図書室で見つけた参考書や問題集を生徒が本屋で買うなんていうのが理想だ。辞書も何冊も置きたい。辞書を「使い比べること」や「ひき比べること」を覚えてもらいたい。新明解国語辞典が版を重ねるにつれ、アグレッシブさを失ったことも知ってもらいたい。みかみ先生のヒキョーな科学のDVDも置きたい。秋にみかみ先生をお呼びして出張授業をしてもらわなければならないから、高校生には「生みかみ先生」への憧れを持っておいてもらいたい。ポータブルのDVDプレーヤーも買わなければならない。この部屋を作るのが一番楽しみだった。この部屋を作るヒントは猫ギター先生の塾の蔵書だった。安い丈夫な本棚を探さなければ。

  June 8, 2006

• ネットがつながった！

  SORAでとうとうネットがつながった。SORAの職員室からの初ブログ書き込みだ。とても高速でサクサクつながる。家よりも速い。これは気持ちいい。職員室の机も今日やっと入ったので、落ち着いて仕事ができそうだ。明日は看板の設置だ。ユニークで、気合たっぷりの看板がいよいよデビューだ。明日はいろいろ重なって朝から大忙しだ。一つトチると計画が大狂いになる。頑張ろう。

  June 5, 2006

• お母様来塾

  昨日は女子高生で、今日はお母様。今日、以前勤めていた塾の卒業生のお母様が二人でSORAを訪ねてくださった。チラシを見てびっくりして、一度ご挨拶に、とのこと。名前もそうですけど、似顔絵がそっくりで、と笑ってらっしゃった。とても驚き、そして嬉しかったのは、このお母様方が７年も前の教え子のお母様だということだ。１５で送り出して、もう２２歳で働き始めている子らだ。そんな前の教え子なのにこうやって連れ立って来てくださる。こんなにありがたいことはない。あのころみたいに厳しくびしっとした塾を作ってくださいと励ましていただく。お母様、本当にありがとうございました。

  June 2, 2006

• 高校生の自習生

  進学塾SORAのチラシを見て、一番反応が大きいのが、実は高校生の「自習生」だ。チラシの隅に2センチ×１７センチくらいの囲みでちょろっと書いただけなのにもう定員いっぱいに近い。大手の塾のように、個別のブースなんていう気の利いたものはない。小さな図書室兼自習室でそれが満席のときは空いた教室を使ってもらう。もちろん部屋がなくて帰ってもらうという状況にはならないようには配慮している。なぜこんなに反応がいいのかというと、理由は二つあるのだと思う。一つは、その小さな囲みに書いた「言葉」に惹かれているのだと思う。「いいかげんな勉強をしている人にはやめてもらいます。」と書いてあるのだ。申し込んだ高校生たちはあえて「厳しい環境」だからこそ申し込んだのだと思う。もう一つは私とHori先生がいるからではないか。私もHori先生も厳しい先生として知られている。二人の下で勉強すれば否応なく集中できるだろうという発想なのだろう。（断っておくともちろん両名とも厳しいだけの教師ではない。）高校生たちはもっとストイックに勉強することが必要だということに気づいている。気づいているのだが、なかなかできないのだろう。例えば、自習をしている高校生の姿を今までにも見かけたことがあるが、机の上に携帯電話を開いて置いている子がいる。友達からのメールを待っているのだ。案の定、メールがくるとシュバッと電光石火の動きで電話を取り、チェックし始める。こんなことで学力が上がるわけはない。しかしながら分かっちゃいるけどやめられないというのが正直なところなのだろう。くわえてそれを本気で叱ってくれる人も高校生相手にはめっきり少ない。だからSORAの自習室は、ここに書いた、こんなイメージで運営していきたい。できたら私の言いたいことを分かりやすく知的に書いてくださったこのブログも読んでいただきたい。特にSORAのチラシをご覧になってこのブログを見てくださっている方にはぜひ読んでいただきたい。「修行」をするには「環境」がとても大切なのである。「分かりやすい授業」だけでなく、子どもの学力を伸ばす「環境」を作ることを進学塾SORAは狙っている。私はこれを「教室の教育力」といって、どの学年においても、何よりも重きを置いているのである。

