鬼の居ぬ間に洗濯

[長次郎の日常] カテゴリの記事

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• 復活！！！

  先月、スキーに行って腕をぽっきり折ってきました。ヒビでなく「ぽっきり」です。レントゲン写真をみたら、見事に左の上腕の骨の肩に近い方に右から左までぎざぎざぎざって線が入っているの！ということで、上半身の左側はテーピングでぐるぐる巻き。キーボードを打つのも、右手一本。もう何をやるのもめんどくさくて、しばらくお休みしてました。もうこれを機会にブログやめちゃおっかなと思っていたのですが、こんなに更新していないにも関わらず、足跡がいくつも………（泣）感激です。よって復活することにしました。腕の回復も順調です。まだ、左腕は60度くらいしかあげられないけれどキーボードも打てるようになったしね。我が人生四回目の骨折体験ですが、周りのみんなは、けっこう骨折未経験者が多くて、「親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている」（親譲りじゃないけど…）私としては意外です。「骨折ぐらいしておくものだよ」と言ったものの、「それで大人になって骨折しないならともかく…。まったく学習してないよね」と言い返されてシュン。みなさんはお元気ですか

  February 20, 2006

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• 衝動買い

  二年に一度くらい、いっぺんに服を買い揃えたくなるときがあって、昨日、一昨日もそういう感じだった。あるショップの店員さんがひじょうに感じのいい方で、なんか気分がよくなって、家に一度もどって、眠っていたピンクのジャケット（ショッキングではなく、オレンジに近い感じのやわらかい色です）をひっぱりだして、店にもっていき、シャツを見立ててもらった。フランスのブランドで、「デザイナーが来日するときは、店員もふくめて意見交換してつくっている」とかで、シャツの織りも既製の布から選ぶのではなく、布のメーカーと相談してつくっているそうで、話にハリがあって、お話していて気持ちよかった。

  January 24, 2006

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• ピンからキリまで

  「ピンからキリまで」のピン、キリはポルトガル語であったなあということを、山手線の電子版広告で「カルタはポルトガル語」というのが流れていたのをみて、思い出した。　昔、とある新聞をつくっていたとき、経費節減で、クロスワードパズルを業者委託をやめて自らつくる羽目になったときに、調べたことがあった。　ピン＝pintaで、「カルタなどの目などの一つの数」（広辞苑）だそうで、もともとはポルトガルのカードゲームから発生したらしく、そのカードゲームは、熊本県の菊地地方に残っていると、広辞苑には書いてあったと記憶していたのだが、今日手元の広辞苑（第五版）を調べたらそのような記述はなかった。　そのときは、　正月に、村の長老たちが集まってきて、「おー、留さん、今年こそ負けませんぞ」「なんの、徳さん、返り討ちにしてくれよう」とか言っている光景を思い浮かべて一人忍び笑いし、ついでに、熊本の菊地地方にも行ったことのある友だちに電話して聞いてみたのだが、彼女はそのゲームの存在は知らなかった。　こういう発生の実体から遠く離れ、実体のほうは日本から消えてしまった言葉は、どれくらいながらえることができるのだろう。　いまの日本は「まじに」「うざい」のような副詞や形容詞は日々生み出しているけれど、「ピンからキリまで」のようなある一定の期間、使われる慣用句は生まれるものなのかしら。

