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2009/03/29
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野村万作・萬斎 狂言公演 『唐人相撲』
    2009年3月28日(土) 15:00開演  びわ湖ホール 中ホール

       tjs

    ◆レクチャー
        解説    野村萬斎
        能楽囃子  大鼓:亀井広忠  小鼓:田邊恭資  太鼓:小寺真佐人   笛:一噌隆之

    ◆見物左衛門  深草祭
        見物左衛門   野村万之介      後見:竹山悠樹

    ◆唐人相撲
        皇帝:野村万作  相撲取り:野村萬斎  通辞:石田幸雄  楽人:高野和憲,竹山悠樹
        武官:月崎晴夫,すがぽん,平原てつ  側近:深田博治,時田光洋  文官:小美濃利明 他



待ちに待った、万作家の「唐人相撲」♪  見て来ました~♪♪
いや~。やっぱり、「唐人相撲」は楽しいですな~。 煌びやかで神々しくって、賑々しくって♪
ホールならではの演出も効果抜群!でした。
一般参加された方々(お子ちゃまもね)も、お稽古の成果を如何なく発揮されて自信に満ち溢れた演技で素晴らしかったです。
プロの方に引けをとらないご活躍でしたよ~。

そして、万之介さんの一人狂言の「見物左衛門」もスクリーンに映し出される見物シーンの相乗効果で見応えありました。

なかでも嬉しかったのは、チラシに「解説」があることは載っていたのですが、解説者のお名前がなかったんですよね~。
萬斎さんだったらいいのにな~。と期待しつつ、当日のパンフを見れば!
いやん♪ ちゃ~~んと萬斎さんのお名前が載っちょりました~。わ~い。

解説後の「能楽囃子」では囃子方の四名が舞台に登場されて、こちらも照明効果を織り交ぜてのお囃子で、胸にビンビン響いて参りました☆

隣の大ホールでは「もー娘。」のライヴが行われてまして、ちょっと異色なファン団体に圧倒されながら、こちらは萬斎さん曰く、「落ち着いた」雰囲気でそれでいて心の内ではウキウキと鑑賞~して来ました。

もー娘。は、萬斎さん達もとっても気になったようで、楽屋にいてても落ち着かない感じだったらしいです(笑)
同じ「芸能人」でも、普段、絶対顔の合わす事の無いジャンルの人達と一緒になる。
これもホールならではですよね。萬斎さん達も刺激になって、良かったんじゃないでしょうか~。

では、それぞれの演目等のレポに入りますね♪



◆レクチャー  解説 野村萬斎
開演時間になって、舞台の左袖から萬斎さんが登場されると会場からドッと拍手が沸き起こりました。
「ありがとうございます。」と仰ったあと、会場全体をご覧になって、(以下、こんな感じの内容です。ちょっと、萬斎さんの言葉とは違うかもしれないけれど、ニュアンスとして受け止めてくださいまし~)

「落ち着いてますね~。隣の大ホールではね、もー娘。のコンサートしてましてね。(ファンの方が)奇声を発してる人なんかも居て、もの凄いことになってますけどね。ここにいらっしゃる方はさすがに。。落ち着いてます。(笑)」
「我々も楽屋にいてても、気になってテンパってましたけどね(笑)。あれだけ大きな声で盛り上がっていても、こちらには何も聴こえてこない。さすがです。」

「さて、このびわ湖ホールも今年は開館10周年っていうことで、私達もここで狂言をさせていただくのは10回目となりました。
10年前は『三番叟』と『茸(くさびら)』をさせていただきました。それから、息子の初舞台の全国公演という形で、あの時はもう4歳でしたが、公演しました。あの時は、(息子が)びわ湖に着いたとたん、熱を出しまして。38,9度の熱があるのに、舞台に立たせました。鬼のような親ですね(笑)。そして、昨年はこのびわ湖ホールが・・・・議会でね。・・・『やめてしまえ!』という。。簡単に言えばですね。 それで皆さんに署名を頂きました。その効果があったのか、こうして今年もここに立って、みなさんにお会いする事が出来ました。」