  June 2, 2006

• 成長の兆し

  進学塾SORAでは入塾試験を行い、テストで合格した生徒に三者懇談をしてから入塾してもらうことになっている。子どもの話をじっくり聞き、親御さんの話をじっくり聞き、こちらの指導方針をよく承知していただいた上でお預かりしたいと考えているからだ。チラシを読んで、かなり敷居が高そうだと感じた子もいることだろう。「畝傍高校なんて私には無理！」と腰が引けてしまう子もいるだろう。何せチラシには「厳しい塾です」と書いてあるのだ。でもチラシにはこうも書いてある。「奈良・畝傍・郡山高校へ行きたいとチラッとでも思ったことがある人歓迎！」と。何もそれらの高校に簡単に行ける人が集う塾ではないとも書いてあるのだ。敷居が高そうだと思っても、そこへ悩んだあげく、「決心」をし、勇気をもって飛び込んでくる。その「決心」をしただけで「成長」は半分始まっているのだ。「葛藤」は人を伸ばす。進学塾SORAは入ったときから「成長の兆し」がある、そんな塾にしたかったのだ。チラシを見て自分で電話をかけてきた中２の男の子、チラシを握りしめ、お母さんにお願いだからこの塾で頑張らせてと懇願した中３の女の子、自分に気合を入れたいと自習生を志願した高３生、君たちは「成長の兆し」を、既に持って進学塾SORAにやってくる。それってすごいことなんだぞ。  

  May 30, 2006

• 思いをこめれば…

  進学塾SORAのチラシには私たちの「思い」を込めた。「思い」を込めると、「思い」は返ってくる。お電話でお話をお聞きしていると、親御さんの我が子への「思い」が痛いほど伝わってくる。この「思い」に私たちは応えなければならない。早々に募集を打ち切って、当分の間、少数精鋭でやっていこうかと、そんな話をHori先生と昨日していた。何せたった一枚のあのチラシだけで、私たちのことを信頼し、通おうとしてくれる子たちと、子どもを通わせようとしてくださる親御さん方なのだ。自分の力量を１００パーセント出すだけでは足りない。１２０パーセント出せる体制でいかなければならない。

  May 30, 2006

• 広告と電話予約開始

  皆様、たくさんの暖かいメッセージありがとうございました。本日より、進学塾SORAの電話受付を開始しました。職員室には電話がひとつ。机がまだ入っていません。夜逃げした後の事務所のようなところで電話を受けておりました。（来週末搬入予定）卒業生のお父様（お母様ではない）がお花を届けてくださったときにはあせりました（笑）しかも看板の設置が遅れたため、一体どこに塾があるのか分からない状態での受付開始でした。（これは私がデザインにコダワッタタメ）どーっと疲れたので、今日はもう寝てしまおうと思っていたのですが、今日は一本もブログを書いていないにもかかわらず、１０００を超えるアクセスをいただいておりまして、皆様に気にしていただいているのに書かないままだと、「あ～電話がなくてショックを受けてるのだな」とご心配をおかけしてはいけませんので気力を振り絞って書いております。猫ギター先生にはブログで取り上げていただきました。先生ありがとうございます。私も広告に関しては徹底的に「活字」で埋めました。読んでいただいて、共感された方にだけ反応していただければよい、という方針でした。「文字が多ければ誰も読まない。できるだけ読みやすいものを…」という考えもありましょう。でも自分の子どもを立派に育てたいと思い、塾選びをなさっている親御さんが読まないわけはありません。そういう親御さんなら絶対に反応してくださるはずだと思い、書きました。「隅々まで読みました」とか「ブログも読ませていただいてお電話しています」というお電話も少なくなく、とても有難いと思いました。書いてよかったと思いました。結論を申しますと、今日は一応ホッとしてぐっすり眠れそうです。いつもと文体が違いますのは私の弛緩した精神を表現しております明日からまたきりりといたします。皆様本当にありがとうございました。とっちらかってすみません。