  January 15, 2006

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• 

  父のこと

  　帰省した私を駅に迎えにきた母の第一声は、「大雪の心配して、雪かきにでも来るかと思いきや、電話一つくれやしない」だった。（※言い訳ですが、メールはしました）　それくらい親不孝な長次郎尾根だが、夏休み、冬休みの帰省の楽しみは、父と話すことである。　父は、長いあいだ、大学で哲学を研究していた。そして、定年をはるか前にして、「おかあちゃんたちといっしょに勉強する方が楽しくなった」とすっぱり退官してしまい、市が主催した市民大学の哲学講座をきっかけに親しくなったご婦人方との私的学習会をつづけている。　また、祖父がと浄土真宗の寺で修行していた関係で、無神論者ではあるが、全国各地のお寺によばれて檀家のおばあさん方を相手に講演活動をしている。「300人の参加者が一睡もしなかった」というからたいしたものだ。　　父の最終講義に花束をもってかけつけたのが、現役時代の父の講義を聴いた最初で最後。学生には「最終講義」の予告もしていなかったらしいが、200人くらい入る教室は満員で、僕の隣に座った学生は、経済学部からの聴講生だった。その講義は、率直に言って、論旨の一貫性に欠けていたが、核兵器と科学のこと、環境問題、国民国家の可能性など人類的な課題をとりあげ、学生に熱っぽく語りかけていて、うったえるものがあった。　「哲学者」という選択肢もふくめて100ぐらい職業を挙げて、「この人のお仕事はなんでしょう」と聞いても、ほとんどの人が「哲学者」と答えるであろうくらい、風貌は哲学者然としているが、考えていることも話すこともいたって平凡。家族五人で話をしていても、ポンポンきりかわる話題にいつも一人ついていけず、気の毒に思っていた。しかし、父の話には、いつも、人間がかかえている問題への幅広い関心とともに、人類の未来へのロマンがあふれている。　父はいま、地元で憲法九条を守る活動に熱心にとりくんでいる。私は、家に帰ると安心して、世情への不安や愚痴をこぼしてしまうのだが、父は、自分がいま現在、体験しているものを社会全体の動きのなかに位置づけ、前向きに実に生き生きと語る。「地元出身のとある有名女優がテレビの製作発表会見で平和への思いを話していた記事をみかけたがああいう人を招いて講演会をひらいてはどうだろう。『平和が大事だ』と言ってもらうだけで十分じゃない。いまはみんなの心をあわせて大きくやることが大切だよ」「若い彫刻家が、平和の像を（地元の）『九条の会』に寄贈してくれた。あれを会場に飾りたい。若いシンセサイザーの演奏家が曲をプレゼントしてくれた。あれに歌詞をつけていくとりくみをするのはどうだろう。いま、若い人は力持っていると思うよ。いろんな機会をあたえたいんだ」……。　私も自分のことをきわめてロマンチックな人間だと思っているのだが、それは父の血をひいているからではなく、父と語りあっているからだ。

  January 5, 2006

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• 帰ってきたー！

  　うぎゃあ、新年早々、たいへんな目にあいました。　富山への里帰り、青春18切符で「行きも帰りも、途中下車でスキーの旅」と洒落込んでいたのですが、帰り、大雪で、大糸線が止まってしまいました(ToT)　これまで、東京で、2センチくらいの積雪で、交通がマヒしてしまうのを、都会はひ弱だとさんざんバカにしてきた自分。雪国では列車が遅れはしても、ストップするなんて思ってもいなかったっす。　猛烈な吹雪で目の前がようやく見えるぐらいでも、がんばって滑ってた。まつげに雪がふりつもるというのも初めて経験しました（ラブソングとかに出てくるけど、そんなロマンチックな状況ではありえないね。ありゃ）。　それでも、「ＪＲをご利用の皆様にご連絡します。大糸線は14時●分に再開されます」という放送がかかっても、「へー、止まってたんだ」程度に聞き流していたんだけど、結局、運行は再開されなかったよ～ん。　スキー場の方も、「こんな雪は、56豪雪以来だ」といってました（※富山、長野の人は、冬になると「38豪雪、56豪雪」自慢を必ずやる＝昭和38年、56年の大雪のこと、と、マシューのベストヒットＴＶ「なまり亭」で言ってたなあ。恥ずかしい）。つまり20年ぶり。　それで昨晩は、スキー宿で、愛媛からフェリーと各駅停車を乗り継いでやってきたという「スタンド･バイ･ミー」的中学生３人組と相部屋で仮の一夜を過ごしたよ～。　朝からなんにも食べてないというから、親から持たされた長崎名産カステラ（東京のおばあちゃん→富山の母→東京の私→愛媛の中学生という奇妙な運命をたどった）をあげたら、箱の厚紙をナイフ代わりにして切ってみんなでバクバク食ってるし、そのあとは、ナイターに出かけて、「滑れましたぁ！」（※初スノボーだったそう）って目をキラキラ輝かせてるし、深夜まで「人生ゲーム」に興じてしまったし……　青春の空気、いっぱいに吸い込ませていただきましたm(_ _)m　今朝も雪降る中、代行バスで信濃大町まで出て、そのあと、一時間くらいして松本に着いたら、もう何もなかったかのように静かで雪もほとんど積もっていないの。日本ってほんとに、気候の変化に富んだ国ですね。　　というわけで、ボロボロです。これからまた寝ます。　みなさん、新年明けましておめでとうございます。つまらないブログですが、今年もおつきあいいただけますと、たいへん光栄です。