「今日の演目は、『見物左衛門』と『唐人相撲』です。見物左衛門は、一人で演じる珍しい狂言です。普通、狂言は二人か三人で演じるものですが、見物左衛門はあちこち見物しながら、ひとりで相手とやりとりをして行きます。
もう一つ珍しいのは、狂言に出てくる人物は大抵、『このあたりの者でござる。』と名乗ります。こちらでしたら、『琵琶湖あたりの者。大津あたりの者』となるのですが、この見物左衛門には名前がちゃんと付いているんですね。まず、「まかりいでたるは、この辺りに住まいす、見物左衛門と申すものでござる。」と名乗ります。ちゃんと、『見物左衛門』という名前がある。
その見物左衛門は見物するのが好きで、深草祭に見物に出かけるところから始まって、途中、競馬(くらべうま)を見たり、八景・・・わかりますでしょうか。中国の八つの景色を描いた絵などを見物し、畳のヘリを見比べたりして、最後に相撲を見物して、しまいには自分も相撲を取る事になるのですが、理解しずらい所もあると思いますので、スクリーンを使っての視覚効果を入れています。
最後に相撲を見物するという事で、もうひとつの演目の『唐人相撲』と繋がっていたりします。」

「そして、『唐人相撲』。こちらはたくさんの人数が必要です。総勢40名、後見と囃子方を省いてですね。40名近くいます。大人数ですのでね、我々だけやよそから応援をいただいてもどうしても足らない。東京から大人数で移動すれば・・・金がかかる(笑)。 (人数が)足らない分は現地調達(笑)・・じゃないですけど、しようと(笑)。びわ湖ホールさんに公募してオーディションをしていただきました。数回の稽古をして、がんばってもらいました。狂言師にみえるかどうか。みえれば、凄いと思います。」
「私は文化庁の親善大使をしておりますので、あちらからも補助を頂いて、今日の公演となりました。これもびわ湖ホールさんのご協力があってのことです。あちら(もー娘。)は貸し館。こちら(唐人相撲)は自主事業(びわ湖ホールの)という事です(笑)」

「唐人相撲は、日本が舞台ではありません。唐人が出てくる狂言はこの『唐人相撲』と『唐人子宝』そして、『茶子味梅(ちゃさんばい)』の三つがあるのですが、他の二つは日本が舞台で、いわば日本に拉致されて・・連れて来られた唐人が出てきますが、唐人相撲は強すぎて日本ではもう相撲を取る相手がいない、という事で中国に渡ったんですね。その相撲取りが『そろそろ日本に帰りたい、キチョウしたい』と皇帝に申し出る。キチョウは、書く方の“記帳”じゃないですよ。“朝廷に帰る”という“帰朝”です。そうすると、帰る前に相撲をもう一度みたいと言われて、次々と唐人と相撲を取ってゆく。」

「中国が舞台ですから、会話は日本語じゃないんですね。唐韻(とういん)という中国語に真似たインチキな中国語がたくさん使われます。衣装は普通の狂言と違って煌びやかですし、歩き方も摺り足ではないですし、お辞儀ひとつとっても、我々はこういう型(所作をされる萬斎さん)でしますけれど、唐人は違います。そういう違いを見比べてもらうのもいいと思います。アクロバティックで派手な内容となっています。」