  May 28, 2006

• 派手なTシャツを着よう

  いい天気だ。今日は派手なTシャツを着よう。ところで、新しい塾ではどんな服装で授業をしようかなと思っている。ネクタイを締めてきちんとしていないと駄目だ、なんてよく言われるけど、よく見たらネクタイを締めてはいるけど、どことなくよれよれでみっともない人はいっぱいいる。それならば、そんな「ネクタイ姿」よりずっと爽やかに見える「Tシャツにジーンズ」だってあるだろう。「ネクタイ姿」は言い訳が立つけど、よほどきちんとしていないと淀んだ感じになる。明るい「気」を発するような感じで授業がしたいので、もう少し考えてみよう。

  May 24, 2006

• 

  私も「壁作り」

  ぜすと艦長と猫ギター先生に倣って、私も「壁作り」ということで…『SORA』ができつつあります。 

  May 23, 2006

• 変節は許されない

  今まで私は大手塾の雇われ講師だった。何が言いたいかというと、私は自分で塾の方針は決められなかったということだ。意見も言うことができたし、校舎の方針は決めることができたが、最終決定権は私にあったわけではなかったし、校舎の方針は塾の方針がベースとなるのは言うまでもない。これからは自分で「塾の方針」を決めることができる。これを、わーいうれしいな、と脳天気になるつもりはさらさらない。これからは「経営」ということを柱に据えて、塾の教育内容を考えていくことになる。しっかり骨太の考えを持たないと「変節」する恐れがある。流されたらあっという間に私は「変節」し、当初を理想を失ってしまうかもしれない。これは怖いことだ。そうならないためには、自分の理想を追求しつつ、「経営」のことを考えなければならない。「経営」のことを考える、というと聞こえがいいが、簡単にいうとそれは「お金の儲け方のしくみ」を考えるということでもある。「自分の教育の理想を追求する」ということの大前提に「しっかり儲ける」という課題が存在するというのは、公立学校の先生方にはまったく理解できないことかもしれない。しかしながら、そのあたりが「塾の先生」のパワーの源になっているような気もする。大海原に小さな船で航海に出るときのような不安というのはもちろんある。普段私がいくら偉そうな物言いをしていても怖いものは怖い。でも同時にわくわくする思いも押さえきれないでいる。不思議な感覚の毎日だ。船は小さいけれど、私は孤独ではない。多くの人の助けや励ましがある。それは私の想定外だった。私の想定の１０倍は様々な方々に助けていただいている。退職することを報告して以来、このブログを通じて知り合った方々からもたくさんの励まし、応援を頂いています。皆さんの声がどれだけ私を勇気づけてくださっていることか。本当にありがとうございます。人生観が変わりそうです。     

  May 19, 2006

• ロゴ

  出来ました。こそっとあげておきます。日記が読みにくくなるので数日したら消すかもしれません。デザインはわたしがしました。色々意味は持たせたのですが…まあこんな感じです。とても恥ずかしいです。

  May 17, 2006

• 『ロゴ』完成か

  今の今までかかって進学塾ＳＯＲＡのロゴの打ち合わせをしていた。おおよそ完成した。できたら公開しますね。ふー。

  May 15, 2006

• 名前

  塾の名を決めた。 『進学塾SORA』 だ。 名前はあるときふっと浮かんだ。このブログのタイトルが「見上げれば青い空」だし、勤めていた塾を辞めるとき、教え子が私のために歌ってくれた歌が「空も飛べるはず」だった。だからこれは自分で考えた名前じゃなくて、神様がふっとその名前を囁いてくれたくらいの思いでいる。二十歳の自分にも二十五歳の自分にも何処の誰にも胸を張れる、そんな塾にしよう。ここまで学んだこと、経験してきたこと、成功したこと、失敗したこと、嬉しかったこと、悲しかったこと、悔しかったこと、自分の思いをすべて詰め込んでいい学舎を作ろう。技術を磨き、技術に頼らず、「魂」を込めて授業をしよう。「SHIDOSO教育研究所」と「進学塾ＳＯＲＡ」が、これからの私が学び、成長していく場所であり、そして今まで以上に子どもを鍛え、伸ばしていく場所になる。大海原への航海は怖くもあるが、同時にわくわくするものでもある。どんなに苦しくても、見上げればそこには青い空が広がっているはずだ。