  January 4, 2006

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• どこもかしこもバチバチである

  　静電気体質だ。蛇口をひねろうとしても、ノブをまわそうとしても、机の淵の金属にひょっとした調子でふれても、バチッと激しい音を立てる。この時期、僕と無機物との関係はとたんにディスコミュニケーションになる。僕に触れるな。といっても触れる能動的な主体は自分なのだが。そういえば、昔読んだ星新一編の『ショートショートの広場』に、ちょっとHなことを考えている男性が、何でもすりぬけることができる薬とひきかえに、悪魔に魂を売って、薬を飲んだ瞬間、地面をすりぬけ、地球をすりぬけ、星屑となってしまう話があったなあ。　それもこれも、何年か前、高島屋タイムズスクエアのショーウインドーで一目ぼれして手に入れた真っ赤なコートのせいだけど、手から離せない。

  December 27, 2005

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  がんばれ受験生（オーソドックスだけど…）

  　大学受験が間近に迫っている知人に送るために、お守りとお札を買いに行きました。一つは、いわずと知れた、学問の神様・菅原道真の湯島天神のお守り（左）、もう一つは、平将門の神田明神の厄除け（右）。ひねくれ者の長次郎尾根としては、逆賊・平将門の恨みで、一切の災厄を呪い殺してほしいということ。このお札は結構効き目ありで、買ってきた年は悪いことがない。　神頼みが嫌いな長次郎尾根が大学受験のときは、おじいちゃんが願掛けして送ってきてくれた湯島天神のお守りを会場にもっていくか、最後まで迷って（なんと祖父不孝な孫！）結局もっていって合格した。でもいまは激励してくれる方のありがたみもわかる。「笑顔で東京にくるのを楽しみに待っているよ」の言葉をそえて、遠く北海道に送った。全国の受験生のみなさんも実りある学びができますように。　しかし、自分と世界に目覚める思春期の大事なときを、受験にしばりつけられてしまうのは、本当に悲しい。　世界の先進国では、高校受験はないのが普通だし、フランスではバカロレアという資格試験さえ通れば、希望するどこの大学にも進学できる。出される問題は、「人類の歴史を一人の人間の歴史に対比することはできるか」（社会・経済コース）、「幻想のない情熱というものはありうるか」（文学コース）、「アリストテレスの責任に関するテキストを注釈せよ」（科学コース）などというものだ。そこでは知識の量だけではなく、それを構成する力、自分なりの見解が問われる。　そうした知に対する愛情が育まれるような教育制度をどうつくっていくのか、国民的に考えていかないといけないよなあ。

