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第2シリーズ第12話、「雨乞い庄右衛門」は、池波先生の人生観を思わせる話です。
小説のほうがどろどろ感がありますが、映像のほうは、泣けます… 庄右衛門役には今は亡き田村高廣が、絶妙の演技を魅せています。僕の好きな俳優さんの一人でした。 この話の主軸は、岸井左馬之助。 左馬之助が法事の帰りにであった人物が、庄右衛門だった。 この話はCSを見て書いていますが、百姓村で水車を足で回す百姓を見ながら、つぶやく庄右衛門の一言は忘れられません。 「あれも人生…」 選ぶのは自分で、そこに自分の幸せがあれば、人がどう思うとそれが幸せ、人生なのだ、という。 思いつめれば、そこには思いが詰まった、先のないことしかないのだろう。庄右衛門は自分を裏切った子分と自分の娼婦への復讐と自分の心臓が動いている時間の差で生きた証を自分で確認したい、そんな庄右衛門を田村高廣が演じます。 自分の人生を考えると、自分本位と信念の狭間で生きていることが、怖くもあって、生きている、仕事をしている、という気持ちを維持できる。 この世には、自分の「力」をお金とか、自分の体力とか、勘違いをして生きているものをいますが、それはそれで可哀想なんだと、ようやく、最近、今日かな、思うえるようになりますた。 左馬之助の考え方、そして、それを全て受けいれる鬼平の度量。 この話は、泣いてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.04.21 21:06:06
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