  May 9, 2006

• 私なら駅前に作らない

  私が塾を作るとしたら、駅前には作らない。駅前に作る理由は「生徒が集めやすい」からだ。しかし生徒が集めやすい大きな駅周辺は当然家賃が高い。坪５０００円なんてたぶんないだろう。そうすると家賃をペイするためにたくさんの生徒を集めなければならないということになる。しかも広いエリアから集めることになるので様々な学校の生徒が集まることになる。これは教える方にかなり雑多な業務を増やすことになる。試験範囲が微妙に異なり、それぞれの学校の対策プリントなんてものを用意しなければならなくなるからだ。そうするとスタッフの数が必要になってくる。またコストがかさむ。１学年の生徒の数がかなりいないととてもじゃないがペイしないという状態になる。するとスタッフは「集客」のための仕事量が増えてしまう。「教える」ことよりも「生徒集め」のための活動の方が多いという塾も多い。『絶対的なブランド力』でも持たぬかぎり、間違いなく「生徒集め」の仕事はかなりウエイトを占めてしまうはずだ。また塾の屋台骨が大きくなると、「塾の運営」も大変になってしまう。塾の先生の仕事は大雑把に分けると「生徒の指導」「授業の準備」「生徒集め」「塾の運営」という４つの分野に分かれるのだろうが、前２つの全体のウエイトがせいぜい２割だという塾も多いはずだ。「よい塾」の条件の中には「生徒に接する時間、生徒のためにかける時間がたっぷりある」というのがなければならないと思う。いくらよい先生でも生徒にかける時間が少ないと、情熱たっぷりアルバイトの若い先生に負けてしまうだろう。私が塾を作るなら、まず「生徒のためにどれだけ質の高いモノ」を提供できるか、という点から塾作りを始めるだろう。そしてどうやったら生徒が集まるシステムができるかも同時に徹底的に考える。「自然と生徒が集まってくるシステム」くらいのことを考え出さないと生徒に徹底的につき合うことができなくなってしまうからだ。だから「よい塾」の条件の中には「お商売がとても巧い塾」というのが入ることになる。断っておくと、「あそこは商売熱心やね」とか「生徒集めに一生懸命やわ」などと保護者の方に言われてしまう塾は「お商売がとても巧い塾」とは言えない。「お商売がとても巧い塾」とはたくさんの生徒が集まりながらも、「あそこはチラシもろくすっぽ入れへんのによう生徒さんが来てはるわ」とか「あそこはお商売下手やね、もっと宣伝したら、もっと生徒さん集まるのに」なんて言われている塾のことだ。子どもを伸ばしたいという一心だけでは「よい塾」は作れない。私も「お商売がとても巧い塾」作りを目指そう。  

  May 9, 2006

• ＤＶＤ教材考

  今、塾の準備でバタバタして、ＤＶＤ教材のこともあれこれやってみたいのだけれど、実行に移すまでなかなか進めることができない。恥ずかしながら私は何度かテレビで入試問題の解説をやったりしている経験があるのだが、プロの機材でライティングもきっちりしてもらっていても、「映像」は「ライブ」の授業には絶対敵わない。どうしても見劣りしてしまう。このことを大前提においておかないといけないと思う。「映像」は何もかもが「ライブ」より落ちる。「映像」でコイツの授業ちょっとうまくないなと思ったら大体自分と同じくらいの力量だ。自分と同じくらいと思ったら、その授業は間違いなく自分よりはるかに上手いだろうと思う。１０のテンションで授業しても「映像」では３か４くらいのテンションにしか映らない。だから２０くらいのテンションでやることが大切である。そういう工夫をしていかないと「映像」はどうにもこうにもならない。しかし「映像」が「ライブ」に勝る部分が一点ある。しかしながら、自分でまだチャレンジしていないので申し訳なく思いながら、遠慮がちに簡単にだけ記す。  映像授業は「時間」と「空間」の束縛を受けていない。この点は「ライブ」を圧倒的に引き離すメリットだと思う。  あとは実践してから語ろうと思う。