  December 26, 2005

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• 素敵な出会い

  　スキー追記。帰りの電車で、旧友にそっくりな人がいるので、声かけてみたらやっぱり本人でビックリ。　こちらは、都留文科大学の現役学生・OBで構成するオーケストラによる子ども向けのクリスマスコンサートに出演した帰りだとのこと。　都留文科大学は、山梨の小都市・都留市の市立大学。その都留市が全面的にバックアップして、「ふだんは、騒いでしまうから、と敬遠される子ども達に、騒いでもいいからナマの演奏を聴いてもらおう」という趣旨で始まった。これでもう四回目だとか。会場の都留市の文化ホールも総ひのき張りで、すばらしく音響がいいのだとか。素敵ですね。　大学、とくに文学部では学んだことが、直接、仕事に結びつくことはまずない。就職活動をやると絶望的な気分になる。でも、大学での勉学や文化活動で身につけた人類文化の集積は、市民生活には本来、とても必要とされているもののはずだ。都留市のような取り組みを、行政がもっともっとすすめれば、学生も希望と誇りをとりもどせるし、市民生活は潤い豊かなものになるのに。　演目：マイフェアレディ、踊る子猫、ブルータンゴ、ハンガリー舞曲第五番、ボレロなど。最後はマツケンサンバ！

  December 25, 2005

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• 「普通じゃなくなってんだよぉ」

  　昨日、喫茶店で遅い昼食をとっていたら、隣に作業服のおっちゃん二人が座って、耐震偽装問題について話し出した。ちょっと気になって耳をそばだてて聞いていると、一人は、長年、建築現場で、基礎工事の下請けをやっているらしい。「うちでも、もうずっとコンクリートどんどんへらせって言ってくんだよ。これじゃダメだよって」「じゃあ、断ればいいじゃない」「そうはいかないの。上はまたつきかえしてくるの」「うーん。でも仕方ないんじゃない」。興奮して声が大きくなってくるおっちゃん。「そうじゃねえよ。まあ、たしかになんでも自由主義っつうやつの時代かもしれんけどよ、やっぱ、やっちゃいけないことあるだろ。あいつら普通じゃねえんだよぉ」　たしかに今何でもかんでも自由主義っつうか、規制緩和の時代。余計な規制をとりはらえば、自由競争になって、市場での需給関係を通じて、市民の求める良質な商品は評価され、粗悪な商品は淘汰されるという論理がまかりとおっている。しかし、それは物事をきわめて単純化した論理で、ごくごく基本的なことも忘れている。つまり、淘汰されるべきだと発覚するときには、とりかえしのつかない大事故が起こってしまってからだ、という種類の商品やサービスが存在するということだ。先のＪＲ福知山線の事故もしかり。今回も、ヒューザーの小嶋社長は、「（偽装した建物が）倒壊したときに、わかったとすればいい」と、検査機関を説得した（というより脅した？）と聞いた。　しかし、事故が発生する前にも、大事なものがすでに壊されている。昨日出会ったおっちゃんが大声で叫んでいたように「普通じゃなくなるんだよ」。仕事のもつ公共性、誰かのためによいもの、安心できるものをつくるという「普通の良心」が壊されている。おっちゃんの言葉が身にしみた。

  December 17, 2005

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  た・の・し・み・だ・～

  もよりのＪＲの駅にスキー場の積雪情報の掲示がはりだされた。さっきあるブログのぞいたらふるさとの富山はたいへんな雪みたいだけれど、東京にいるかぎりは、胸がおどる。ことしの正月、富山から東京にもどるとき、青春18切符で大糸線を使って帰ろうとしたら、これ以上にない！というくらいすみずみまで晴れ渡り、車窓いっぱいに白馬の峰峰がひろがっていた。こりゃ、もう途中下車して、満喫するしかないでしょ、と思っていたら、列車はその名も「ヤナバスキー場」駅に停まった（この駅、冬だけ開いている）。スキー場はすぐ目の前。スキー用具をレンタルでそろえ、リフトに乗って、滑り出したらこれが大当たりだった。北アルプスと妙高の山々を360度見渡せる眺望。眼下に青い湖水をたたえる青木湖。この湖に飛び込むようにしてすべる爽快さ。しかも、自分はカービングだけど、ここの利用客はたいはんが、ボーダーでレベルもすごく高くて、見てるだけでもすごく楽しいんだ。これが。　昨シーズンはこれをきっかけにすっかりスキーにはまり、合計７，８回はいったんじゃなかったかしら。今年も楽しみだ～！ヤナバスキー場公式ｈｐ→http://www.yanaba.co.jp/

  December 16, 2005

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