解説の途中で一度、懐から時計を取り出してご覧になりました。それから、ちょこちょこと着物の襟元や腰の辺りに手をやってお直しをされてましたわ~(笑) クセですな。

「唐人たちが相撲を取るとき、周りにいる唐人が応援の掛け声をかけます。ジヤーヨウ(加油)じゃないですけど。。油を加えたら燃えるんでしょうかね。わかりませんが(笑) (唐人は)『ホーチャー』という掛け声をかけます。・・・(実際は)こんな中国語ないですよ。 そこで、みなさんにも唐人たちを応援していただきたいと思います。私が「ホーチャー」と言った後に続けて下さい。リピート・アフター・ミーでお願いします(笑) まず、背もたれから少し体を起こしていただいて。。。 私よりも大きな声でお願いします。 隣(もー娘。)に負けないように!(笑)  (二階席を見上げて、ちょっと可愛らしい声で)二階席の人、三階席の人、元気ですか~~? なんて言ってましたけど、あっちは始まる前からお客さんの方が大きな声出してましたけどね。
では、『ホーチャー』 (お客さん)『ホ~チャ~』 ・・・う~ん。もう一度『ホーチャー』 (お客さん)『ホーチャー』
人任せにしないように(笑) これだけの人がいるんだから、自分は出さなくてもと思いがちですが。ブロックに分けてやりましょう。 通路からこっち(右)から始めて、次は真ん中、そして、こちら(左)。もう一度、こちら(左)からやって、真ん中、こっち(右)に戻って行きましょう。真ん中は人数が多いですけどね、だからと言って人に任せないように。 行きますよ。「ホーチャー」 (順番に『ホーチャー』と声を出す。結果、案の定、真ん中ブロックの声が一番小さかったです)
やっぱり、真ん中は人任せにしてしまいましたね(笑) こちら(左)からは、男の子か女の子かわかりませんが、お子さんが大きな声を出してくれましたね。あれくらいの大きな声を出してもらうといいのですが。
舞台の唐人たちが相撲を取る時にその場の雰囲気で応援をしていただくといいと思います。」

「今日は、新進気鋭の囃子方にも来ていただいています。笛、大鼓、小鼓、太鼓の四拍子の、四十奏、カルテットといいましょうか。 ディレクションする演奏、あらゆる方向を網羅しているんですね。 笛は横方向に音が出ていますし、小鼓は下から上に手を動かす、大鼓は真横から、太鼓は上から下に打ち下ろす。指揮者もいないのに、何故か音がピッタリ合う。 掛け声と呼吸で音を合わせていくんですね。
この後の能楽囃子は、そういうところも見ていただけると良いと思います。」

「見物左衛門は、少し気を張ってみていただかないといけないかもしれませんが、唐人相撲はだた見ているだけでよくわかります(笑) では、どうぞお楽しみ下さい。」



う~~ん。もっともっと面白ろ可笑しく、たくさんのお話して下さったんですけど、記憶に残っているのはこれくらいです。

「ホーチャー」のレクチャーは楽しかったです。以前にみた、この「ホーチャー」のワークショップの映像のせいで、思わず両手を挙げて「ホーチャー」としてしまうところだった。
真ん中のブロックに居たので、萬斎さんに認めてもらえなくて残念だったわ。
囃子方の動きの方向のお話をされた時、鼓を打つ所作をされたりして、その手の動きの美しさにホレボレしました。

終始、リラックスした感じでにこやかに楽しくお話して下さいました。
もー娘。の名前が出るたびに笑わせていただきました。ホンマにあの熱烈なファンには驚いたわ。
ちょっと、異様な感じです。が、アチラから見れば、コチラも異色でしょうね(爆)

最近、「お年を召された」という感想も聞きかじってますが、昨日はそんな風にお見受けしませんでしたよ。
相変わらず若々しく、もうすぐ43歳だなんて思えないです。髪は長すぎず、短すぎず、ちょうど良い感じです。

黒紋付だと、思わず腰の辺りに目が行ってしまうんだな~。横を向かれる時に見える、袴からチラリ見える腰つき。何とも色香があるのです。(ヲタ発言でゴメンなさい)

今日は時間切れとなりました~。 また続きは明日にでも。






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最終更新日  2009/03/29 11:50:27 PM
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