  May 3, 2006

• 塾行脚其の六もしくは「宣言」

  塾行脚、第二弾、第三弾に出かけなければならない。日程をやりくりして早く出かけたい。そう言うと、スケジュールをやりくりするほどお前は忙しいのかと突っ込まれそうである。何せ今は無職であるからだ。無職のくせに実は結構毎日忙しい。何故かというと「塾」を始める準備をしているからである。私は私塾の「教育研究所」を作りたいと思っているということは以前にも書いた。小さな塾のネットワークを作り、技術やノウハウを集め、共有し、それぞれの先生方が腕を磨く「場」を作りたいのだ。そういう「場」を作るためには、私自身の「実践の場」が必要である。「実践の場」から離れては腕が鈍ってしまうからだ。だから自分の思いの詰まったできるだけ妥協のない、生徒にとって最高の学ぶ「場」を作りたいと思う。どこかに勤めると、どうしても自分のやりたい指導とのズレが出てしまい、「違和感」になってしまう。そんなのはもういい。自分の力を最大限に発揮できる場を形成したい。だから「個人塾」だ。勤めるといくら授業がない日であっても、好き勝手に「行脚」に出かけられない。やりたい教育を行っていくために「我が儘」を通したい。どうせやるなら当然最高の「指導力」と「学習環境」と「学ぶ友」のある塾を作りたい。日本にあるどこの塾にも負けたくない。目指すのはもちろん「アナログ」な塾だ。「ゆとり」や「無駄」や「間」、「ユーモア」や「愛情」、そういったものを極力切り捨てないで子どもを教えていきたい。私自身は今までもそうして子どもを教えてきたつもりだが、「塾」という「場」全体がそうなればもっといいにきまっている。子どもを教えてきて、子どもが伸びる「瞬間」をたくさん見てきた。子どもが成長するときは「魂」が触れ合う瞬間というがあると思っている。それはときに友人とであったり、先生とであったりするが、その人の「言葉」を越えた何かが見えた瞬間に「ぐいん」と音を立てて成長してしまう。たくさんの「ぐいん」を聞くには「魂」を込めて授業をし、「魂」を込めて生徒と接していかなければならない。だから「みかみ塾」が正式名称「愛をこめて…みかみ塾」ならば私は塾名に「魂をこめて…」とやりたいくらいだ。（実際はやりませんよ）こんな話をすると「泥臭さ」しかないように思われるが、培ってきたキャリアで身につけたノウハウや技術は全部投入する。「洗練」と「泥臭さ」という相反するものが調和する指導を行っていきたい。猫ギター先生には過分のお言葉をいただき恐縮することしきりである。何か自分が凄い先生になったみたいである。しかし恐縮する一方で、やはりとても嬉しい。何度も読み返してしまう。読むと勇気が湧いてくるからだ。猫ギター先生からのエールをしっかりと受け止め、頑張りたいと思う。

  May 2, 2006

• 塾行脚その五

  ブログを書き始めて情報がたくさん入ってくるようになったことは嬉しい誤算だった。他の塾の先生方のブログから仕入れる情報もあるが、ブログで知り合った方々から直接教えていただいたことも大きい。ましてやこうして塾行脚なるものをさせていただいて「直接見る」という行為を通して深く学ばせていただいている。半年前ブログを始めてから今日までに得た情報を金に換算するとゆうに２００万円～３００万円の価値はあるだろうと勝手に思っている。くわえてお金を出しても知ることのできない情報もこれまたいっぱいあるのだ。「聞く学び」、「読む学び」、「人と逢う学び」、これは本当に大きい。しかし「見る学び」もまた大きな「学び」である。山口の道をホンダ先生の車に乗せていただいて走っていると、奈良よりもずっと整備され、広くきれいなことに気づく。奈良は道が狭く、いつも混んでいる。走りやすい道が羨ましかった。北海道なみに走りやすい。「山口県は道が整備されていますよ」という「聞く情報」と、実際に「この目で見る情報」はまったく違う。聞くだけなら聞き流したはずの情報も実際に見るとあれやこれやと考える。「道路事情」が県民性ひいては「塾のニーズ」といったものに影響を与えないだろうかなんて本気で考えてしまう。「個人塾の中にはしっかりと情報を集め、勉強しておられる先生がいますよ」ということを「聞く」のと、猫ギター先生の塾の本棚で見つけた「ある本」を見て愕然とするのとでは「情報のパンチ力」が違う。実際にこの目で見たもの以外は駄目だと言うつもりなどはないが、「この目で確かめる」という作業はとても大切なものであるということに痛いほど気づかされたのであった。

  May 1, 2006

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