今日から授業再開
今日からお盆明けの授業開始だ。朝9時半から中3は勉強会だ。休み明けの勉強の様子を見ていると大体お盆の様子が分かるが、いい感じで勉強できている子が多い。朝から何度も教室を覗くが、背筋にきちんと緊張感がある。いい傾向だ。自分の生徒を褒めてばかりというのも教師馬鹿に過ぎるかもしれないが、よいものはよい。ここからさらに上を目指させることが大切だ。ここからは指導する側の責任。よく考え、よく練り、子どもに考えさせ、勉強を進めさせなければならない。 話変わって、レーゼクライスの夏合宿、夜に参加している生徒達の前で猫ギター先生とともに話をさせていただいた。合宿の夜は眠たいだろうに、皆真面目に私達の話を聴いてくれていた。話をした後には質問タイムというのがあった。聞くところによると、前日から私達への質問を考えておくように言われていたらしい。おそらく私の話を受けてだろう、最初に指名された班の子が、「目覚めて、伸びていく子と、そうでない子に違いはありますか。伸びるのはどんな子ですか」と質問した。私たちの座っているところから対角線上の一番先の遠いところに座っている子だったので、小さくにしか見えなかったのだが、その子は「いい顔」をしていた。真剣ないい面構えだったのだ。質問もいい。こういう質問は本当に伸びることを欲している子、そして悩んでいる子からしか出ない質問だ。私は即答した。「一番変われる子、伸びる子っていうのは素直な子です。いわれたことを真面目にしっかりとやれる素直な子が一番伸びます。」と答えた。ビデオを撮っておられた若い女性の先生はその答えを聞いて、深く頷いておられたのが視界に入ってきた。こういう答えは当たり前過ぎる。そんなことわかってるよお、という声も聞こえてきそうだ。もちろん私も色々言葉を足した。短くあっさり答えたわけではない。それでも当たり前のお題目に聞こえてしまう可能性のある言葉だと思う。けれども、色々考えて、悩んで、試行錯誤した子なら、そして伸びることを心から望む子なら、ピンとくる答えのはずだ。質問した彼が、どう捉えてくれたかを確認する術はなかったが、あとから猫ギター先生も、その子の質問と、その子の顔つきが印象的だと仰っていた。その子は高3の子で、東大を志望していると、後から三谷先生が話してくださった。人は環境で伸びる。そしてよき指導者に恵まれれば伸びる。レーゼクライスの生徒たちはその子だけでなく、皆エネルギーに溢れている感じだった。ソフトボールをしているときも、スイカや桃を食べているときも、夕食の準備をしているときも清々しかった。そして先生方も素晴らしかった。若い先生方の謙虚さ、気の配り方も一流であった。スタッフで参加しているOBの学生諸君も素晴らしかった。あれに勝てる塾はあるだろうか。三谷先生の奥様はそれでもまだまだだと仰っていた。私の塾はいきなりレーゼクライスにはなれないけれど、それでもレーゼクライスに負けない塾ではありたい。与えられた条件や環境でどこにも負けないものを目指したい。今日の自習室はなかなかよかったけれども、満足なんてとてもできない。まだまだ突っ走らなければならないだろう。生徒達にも、そして自分達自身にも厳しくしていかなければならない。